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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

正義のヒーローの正体が、ばれない不思議

2012年05月31日 | 漫画・アニメ、そして特撮

古今東西、色んな国に正義のヒーロー超人が生まれてきた。

海外ではスーパーマン、UFOマン(アメリカンヒーロー)、バットマン、スパイダーマン、怪傑ゾロ、その他。

日本でも、月光仮面、ウルトラマン、仮面ライダー、パーマン、遊星仮面、レインボーマン、その他。

仮面ライダーやウルトラマンなどは変身によって、姿形やコスチュームが完全に変わるからいいとしても、単にマスクで顔を隠したぐらいのヒーローたちが、正体がばれないのが私は不思議でならなかった。

一般人・・・特に、そのヒーローの普段の姿の人と知り合いだったりしたら、よほど鈍感で無い限り、人はそのヒーローの正体に気付きそうなものだ。なのに、その作品に出てくる「ヒーローをとりまく人たち」は、ヒーローの正体に気づかない。

 その鈍感さに、「なんて間抜けなんだろう」なんて思うことも・・・あった。

 

そのヒーローがいる時、必ずその場にいない、特定の人。

しかも、そのヒーローと同じ声。同じ背格好。

パーマンなどは、コピーロボットがいて、ヒーロー姿の時の姿でもミツオは存在することができたが、同じ声に同じ服。

しかも、いつもミツオの家に出入りしている。

これじゃ普通ばれると思うのだが。

それに、パーマンをとりまく子供たちは、パーマンの主題歌を知っており、日常で歌うシーンもあった。

旧パーマンの主題歌の3番に「白いロボットたのんだぞ バッジが呼んでる パーマンを」という歌詞があり、そこではロボットの存在が歌われている。

ならば子供たちは、パーマンにはパーマン姿でいる時の代理ロボットがいる・・ということも知ってるはず。だとしたら、パーマンの正体はミツオで、ミツオがパーマン活動してる時はミツオの代理ロボットを使っている・・ということに気づきそうなものだ。

ミツオがパーマンではないか・・と疑う話はあったが、結局気づかずじまい。

 

 

スーパーマンなんて、ケントがメガネをはずして、髪の毛の分け目を変えただけ。マスクなどしてないから、顔は丸出しだ。

なのに、周りの人は、ケントがスーパーマンであることに気付かない。

メガネをはずして髪の毛の分け方を買えただけなら、普通気がつきそうなものだ。

不思議でならなかった。

私の友人で普段メガネをかけてる人が、メガネをはずして、髪の毛の分け目を変えただけなら、多少感じが変わったとしても、私ならそれが友人であることに絶対に気がつくだろう。

 

 

ウルトラマンやセブンは、ヒーロー姿でいる時は、人間の姿でいる時とコスチュームも違うし、声も違うし(セブンやマンは、声にエコーが絶えずかかっている)、身長も違う(セブンは伸縮自在だったが))。

なので、気がつかれにくいかもしれない。

でも、マンがいる時、いつも必ずその場にいない人がいたら、・・・それなりに怪しむとは思うけどなあ。

で、マンやセブンが空に帰ってゆくと、それと入れ替わるように、「お~い」と言って手を振りながら皆の所に現れるのだから。

 

月光仮面などは、仮面をつけてるし、いつ着替えるのかコスチュームも違うので、当初は正体はばれにくかもしれないが、月光仮面がいる時にいつもその場にいない人がいて、しかもその人は月光仮面と同じ声、同じ身長だったりしたら、普段その人と知り合いであったなら、いずれバレると思うのだが・・。

 もしも、身内と話していても正体が分からないようにするなら・・・・

変身したら身長も、体格も、声も、コスチュームも、性格も、好みも、くせも、仕草も、価値観も、髪の生え方も、所持金も(?)、年齢も、人種も、記憶も、人生も、生きざまも、へたしたら性別も、容姿も、別のものにならないと、バレてしまうのではないだろうか。

 なのに、髪の毛の分け方を変えたり、メガネを取り外ししただけだったり、マスクをかぶっただけぐらいで、身内にも正体がバレないなんてことは・・ないと思うのだが。

一度や二度くらいならともかく、何度も会う機会があるのであれば。

 

でも、彼らは・・・・気づかないんだなあ、これが。

 

こんなことを考えると、こうしたヒーローもの作品の世界に出てくる、ヒーローをとりまく登場人物たちは、やはり・・よっぽど鈍感なのだ・・・と思わずにいられない。

とびきり善良なのかもししれないし、並はずれて素直なのかもしれないし、ずば抜けて呑気なのかもしれない。

しかも、地球上の全人類が。そう、全人類が皆飛びぬけて鈍感&善良&素直&呑気ってことに・・・。

でも、そりゃ変だ。そうなると、ちっとも「とびきり」ではないし、並はずれてもいないし、ずば抜けてもいない。

もしくは、人間同士が互いにあまりに互いに対して無関心なのかもしれない。なぜなら、相手の識別特徴をまったく把握してないのだから。

 

・・・ん?  いや、ちょっと待てよ。

ここで私は、ふと思う。

・・・どう考えても、気づかないほうが不思議で、不自然であることを考えると・・・・

 

もしや

彼らは

ヒーローをとりまく人物たちは・・・

 

 

気づかないふりをしていただけなのか??!!

血縁も、親友も、恋人も、見知らぬ人も、警察も、仕事仲間も・・・・おまけに悪人も。

全員。

地球上の、全人類が。

 

 

だとしたら・・

皆、相当な演技派だ。そんじょそこらの名優が束になってもかなわないくらいの、演技派ぶりだ。

おお、なんということであろう。

 

 だとすると、気づかれているのに気づいていないのは、ヒーロー本人だけってことに。

 

これって・・・裸の王様と一緒では・・・????

 

すると・・・漫画や映画に出てくる正義の変身超人ヒーローは、皆、裸の王様ってことに・・・。

 

 

でも、・・だとしたら・・・・いくら悪人に至近距離で銃などで撃たれても、正義の超人には当たらないのも説明がつく。

 

絶対絶命のピンチに、奇跡的で普通ありえない偶然が起きたりして超人が助かるのも説明がつく。

 

「もう、これまで!」という死の間際で、計ったかのようなタイミングで、救出してくれる仲間が現れるのも、説明が・・ついてしまう。

 

 

正義の変身ヒーローよ・・・・・貴方は・・・周りの仲間や、悪人からすらも・・・・だまされている!

正義は勝つ・・・のではなく、正義はだまされている。

 

きっと(笑)。

 

 

これでは、夢も希望も、正義も、悪も・・・・ないなあ。

 

正義の変身ヒーローの、なんと純粋で、お人よしなこと。

周りの人たちの、なんと大人で、優しいこと。

 寂しい・・・。

 

 なお、写真は、今ではプレミアものの「虫コミックス」版のパーマンの、カバーの裏に描かれていたもの。

これはミツオの家の美術設定だね。

虫コミックスは、カバーの裏に「プラスアルファ」のものが描かれていたのが特徴だった。


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