これは、親日家の台湾人に聞いた、彼は、北京政府のブラック・リストに、名前が記載されているとかで、かなりの地位にいたようだ、そして、台湾の山岳部族の調査をしたのだが、その部族は、政府の方針に従わない人々で、その数年間、消息不明だった。
何日間の調査でも生存者を確認できない、そこで広場に塩のカタマリを置き、風下に隠れる、やがて、深夜になる、カサカサという音、
「山のケダモノかな」
四足の生き物がジリジリと近づく、青白い月の光りに照らされたそれの髪の毛は、真っ白だった、それは、ケモノのよう、いや、ケモノそのもの、彼は、
「人間を、ここまで、追いつめてはいけない」
数年後、また調査をしたが、もうあらわれなかった、その村は絶滅したらしい、
記録に記されていないことは多い、これは台湾のケースだが、世界の各地で、同じようなことがあったのだろう。
台湾の南部には、青っぽい瞳の色で白人に似た原住民がいるが、これは、オランダ人の影響らしい。