この辺りは、車窓からは湖が見え隠れする程度の風景が続く。 晩秋時期(2013.10.29)
バラトンフェニヴェシ (Balatonfenyves) 湖畔、向こうにはフォニョード (Fonyód) の丘。 2013.11.27撮影
バラトンマリアフルドー (Balatonmáriafürdó) 埠頭。 風の強い日はまさに海のよう。 (2013. 11.27撮影)
バラトン湖には、白鳥と鴨、そして湖畔より離れた平原には、ハンガリー特有の灰色牛に出会うだろう。
ねじれた角を持つラッカ羊もハンガリーの特産である。 マンガリッツァ豚も特産であるが撮影の機会に恵まれず。
列車はフォニョードを出ると、アルショウベーラテレップ駅、バラトンフェニヴェシ駅、フェニヴェシアルショウ駅、
バラトンマリアフルドー・アルショウ駅と通り過ぎると、バラトン西端はもうすぐそこに迫る。
アルショウベーラテレップ (Alsóbélatelep) 駅 バラトンフェニヴェシ (Balatonfenyves) 駅
フェニヴェシアルショウ (Balatonfenyves-alsó) 駅 マリアフルドー・アルショウ (Balatonmáriafürdó-alsó)
バラトンマリアフルドー駅を過ぎるとバラトン湖畔沿いの町としては最終のバラトンベレーニィ駅で、そこからは
湖畔に別れを告げ、内陸部に入って行く。 そしてバラトンセントジュルジ駅でバラトン湖周遊の旅は終わる。
バラトンマリアフルドー (Balatonmáriafürdó) 駅 バラトンベレーニィ (Balatonberény) 駅
バラトンセントジュルジ (Balatonsentgyörgy) 駅 列車はバラトン湖からナジカニジャ (Nagykanizsa)に
向かって走り去る。
この周辺の教会;
① バラトンケレストール教会 ; ローマカトリック司教区教会であり、オスマントルコ軍によって中世の教会は焼失し、
1753~1758年にバロック様式で再建されたものが現在に至る。
Balatonkeresztúr 教会 18世紀のフレスコ画 (Anton Maulbertsch作)とロココの説教台が残っている。
② バラトンベレーニィ教会 ; ローマカトリック教会でオリジナルは15世紀にゴシック様式で建立されたが
18世紀にバロック様式で改築された。 塔は1800年代に追加された。 オリジナル時のゴシックの窓と
南門は残されている。
ゴシックの窓 南門
③ バラトンセントジュルジ教会 ; アルパード王朝時代より、すでに、この地にあったと言われ、
オスマントルコ軍によって破壊された後は、石造りの礼拝堂のみが使われ続けたが、1923年に
現在の教会が脇に建てられた。 裏手に残る礼拝堂
お薦めビュー・スポット; バラトンベレーニィ駅前湖畔からの対岸風景
① シグリゲット (Szigliget) とバダチョニの丘....「バラトンの車窓から」(11)で触れた対岸からの眺めとの対比。
② ケストヘイ (Keszthely) の町並みを望む。 2013年10月23日撮影
ケストヘイのホテル群とフェシュテティッチ宮殿を望む。 2013年11月27日撮影
イベント紹介; 行楽ミニ列車がシーズン中、一日数本、Balatonfenyves~Somogysentpál 間を走っており、
9月の第1週末には、Kisvasút Nap (ミニ列車祭り)があり、子供達やマニアで一杯になる。
バラトンフェニヴェシ駅 (MÁV) の脇に専用発着所がある。
これでバラトン湖を一周197kmのMÁV(ハンガリー国有鉄道)の旅を終着とします。
・バラトン北岸沿線; Balatonakarattya ~ Tapolca =84 km、Tapolca ~Balatonsentgyörgy =35 km
・バラトン南岸沿線; Balatonaliga ~ Balatonsentgyörgy =78 km
貴方に気に入って戴いたのは、バラトン北岸沿線? それとも南岸沿線?
貴方なりの取っておきのビュー・スポットを探し求めて下さい。
いつか、マッチ箱のような駅の片隅で、貴方を見かけたら声を掛けましょう、“Jó napot kivánok!” って。
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