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アイススケート、アート鑑賞、食べ歩き等の雑記。

春駒まつり2020年(川場村)

2020-02-11 16:59:21 | お出かけ
アーツ前橋の「表現の生態系」展で観て気になっていた川場村の春駒まつり。
今日がそのお祭りの日だったので、行ってきてみました。

春駒まつりとは、旅芸人の一家に扮した一行が、各家をまわり歌と踊りを奉納する門付を行う祭りです。
家内安全と養蚕の豊作を祈願するのです。
旅芸人に一家は、おっとう、おっかあ、娘二人で構成されているのですが、全て男性が演じます。
つまりおっとう以外は女装。
昔、隣村から来ていた旅芸人の一家が病気で来られなくなり、彼らが来なくなった途端に大凶作&蚕全滅に見舞われたらしい。
そして、村の青年が旅芸人の踊りを引き継いだのだとか。
共同体の周縁の人たちが芸や神事を担ってきた歴史をもつのですが、現在は共同体の中で引き継がれているというところに魅力を感じます。

春駒まつりはかなりの長丁場で、深夜から着物の着付けやメイクが始まり、朝5時代には吉祥寺で歌と踊りを奉納するようです。
そして、6時には家々を回り始めます。
私は6時半くらいに吉祥寺に着いたのですが、一行はもうお寺を出発した後で、遠くの方からおっかあが叩くうちわ太鼓の音が聞こえてきました。

せっかくなので、吉祥寺を散策。
吉祥寺は普段は拝観時間が9時からで、拝観料もかかるのですが、春駒の日は無料。
早朝でも中に入ることができました。
この早朝の吉祥寺が素晴らしかった。
これが見られただけでも川場村に来た甲斐がありました。









まだ暗い境内にぼんやりとした灯り。
雪をかぶったお地蔵様。
しかも一行が出発した直後だから誰もいないんですよ。静寂。
門のところで掃除をされていたお寺の方に春駒のスケジュールを教えていただき、お寺を後にしました。

うちわ太鼓の音がする方へ適当に歩いていったら、ご一行に遭遇。



家から家へ移動するところです。
おっとう、おっかあ、娘二人の順番で並んでいます。
ちなみに旅芸人一家はもう一組いて、二組で分かれて家々を回っていくそうです。
雪景色の中に派手な着物姿の女装の一行。
なかなかにシュールです。

家々を回る様子も見られたので、ここで一度戦線離脱して、川場田園プラザへ。
吉祥寺周辺はコンビニや飲食店がほとんどないのですが、川場田園プラザに行けばだいたい何でもあります。



川場シードル。
今日はkjさんの運転で来たのでいただいてしまいました。
さすがりんごの産地。これ美味しい!!
帰りにお土産用にも買ってしまいました。

さて、お昼の12時から吉祥寺で春駒おどりです。
本堂の中には大勢の人。
ここでは二組八人が集まって歌と踊りを奉納します。
そして、おっとうは袋の中の桑の枝をもって見物客の中へ。
養蚕の豊作を祈願するお祭りなので、桑の枝がキーアイテムなのです。
おっかあがうちわ太鼓を叩くのも桑の枝。
(でも現在は養蚕をしている家はないとのこと。)



初めての春駒まつりでしたが、やはり現地に行ってみるといろいろと感じるものがあります。
毎年2月11日開催ということなので、来年もまた見に行きたいと思います。





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