ブログを読んでいて、気になった人はいただろうか?
ある時代を境に、皇子が親王に、皇女が内親王に変わっていたことに。
中には皇女と内親王が混ざった記事があったことに。
現在、天皇家の男子には「親王」、女子には「内親王」という称号が付きますよね。
この名称に変ったのは8世紀に施行された律令制制定からです。
かつては皇族の子女は、皇子・皇女と呼ばれていました。
律令制で、天皇の子、天皇の兄弟姉妹が「親王」と改称され、
それ以外の皇族は「王」「女王」と改称されました。
親王は「一品」から「四品」までの品位という位階が与えられ、
品位を受けない親王は「無品親王」と呼ばれました。
出家した親王は「入道親王(にゅうどうしんのう)」、
出家後に親王宣下を受ければ「法親王(ほっしんのう)」といいました。
天皇との続柄を指す場合に限っては、第一皇子とか第三皇女と使われます。
平安時代以降は親王宣下をもって親王とするのが慣習となり、
天皇の子であっても、親王宣下を受けない限りは親王にはなれませんでした。
反対に世襲親王家の当主などは、皇孫以下の世代でも天皇や上皇の養子・猶子となることで、
親王宣下を受けて親王となることもありました。
結構、奈良時代の制定直後は「皇子」「皇女」「親王」「内親王」「王」「女王」が入り乱れ、
確実にここから始まり、この人は「○○」という定義があいまい・・・というか、
よくわかんない、理解不能なとこもあります。