このブログで長く不定期連載(?)していた復刻版「少年画報」を紹介するシリーズも、もうすぐ終わり。
この昭和35年「少年画報」正月号の特別復刻版ボックスセットには、本来その号に付いていた付録の他に、更なるオマケとして、「特製ポストカード」30枚セットが束になってつけられていた。
このポストカードは、本来のその号に付いていたわけではなく、この特別復刻版だけのボーナスみたいなものであろう。
正式な「昭和35年の少年画報、正月号」の紹介は、前回のこのブログの記事で紹介し終わったことになる。
ここからは、この復刻版のボックスセットの「復刻本以外の特典」の紹介ということになる。
この特製ポストカード30枚セットのうちわけは・・
ビリーパック 10枚
赤胴鈴之助 10枚
まぼろし探偵 10枚
である。
このセレクトぶりは、まさにこの3作がこの当時の少年画報の看板作品であり、支柱であった、いい証明であろう。
キャラに多少の古さは感じつつも、実にいい雰囲気を醸し出している。
なにより、独特の品を感じる。それぞれの漫画家の油に乗りきったペンタッチと言えるのではないか。
この品が、このコミックが現役で連載されていた時代の味だったかのようだ。
30枚もある、これらのポストカード、実際にポストカードとして使う人はどれだけいるだろう。
今となってはおいそれと入手できるものではないので、使わずに保存しておく人は多いのではないか。
ちなみに私は、ポストカードとして使う気は、今のところ・・ない。
それぞれのポストカードには「少年画報〇月号ふろく」と書いてあるのは、そのポストカードに使われている絵は、元は少年画報の他の月の別冊付録の表紙だったのであろう。
ようするに、別冊付録の表紙絵を集めてポストカードにした、この復刻版ならではの「特典」なのだろう。
当時の子供たちは、月刊誌本誌もさることながら、これら付録の絵にもワクワクしていたはずだ。
当時は、これらの別冊付録が単行本代わりだったのかもしれない。
ただ・・別冊付録というのは、小さくて薄かったせいか、なくなりやすかったり、破損しやすかったりはした。
小さくて薄かった分、本棚のちょっとした隙間に入れやすかったので、どこに入れたか忘れてしまったり、机の後ろなどにいつの間にか落ちていたりすることもあったのではないか。
あと、なんといっても、親に捨てられやすかった(笑)。
さすがに単行本は、捨てられなかったけど。
その辺が、単行本と別冊付録の扱われ方の決定的な差であったような気はする。
少なくても、我が家ではそうだった(笑)。
もしも、このポストカードが、当時付録としてついていたら、別冊付録以上に真っ先に捨てられるか、真っ先になくすか、破損しやすかった可能性は高い。
この絵のグレードを見ていると、もしもこれらの絵がそんな経緯をたどってしまったら、あまりにも惜しいと思えてならない。
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