怖い漫画やテレビ番組は無数にあれど、私は子供の頃に見た「ザ・ガードマン」の怪談、実写「悪魔くん」の「首人形」のエピソードほど怖かったものはない。
特に首人形は。
あれは怖かった。
原作読んでみると分かるが、水木漫画ってのはお化けを扱っていながら実は決して怖くはない。
悪魔くんは水木先生の代表作の一つであるが、原作は怖い話ではない。
だが、テレビドラマ化された「首人形」の回はとびきりの恐怖談だった。
このエピソードを見て以来、私はマネキン人形に対して一種の不気味さを感じるようになった。
何かの倉庫で、マネキン人形がたくさん「裸」の状態で保管されてるのを目にしたりすると、どうにも不気味でならなかった。
それは、「悪魔くん」に出て来た「首人形」のせいであったことは間違いない。
きれいな女性かと思って接してみたら、いきなり首が胴から離れて下に落ち、大きく左右に避けた口&一つ目の大きな目の顔に変身し、ヒッヒッヒッヒッ・・と笑いながら首が宙を漂う・・・こんなシーンが「首人形」にはあったのだが、衝撃だった。
何かの拍子にすぐこのシーンを思い出しては、トイレに行けなくなったりもしたもんだ。
数年前、このエピソードを何十年かぶりに見る機会があったのだが、さすがに今の自分の目で見ると、子供の時に感じたような怖さは感じなかった。まあこのへんは、時の流れで自分の目が肥えてしまったせいもあるし、作品の古さのせいもある。
ただ、「ああ、このシーンを見て、トイレに行けなくなったんだよなあ」などと妙に感慨深い思いに耽ったりした。
でも、当時としてはよく出来てたのは間違いない。
モノクロであるという点もよかったのだろう。
今の目で見ると、あの怖さは「子供だまし」といってしまえばそれまでだ。でも、モノクロ作品特有の「明暗」が不気味さをそれなりにうまく表現しているとは思う。
今ならおそらくカラー作品になる。
カラー作品にしてしまうと、あの怖さは半減したと思う。
ともあれ、どうにも忘れられない恐怖モノだった「首人形」。
マネキン人形を見ると、今でも「首人形」を思い出すことがある。
まあ、深刻なほどではなかったが、どうやら「首人形」のエピソードは、私にとってマネキン人形に対するちょいとしたトラウマになってしまった時期はあった。
マネキン人形に不気味さを感じたことがある人、居ますか?
もし、いらっしゃったのなら・・・それは「首人形」が原因になったのではありませんか?
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首人形、あれはほんとに怖かったですよね。
あれを見てからしばらくは、マネキン人形が怖くて仕方なかったです。
トラウマになったかもしれません。
今でもマネキン人形を見ると首人形を思い出すことがあります。