サンミゲル・デ・アジェンデ (San Miguel de Allende)
人口16万人、1542年にフランシスコ会の修道士サンミゲルによって町おこしされた。20世紀になって
町の名前は「サンミゲル・エル・グランデ」からメキシコ独立戦争の英雄アジェンデが生まれた地として、
現在の名前に変わった。 銀鉱山の町サカテカスからメキシコシティへ銀を輸送する中継地として18世紀頃
に栄えた。 2008年には世界文化遺産に登録され、こじんまりとした美しい町並みが保存されている。
毎年3月に行われるセマナサンタ(聖週間又は受難週間)の模様 (2016.3.26撮影)
ラ・パロキア教会前のCorreo 通り
コロニアル調の家並みが続く、最も賑わうSan Francisco 通り
1.ラ・パロキア教会(教会区教会) Templo La Parroruia
オリジナルの教会は17世紀後半(1880~1890年の間)にネオゴシック様式で建立されたが、
他に類を見ない特徴ある現在のファサードを持った形に改修されたのは19世紀である。
名もない先住民の建築家が、ヨーロッパから持ち込まれた絵ハガキを参考に構築したものと言われている。
よってメキシコの他の教会はほとんどが、バロック様式であるが、ここのはゴシック建築様式になっており、
建物の色もメキシコ産のピンク色の石材が、メキシカンブルーに良く映える。
当然ながら、町のランドマーク的な存在である。
ソカロ横の道路から望む教会の全景 (左側がサン・ラファエル教会で対の第2教会、18世紀に建立)
教会前に飾られたクリスマスツリー。 2回の訪問で共に、扉は閉鎖され内部鑑賞は出来なかった。
2.サンフランシスコ教会 (Templo de San Francisco)
1779年に着工し、1799年に完成した。 実に20年の歳月をかけて作られたロココ調の
バロック建築様式の傑作で、特にファサードは垂涎ものである。
東側の側門 (前がツアバス乗り場になっている)
主祭壇
副祭壇の中央には、グアダルーペの像を祀っている。
祭壇から見た教会の入口側
3.サンフェリッペ・ネリ礼拝堂 (Templo de Oratorio San Fellipe Neri)
18世紀初めに、バロック様式で建てられた礼拝堂で、淡いピンク色の石材でのファサードは
質素で落ち着いた感じがある。
4.聖母教会 (Templo de Nuestra Senyora de Salud)
1735年に建立。 バロック様式のシェル形状のファサードが印象深く、上段中央には
マリア・デ・ラ・ソレダ(聖母マリア)像を祀っている。 入口の木彫りの扉も含め、インド
の影響を受けている教会である。
礼拝堂入口
入口脇の彫像
メキシコ独立戦争の英雄アジェンデ像とシビカ広場
5・ラ・コンセプション教会 Templo de La Purisma Concepcion)
俗称「ラス・モンハシ Las Monjas」と呼ばれている修道院(尼)である・
1765年に、旧王家のマヌエル・デ・ラ・カナルの子孫姉妹によって建立され、その後、ドームは
1891年にパリのアンヴァリット教会のドームを模写し追加された。
アンヴァリット教会;正式名称はオテル・デ・ザンヴァリッドで 1677~1706年にパリ7区
に作られた。ナポレオン皇帝一家が眠る大聖堂。
San Francisco通りから見たドーム
教会正門
主祭壇
中央にグアダルーペ像
祭壇から見た聖歌隊席
教会前広場の大きな木は、礼拝者のクツロギの場
これで、メキシコ「銀の道」教会めぐり(3)サンミゲル・デ・アジェンデ編はお終いです。