前回は野生の草花を取り上げたが、今回は人が意図的に育てたものを紹介してみよう。
1.バラ(英 Rose, 洪 Rozsa)
この時期は、何処にでも花の女王「バラ」が庭や軒先を飾ってくれる。 バラの歴史は古く、
古代バビロニア時代(紀元前4000年頃)から人類との関わりを持って来た。
長い間の品種の改良により、非常に多くの種類がある。 春以外にも開花するものもあるが、
6月が一般的で誕生花になっている。
バラトンの湖畔の村、アルショーウルシ (Alsóörs) で見つけたバラの数々。
バラトン湖界隈で最も多く育て、飾っている駅(村)ではなかろうか?
① 赤いバラは最もポピュラーで、往年の美人女優イングリット・バーグマンの名前をつけた
品種もある。(若い人の参考として、1942年の名作カサブランカで H.ボガードと共演した)
at Alsóörs Pál. May 20 2018
赤バラの花ことば; 「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」
② ピンクのバラも負けずにポピュラー、品種に名付けられた女優には、エリザベス・テーラ
(濃いピンク)、オードリー・ヘップバーン(薄いピンク)がいる。
at Alsóörs Pál. May 20 2018
ピンク色のバラの花ことば; 「しとやか」「上品」「感銘」
③ その他のポピュラーな色では、黄色と白である。 青はあまりなく、過去にサントリ(株)
が14年の歳月を掛けて開発して2004年に完成させた話は有名。見た人はラッキーな人。
at Alsóörs Pál. May 20 2018
黄色いバラの花ことば; 「愛情の薄らぎ」「嫉妬」「友情」
白バラの花ことば; 「純潔」「私はあなたに相応しい」「深い尊敬」
④ 色の濃淡、色が混ざるものなどとバラの品種は、2万種類以上あると言われている。
「私はこんな物を知っている」といった特殊なバラをご存じな方も多いことでしょう。
at Alsóörs Pál. May 20 2018
2.ラベンダー (英 Lavender、洪 Levendula)
ラベンダーとサクランボが、ほゞ同時の5月の末から色づき始める。
今年は暖冬であったせいか我が家では1週間ほどその時期は早かった。
Jun 05 2017 May 30 2018
May 30 2018
ラベンダーの原産地は地中海沿岸で、ローマ時代から「ハーブの女王」と呼ばれ、香りの
高い薬草として利用されてきた。 古くから入浴や洗濯の際に、湯や水の中に入れて使って
来たので「洗う」というラテン語 “lavare” が名前の語源と言われているそうだ。
バラトン周辺は乾燥した温暖な気候よりラベンダーの栽培が盛んであり、その名勝を紹介したい。
① チョパク (Csopak) の駅前
ここは最近、株数を一気に増やし、SLなどを展示し観光に力を入れており、家族ずれに人気。
② ティハニ (Tihany) の丘の麓
ここのラベンダー園は、バラトン湖周辺では最も広く、かつては有料であったが今は無料で
鑑賞できるようであるが、以前に比べ荒れて来ている。
May 31 2018
向こうにティハニの修道院が望める
反対側には、小さなクルショー湖 (külső-tó) を眺めることができ、ハイカーやサイクリング
を楽しむ人達で溢れる所である。 May 31 2018
花ことば; 「あなたを待っています」「繊細」「清潔」「優美」「沈黙」
3.合歓(ネム)の花 (英 Mimosa、洪 Mimóza)
6月下旬より咲き始める、原産地はイラン、アフガニスタン、中国、朝鮮半島、日本であり
ハンガリーでは見ることは少ない。 我が家自慢の樹で今年はどんな花を見せてくれるか?
Jun 27 2017
夜は葉が閉じるので、ネムの名前の由来という説もある。
Jun 05 2009
別名 silk tree と呼ばれ、花はシルクのようなシナヤカサである。
花はことば; 「歓喜」「胸のときめき」
4.紫陽花(英 hydranger)
アジサイは日本が原産地で、ヨーロッパでは品種改良されて西洋アジサイと呼ばれている。
やはり梅雨が好きな花のせいか、梅雨のないハンガリーでは自生は難しいかも知れない。
苗を買って来て、庭の片隅に植えたが3年と持たなかった。
Jun 27 2009
花ことば; 「移り気」「家族団欒」
これにて「バラトンの草花を賞でる(初夏2)」はお終いです。
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