今回はなかなか重量感のある上下巻があります。
ののはな通信
三浦しをんさんの本なので借りてみました。
この人の本はなんでも面白くて大好きですが、珍しくページをめくる手が進まない本でした。
簡単にいうと私立女子高に通う女の子がやり取りする話。
手紙の形で書かれていてそれがつづいていく。
友情以上に好きだと打ち明けられて、友達以上の関係になるのにあっという間に終わりが来る…そしてその2人の20年にわたるやり取りするの話。
なんとか読み切っただけでありあまり得意な方向ではなかった。
クジャクを愛した容疑者
警視庁いきもの係の原作。
何冊もあるそうですが私が読んだのはこれが最初。
犯人が飼っていた生き物を面倒みるいきもの係。いきもの係の視点から真犯人を見つけるというストーリが多いかな。
まぁラノベ的な……サクッと読める感じの本でした。
そうこの本の前にはどんな本も軽いと言わざるを得ない。
幻庵
げんなんと読みます。
舞台は江戸時代の囲碁。
囲碁は中国で生まれたにも関わらず、江戸時代の日本で発達し、名人を多く排出した。
本因坊、井上、安井、林の4つの家元。
本因坊算砂の初代の話から歴代の名人の生い立ちや棋譜などが詳しく書かれているわけで、
幻庵は十一世であり、主人公登場は上巻半分以上過ぎてから。
特に幻庵のいる井上家は当主が全員井上因碩を名乗るから紛らわしく、わかりやすくするためについてる名前すら紛らわしく……登場人物の所を確認しながらよみました。
江戸時代、士農工商というヒエラルキーが存在したが、碁打ちは強ければどこの生まれでも良かった。
本因坊家も井上家も安井家も漁師や農家の子供でも囲碁の上手いものを弟子にとり育てて、いちばん強いものを家元にした。
一生田舎の農家、ましてや三男とかになると農地もないわけで、江戸に来れたことを感謝し日々精進するため稽古している。
我が家貧乏と思ったことはあったけど、身分の違いのあったこの時代、家元になれば将軍の前で御城碁を打つという名誉も与えられたわけで、今の時代と比べることが出来ない程の栄誉なんだろうなと思いつつ必死に読みました。
幻庵は終生のライバル本因坊丈和との名人を巡るやり取り、
そして大分年下の本因坊秀和との争碁。
碁のルールがひとつも分からないので棋譜がのっていても全然わからんけど、楽しめる本でした。囲碁のことをわからない人にも楽しく読ませる百田尚樹凄いです。
幕末の不安定な情勢と幻庵の晩年を楽しく読めました。秋の夜長にふさわしい1冊でしたね。
今年1番かもー。
読書の秋ですねー。
本はルーティンなので飲みに行かなければ毎日読みます😌
玄庵は読み応えがあります是非👍🏼