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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ああなるはずじゃなかった大河ドラマ

2021年12月22日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

 

2020年開催予定だった東京五輪に合わせ、その前年だった2019年には東京五輪のタイミングをあてこんでNHKで大河ドラマ「いだてん」が制作・放送された。

「いだてん」は日本の五輪の先人たち・・・選手や関係者、その裏方さんなどにスポットをあてたドラマだった。

 

だが、2020年開催予定だった東京五輪は、コロナという不慮の事態で1年延期され、2021年での開催になった。

しかも、その開催にしても、コロナのせいで、当初の予定を大きく縮小させた開催にせざるをえなくなった。

へたしたら開催そのものも危ぶまれたほど。

 

 

当初の予定通り「いたてん」の放送の翌年に五輪が開催されれば、タイミング的に「もくろみ通り」になったのであろう。タイムリーであったろう。

 

東京五輪はコロナのせいもあり、さまざまなマイナス要因が重なったが、それは東京五輪のタイミングをあてにして制作された「いだてん」にもタイミング的なマイナス要因は重なってしまった。

まずはなんといっても、タイミングがずれて「あてがはずれた」ことや、出演者のトラブルによる役者交代など・・。

なにせ五輪が1年延期されたおかげで、このドラマの放送が終わってから五輪までにまるまる1年以上も空白期間ができてしまった。これはタイミング的に大きかった。

ほんと、そのおかげで空振りみたいな空気も感じてしまったほど。

 

東京五輪が色んなトラブルに見舞われただけにとどまらず、東京五輪をあてにしたドラマまでもがトラブルに見舞われてしまった。

 

ほんと、2020年開催予定だった東京五輪は、あまりにマイナス要因が次々に起きたものだから、ある意味「呪われた大会」のように思えるフシがあった。

同時に、そのタイミングをあてにしたドラマまで、「呪われた余波」が及んでしまったかのようにも思えた。こうして後で思い返してみると、特に。

 

 

 

「いだてん」制作が決まった時、まさか2020年予定の東京五輪がああいう形で開催されることになろうとは、誰も思っていなかっただろう。

それは視聴者とて同じ。

 

まさか、あんな・・世界を襲う未曽有のパンデミックがやってこようとは・・。

 

 

 

今となっては、大河「いだてん」は何だったんだろう・・・という思いもある。結果的に。

五輪の開催年延長と共に、放送のタイミングが外れてしまい、その結果大河「いだてん」も私の中ではどうも影が薄い。

主人公が前半と後半で違ったり、時代が現代ものだったり、主人公がさほど知名度がない人・・と、色々「攻めて」いた大河だっただけに、残念。

「あ、そういえばそんなドラマもあったなあ」という感じ。

 

タイミングをあてこんで制作したものは、タイミングを失うと、どうしても影が薄くなるのか・・・と今さらのように実感させられてしまった。

まあ、これはあくまでも私の個人的な印象にすぎないが。

 

 

とりあえず東京五輪も終わり、「いたでん」も過去のものになった今思うことは・・。

 

あまりにタイミングを見込んで制作されたものは、何かの事情でそのタイミングを失うと、かえって影が薄くなるというリスクがあるということ。

 

そういう意味では、あまりにもタイミングを意識しすぎたものは、「取らぬ狸の皮算用」であり、一種の「賭け」みたいな側面はある。

 

タイミングをあてにしすぎると、こんなしっぺ返しもある。

だから、その姿勢は、よくよく考えたほうがいい・・・のだろう。

すくなくても、あまり安易に飛びつかないことも大事なのではないかと。

 

タイミング命! で作られたものは、あてがはずれた場合の危険度や喪失感、空振り感、、マイナス分も大きい・・。

 

それが私が「2020年開催予定だった東京五輪」と、「それをあてにしたドラマ」が過去のものになって思うことでは・・・ある。

 

きっと・・五輪関係者も、大河関係者も、こんなことを思っているのではないか。

その「こんなこと」とは・・・

 

     ↓

「こんなはずじゃなかった・・・・」。

 

ということ。

 

 

終わってみたら・・どうも悲しい・・・。

なんか、気の毒にも思える。

 

 

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (だんぞう)
2022-04-29 10:50:32
おんな太閤記は見たことがないです。
どうも戦国時代や大奥などの女性同士の対抗心からくる戦い系のドラマは苦手で・・・。
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おはようございます。 (蟷螂の斧)
2022-04-29 07:33:08
有名な人物の妻や妹を主役にするのもウケないでしょう。
しかし、現在BSで毎週日曜日に放映(再放送)されている「おんな太閤記」はやっぱり面白いです
出世を狙う夫を支える妻。まさに橋田壽賀子ワールド 女性たちがお互いの夫同士を比べる場面も笑えます
そして、秀吉が妻のねねを愛しているけども信長の妹(お市の方)にも惚れている。そのあたりを早くも見抜くねね。そのあたりも女性脚本家ならではの描き方でしょうか?
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Unknown (だんぞう)
2022-04-28 09:58:13
大河は現代ものは受けが悪いという説は以前からあるみたいですね。
でも、それを打破したいという思いも制作側にはあるのではないかと思います。

人気があるのはやはり戦国時代と幕末維新の時代ですが、以前、幕末維新モノではあっても全くの無名な人物を主役にした大河もあり、それを見てると、やはりあまりに無名な人物すぎると、大河の主役にするにはさすがにちょっと無理があったように思えました。
返信する
おはようございます。 (蟷螂の斧)
2022-04-28 04:31:20
「いだてん」前半は見ていました。でもそのうち離脱しました。
大河ドラマの主人公は、やはりある程度有名な人物を主人公にした方が良かったのかな?
それと江戸時代が終わった後の近代・現代の物語はウケない?
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