時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

派遣社員のドミノ切り

2009年01月10日 | 日々の、あれこれ
この世界的不況の中、企業はどんどん派遣社員を切っていってる。

それは社会問題化し、ニュースでもそれを報じている。

企業としても、好きでそんなことをやってるわけではないと思うが、こうも「防衛策」としてまず派遣切りをする会社が多くなると、「色々言われることもあるかもしれないが、他の会社でもやってるんだから、我が社も・・」てな感じになってきてはいないだろうか。

そう、他の会社でもやってるんだから、うちだって・・そういう風潮はないだろうか。

そう・・「赤信号、皆で渡れば怖くない」的な発想で・・・。

まるで、今や派遣社員の首切りは、ドミノ倒しのようでもある。
ドミノ倒しのように広がって、どんどん先まで続いていっている。
ストッパーは、ないのか。
ないのなら、なぜ無いのか。
あったら困るから、無いのか。
なにかのメンツなどの要因が邪魔しているから、手を打てないのか。

一気にすべてを解決する方法なんてないだろう。
それは誰でも分かっているだろう。
でも、何か先を見据えた方策はないのだろうか。
少しでも光明があれば、それを心の支えにできる人だっているだろう。
いや、今だからこそ、そういう人は多いかもしれない。



今、日本の高度経済成長を支えたのは、日本に根付いていた「終身雇用、年功序列」システムだったのではないか・・という声を聞くようになった。
そういうのがあったから、労働者は安心して働く事ができ、その結果も「良い結果」がでてたのではないか・・という声である。

一時、終身雇用や年功序列をバカにするような風潮があったにもかかわらず。

ごく一部の才能ある人が思いつく発想があったとしても、それを広めたりしていったのは、「確保された多数の労働力」であった・・という事実は軽視されたり無視しされたり、へたしたら「上から目線」で見下されていなかったか。

ごく一部の才能ある人が思いつく発想は貴重だ。
だが、それを「確保された多数の労働力」が、それを広めて行ったからこそ、更なる発展があったはず。
その意味では、どちらも大事。

安心して働いてゆけることは、安心して生きてゆけることであり、安心して子を産み、安心して消費できることでもある。

日本は、かつて高度経済成長を成し遂げた。
今、正直、落日の憂き目にあっていると思う。

日本の高度経済成長を支えたのは何だったのか。
時代の流れや、当時の世界情勢も関係はしてるとは思う。

見せかけの格好良さやスマートさや特権意識にしがみつくよりも、日本ならではの良さをもう一度見つめ直すことも大事なのではないか。

時にはスマートじゃなくても、古くさくても。

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