皇子と皇女、親王と内親王

2013-05-31 22:12:49 | 歴史に関する雑学

ブログを読んでいて、気になった人はいただろうか?

ある時代を境に、皇子が親王に、皇女が内親王に変わっていたことに。

中には皇女と内親王が混ざった記事があったことに。

 

現在、天皇家の男子には「親王」、女子には「内親王」という称号が付きますよね。

この名称に変ったのは8世紀に施行された律令制制定からです。

 

かつては皇族の子女は、皇子皇女と呼ばれていました。

律令制で、天皇の子、天皇の兄弟姉妹が「親王」と改称され、

それ以外の皇族は「王」「女王」と改称されました。

親王は「一品」から「四品」までの品位という位階が与えられ、

品位を受けない親王は「無品親王」と呼ばれました。

出家した親王は「入道親王(にゅうどうしんのう)」、

出家後に親王宣下を受ければ「法親王(ほっしんのう)」といいました。


天皇との続柄を指す場合に限っては、第一皇子とか第三皇女と使われます。

 

平安時代以降は親王宣下をもって親王とするのが慣習となり、

天皇の子であっても、親王宣下を受けない限りは親王にはなれませんでした。

反対に世襲親王家の当主などは、皇孫以下の世代でも天皇や上皇の養子・猶子となることで、

親王宣下を受けて親王となることもありました。

 

結構、奈良時代の制定直後は「皇子」「皇女」「親王」「内親王」「王」「女王」が入り乱れ、

確実にここから始まり、この人は「○○」という定義があいまい・・・というか、

よくわかんない、理解不能なとこもあります。

 


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