電車は、バラトンフレド(Balatonfüred) 域内に入ると、まずバラトンアラチ(Balatonarács) に到着する。
(但し、急行は停まらない)、その次がバラトン3番目の街バラトンフレドである(人口約13,000人)。
駅ビルには、バスターミナルが併設されており、近接の市や町、村へは、ここが北岸の起点になっている。
バラトンアラチ駅 バラトンフレド駅
街の中心部と駅は湖岸より離れているが、バラトン随一の観光収入のせいか、街は年々、海岸側から綺麗に
整備されて来ている。 おそらく、バラトン周辺の町の中で、一番の近代的で綺麗な街ではなかろうか。
市庁舎も近代的! 街中には、ゴミが落ちていないのはハンガリーでは珍しい。
バラトンフレドの教会
(1) ローマ・カトリック教会(俗称 “赤い教会” と呼ばれている);
1927年にネオ・ロマネスク様式で、高さ35mの対称のツイン塔が特徴。 起源は1333年から
ベスピレム配下の司教教会として活動はしていた。
(2)カルヴィン派教会(俗称 “白い教会” と呼ばれている);
1828年にクラシック様式で、“赤い教会” とメイン道路で向き合う位置で建っている。
(3)円形教会; 1846年にクラシック様式で建てられたローマのパルテノン神殿を手本とした円形の教会。
(4)聖ミハエル教会遺跡;
Száka-h. (サカの丘)に残されたアルパート時代の旧Siske(シシュケ)村の教会遺跡。
11世紀か12世紀の建立と云われている。
この教会の復興、保存は遅々として進まず、惜しいの一言であるが、その分、手付かずの眺めは自分だけの
ビューポイントのようだ。 観光客に会ったことがない。 教会遺跡からフレドの街を眺める。
バラトンフレドで最も人気のある所は、勿論、湖岸である。
夏の間中で、ここからのテレビ中継(モーニングショー)が最も多いと云われている。
Z/Ferenc 通り (差し詰め、日本の湘南?) TV中継広場
アイスクリームで行列のできる店 軒を並べるレストラン、ブティック、土産物屋等
冬の並木路も、又、乙なもの。 同じ所、夏(7月)
ヨットハーバーから望むティハニー半島、 霞む対岸はバラトン南岸。
国立心臓病療養所と手前は“命の湧水” ハンガリーの著名作家ヨーカイ・モールが1870年に建て、
多くの人達が汲んでいく。 執筆活動をした家。 現在はミュージアムとして一般公開。
お薦めレストラン;
国道71号線沿いで、最も大きく、案山子を飾った 本格ハンガリアン料理の店 “Baricska Csarda”
老舗ドライヴイン “Kerekedi Csarda” 味とワインが売り。 駅からも歩ける距離
これで、「バラトンの車窓から」(5)バラトン・フレドは、お終いです。