時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

寂れてゆく町に、独り言を。

2018年11月09日 | 日々の、あれこれ

私は子供時代は都心の町で暮らしてたが、高校の頃は郊外の町に住んでいた。

そして、高校卒業と同時に、その町から再び都心に引っ越した。気分は都心復帰だった。

その後しばらく都心で暮らしていたのだが、その後再びその郊外の町に引っ越し、1人暮らしを始めた。

そして、その後。再び私は都心に引っ越した。ちなみに再び戻った都心の地ではあったが、それは子供の時に暮らした都心の街ではない。

 

2度暮らした郊外の地に、今から数年前に、ひょんなことから立ち寄ったことがあった。

その時・・・その郊外の町があまりに変貌していて驚いた。

私が暮らしてた頃のその郊外の町は、どの駅からも歩くと遠かったが、近くには大きな団地もあり、商店街もそれなりにあり、町の買い物の中心になるショッピングセンターも健在だった。

 

だが、再び立ち寄ってみたその町にはもうショッピングセンターは建物ごと跡かたもなくなっており、商店街はシャッター街になっていた。

店など・・・ほぼなくなっていた。

以前は一通り店の種類は揃っており、生活に困らない程度の買い物は出来ていたし、飲食店もある程度あった。

だが、再び立ち寄ってみたら、コンビニが1店と、スーパーが1店あるだけになっていた。買い物の選択肢がないのも不便なら、飲食店がほぼなくなっていたのは、住民にとっては困りものなのではないか・・・と思った。

 

たまにこの町のことを思い出して懐かしく思うこともあったりするのだが、現地の現在の状況をも思うと、決してまた住みたいとは思わない。

近くにあった団地はだいぶ古くなり、住民も高齢化してきているらしい。

その団地に住んでた家族の子供は、成長すると、その団地を出ていっているようだ。

 

以前あった飲食店もほとんど消え果ててるので、その町に住んでる人が何か外で食べようとする時は今はどうしてるのだろう。車を使わないと、どの駅にも距離があるので。

 

ちょっと調べてみたところ、その団地は今も入居者募集中となっている。

でも・・・その町の近年の状況を知ってる私としては、あまりお勧めしたいとは・・思わない。

不動産業者などの商売の邪魔をする気はないので、その町の名前をここではあげないけれど。

 

何か買い物する時、その町に残された1店のコンビニと、1店のスーパーで商品が売り切れてると、車などでどこかの駅に行かねばならない。

歩いていけないこともないかもしれないが、坂がずっと続くし、しかも距離もけっこうある。なので、お年寄りには特に厳しいと思う。

 

私が住んでた頃もその町はそこそこ自然風景は残されていたが、その点は今もわずかには残されてはいうようだ。

とはいえ、一戸建ての家は確実に増え、昔ほどの自然ではなくなっているのも確か。

かつて一面の田んぼだった場所は、駐車場になり。

丘陵だった場所は、平らな住宅地になり、一面民家が立ち並んで。

 

 

私はこのブログで、自然風景への思いを書くことがあるし、いなかの何気ない田園風景や里山への思いも書くことがある。

そんな私が、この町の今の状況のことを「住みたいとは思わない」と書くのは、矛盾しているのかもしれない。

 

ただ、今のこの町は、すごく中途半端な感じになってきている。

だいたい「いなか」というのは交通アクセスは不便だったりするし、買い物をするには車がないとどうしようもなかったりもする。

その代わり、自然風景はふんだんに残されていたりするし、のどかだったりもする。

それが私のイメージだ。

 

でも、この町は、交通アクセスが悪いだけじゃなく、一戸建ての家が相当増えたので自然はめっきり減り、昔はできた買い物も今はできない。

もともとアクセス的には不便だったのだに、「売り」だったはずの自然環境まで減っているとなると、ちょっと・・・。

しかも、見た感じ、これから発展しそうな空気が町にない・・・。

なぜこんな町にしてしまったのだろう。

 

この町は今後いったいどうなってしまうのだろう。

 

かつてこの町で住んだことがある立場として、この町の今の状況は気にはなってはいる。

 

でも・・・やはり、住みたいとは思わない。

 

かつては活気があった町が、だんだん寂れていくのは、寂しいものだ。

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2018-11-12 21:23:57



「中途半端な町」

私も嫌です。

都会にもなれず、田舎にも徹しきれなかった「町」


寅さんの町・柴又のように「例の映画における雰囲気を最重視するため開発はしない」など、明らかなPRがあればいいのですが…。


だんぞうさんが暮らしていらっしゃった頃、その町は何か「売り」は無かったのですか?

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Unknown (だんぞう)
2018-11-13 11:15:48
その町は基本的には田舎だと思います。
交通アクセスが悪いですし、まだ少しは自然も残ってるので。

ただ、私が住んでいたころは、もっと店が多く、活気もまだあったのですが・・。
そのころを知っているから私は、その町の今の状況を憂いてしまうのでしょうね。

売り・・ですか?

強いて上げれば、今より自然があったことかなあ。

今は中途半端かも。
自然がへり、交通のアクセスの悪さだけは今も健在という感じです。
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