登場時お笑い芸人かと思われた鉄拳さんが、今やパラパラ漫画のジャンルですっかり大物になった。
鉄拳さんの描く作品は、パラパラ漫画と呼ばれてはいるけど、もうあれは本来の意味のパラパラ漫画のレベルははるかに凌駕している。
私の思うパラパラ漫画とは、小学生などが授業中などに、教科書やノートの片隅に描いていたチープなものだ。
たいがい、授業が退屈だったり、飽きたりした時に、なんとなくページの隅っこに数ページ分描いてみたらそれなりに楽しくなり、延々と描き続けるようになってしまったものだった。
おそらく授業中に、ノートや教科書の片隅にパラパラ漫画を描いたことがある方は多いのではないだろうか。
当時漫画家志望だった私には、かっこうの暇つぶし・・・・いや、授業中なのだから本来「暇」ではないはずなのだが(笑)、かっこうの時間かせぎの手段ではあった。
ご存知の通り、パラパラ漫画は、1枚描いただけでは成り立たない。
何枚も・・というか、何ページにも渡って描き続けることになる、
なので、落書きの延長気分で描いていると、けっこう時間がつぶれたのだ。
当時どんなパラパラ漫画を自分が描いたかは、もうほとんど覚えていない。
起承転結を意識したような、ちゃんとしたものではなかったことだろう。
何種類か描いたはずだが、その中でなんとなく覚えているのは、ピッチャー。
野球のピッチャーと、投げた球の動き。
投げた球がだんだん遠ざかっていったり、あるいは近付いてきたりするパラパラ漫画だったと思う。
他のは・・もう思い出せない。
教科書のページの隅っこにパラパラ漫画を描き始めると、なまじ教科書はそれなりにページ数があったので、けっこう描きごたえがあった。
小学生時代に私が使っていた教科書やノートには、たくさんの落書きがあったが、パラパラ漫画は、私にとって落書きの延長線上にある代物だった。
ちなみに、その頃は、教科書やノートだけにあきたらず、へたしたら机にも落書きをしていた。
ひどい時は、テストの時に、答案用紙の裏に落書きしたこともあったらしい。
らしい・・・と書いたのは、自分ではそれは良く覚えていないからだ。
それが、全部の問題を解けて、時間が余ったから裏に落書きしたのならともかく、分からない問題は空白のまま、もうそれ以上そのテストを自分には解けないと思ったら、答案用紙を裏返しにして落書きしていたらしい。
さすがに、それはまずいよね。
先生に呆れられるのも当然だったと思う。
というか、本当に自分はそんなことをしたのか?と思いたいぐらいだ。
でも・・親からの話では、実際にそんなこともあったらしいから、私としては何も言えない。
こうした落書きは一過性のもので、書いた後にも残っていたものもあれば、描いたすぐ後に消してしまったのもあった。
教科書に書いた落書きで、よくあったパターンは、人物のアップの写真にメガネを加えたり、鼻水を加えたり、目に化粧させたり、まつ毛を書いたり、頬に渦巻きを書いたり、頭の上に国旗を加えたり、顔にシワを加えたり、髪型を変えたり・・・などなど。
このへんの落書きは、定番だったろう。覚えのある方は、多いのでは?
こういう落書きは、消してしまうことは多かった。たまにボールペンで描いたりすると、後で消せなくて、証拠隠滅ができない(笑)。なので私は鉛筆でばかり描いていた。
あとで消せるように。
だが、パラパラ漫画は、そのまま残っていたと思う。
パラパラ漫画は、自分では落書きの範疇にあるものとして捉えてはいても、アニメのように絵が動くわけだから、ちょっとした作品でもあった。
なので、描いたパラパラ漫画を消しゴムで消すことはなかったと思う。
そのパラパラ漫画は、今や鉄拳さんの活躍もあって、クリエイト作品として今までよりも高いレベルに上がった感はある。
一つの映像作品の1形態として。
今後は、パラパラ漫画のクリエイターを目指す人が出てくるかもしれない。
そういう人にとっては、小学校時代などに授業中にパラパラ漫画を描くのは、将来につながる可能性もある。
とはいえ、こんなことを書いたら、学校の先生には怒られそうではあるけど(笑)。
あなたは、小学校などの時に、ノートや教科書にパラパラ漫画は描かなかっただろうか?
もし描いたのだとしたら、どんなパラパラ漫画を描いたか、覚えているだろうか。
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