ひところ、コロナのワクチンをうつ、うたないで人を差別して、差別された人にとってそれが不快なものである場合、それを「ワクハラ(ワクチンハラスメント)」と呼ばれたりすることがあったらしい。
ハラスメントというのは、元々はセクシャルハラスメントから始まったような印象が私の中にある。
セクハラという概念が普及するにつれ、やがて「パワハラ」などの概念も出てきて、それもすっかり普及した。
時には社会問題として提起されるぐらいに。
その後、「ドクターハラスメント」だの「マタニティハラスメント」「ジェンダーハラスメント」「カスタマーハラスメント」だの、様々ないやがらせや差別がハラスメントとされるようになり、今に至っている。
今や日常の中に潜む様々ないやがらせや差別が「ハラスメント」という呼称の対象になってきている。
次から次へと新たな形容のハラスメントが登場してきている。
ハラスメントの種類は増えるばかりだ。
この調子だと、今後も新たなハラスメントの呼称が登場してきそうな気配。
そこで、今後どんなハラスメントが登場してきそうか、少し考えてみた。
いやはやこのぶんだと、ハラスメントだらけで、「なんでもハラスメント」になりそう。
- エイジハラスメント
エイジ・・年齢だ。やたら人の年齢ばかり聞き出そうとする行為。年齢を聞かれた人がそれを不快に感じたら、エイジハラスメントになる。よくテレビなどの取材で一般人がスタッフに年齢をいきなり聞かれたりしてるが、聞かれた年配の人がそれを不快に感じたらエイハラになる。
- おやじハラスメント
「オヤジ」世代の人に向かって「じじい、うざいんだよ」「オヤジ、くさいよ」「老害」などと言って、オヤジであることを差別したりバカにする言動。略称「おじハラ」。
- おばさんハラスメント
「おじハラ」の女性版。おばさん年代の女性に向かって侮辱したり差別したり、阻害したり、する言動。「なんだ、このクソばばあ」などの言葉は、おばさんハラスメント認定される。
略称「おばハラ」。
- ハゲハラスメント
ハゲている人に向かって「このハゲ!」だのと言って侮辱する言動。ハゲハラ。
- ヤングハラスメント
若者であることを侮辱する言動。以前NHKの大河に出てきたセリフ「黙れ小童(こわっぱ)!」などは立派なヤンハラになる。
「若造に何がわかる!」「この青二才め」・・などの言動も、立派なヤンハラになることになる。
- フレッシュハラスメント
新人(フレッシュマン)に向かって、新人であることを侮辱する言動。「あいつ新人だし、まだ何もわかってないから、これやらせてしまえ」みたいな言動がこれに抵触する場合が「フレハラ」扱いになる。
- 客ハラスメント
店の主人が客に向かって恫喝する行為。もしくは、客側が、客であることをいいことに、店に対して傍若無人な言動をとること。
- ビジュアルハラスメント
人を容姿によって差別したり、いやがらせする言動。「このブサイクめ!」などのセリフは、これに該当する。ビジュハラ。
- シートハラスメント
電車などで、席を譲るようにいやがらせしたり、暴言を吐いたり、席を譲ったのに逆に相手にキレられた場合。
- バゲージハラスメント
バッグ、スーツケース、リュックなどの荷物によるいやがらせが、これに該当する。新幹線の狭い通路に大きなスーツケースを置いておいたり、リュックを背中に背負った状態で混雑する場所にいって、周りの人に不快感を与える場合。略すと「バゲハラ」になるが、「ハゲハラ」と紛らわしくなるので、使用するには注意が必要。
- 傘ハラスメント
狭い道を傘を持った人が誰かとすれ違う場合、すれ違う相手が傘を持っていないのをいいことに、自身の傘をまったくどかそうとしない行為。傘の骨の先は、すれ違う相手の目にあたる場合があるので、危険。
- 教師ハラスメント(ティーチャーハラスメント)
学校の先生が、特定の子をえこひいきし、気に食わない子を差別する言動。略称「ティーハラ」。
- サイズハラスメント
大型車のドライバーが、小型の車とぶつかっても自分はたいした怪我をしそうもないことをいいことに、大型車が小型車を威圧する運転をする行為。
この場合、なにも大型車に限らず、自車よりもサイズの小さい車に対して行ういやがらせ全般がこのハラスメントの対象になる。なので、場合によっては、普通の乗用車にとっては自転車やバイクなども対象になる。
- ウイルスハラスメント
感染病に感染してる人が、それを知った上で自由に行動し、まわりに感染させる行動。
または、自身が感染してることを表明して、相手を不安がらせて優位に立とうとする言動。
- セレブハラスメント
裕福な人が、経済的に苦しい人に対して、自身の裕福ぶりを自慢して、見下す言動。
セレブと言われる人たちが、セレブぶりを取材され、番組などで紹介された場合、そのセレブの態度次第でこのハラスメントに該当する場合がある。
- 視聴者ハラスメント
ドラマや映画などを見た人が、それを見てない人に対して見下したり、仲間外れにする言動。
- 災害ハラスメント
災害で被災した人に対して、いわれのないデマを飛ばしたり、差別したりする言動。
- ゴミハラスメント
ゴミの出し方を、指定に従わないで出すこと。一方で、個人的な基準にそぐわないゴミ出しをする他人に対し、ゴミの出し方に対して誹謗中傷する言動。
- 新入りハラスメント
転校してきた子や、転職してきた人に対し、行ういやがらせ全般。
- 民族ハラスメント
異国から来た人や、相手の国に対する差別、いやがらせ。もしくは、グローバルという言葉を振りかざして、相手をバカにする言動。グロハラと呼ぶことも可能だが、グロという言葉が違う意味に勘違いされるリスクもあるので、注意が必要。なお、このハラスメントは、国単位・国家間同士でもありうるわけで、その場合は国際問題にもなりうる。そうなると外交上で大きく国益を損ないかねない。最悪の事態もありうるので、理知的にならねばならない。
とりあえずダラダラといくつか例をあげてみたが、もちろんこれ以外にもいくらでも考えられる。
ライバルチームのファンに対する「スポーツハラスメント」、ペットにまつわる「ペットハラスメント」、などをはじめ、世の流れ的には、まだまだ他のケースもあるだろうし、新たに出てくるケースもあるであろう。
なんにせよ、ハラスメントの種類が多すぎて、このままいったらハラスメントだらけになりそうではあるね(笑)。
なんでも「ハラスメント」呼ばわりするのはどうなの?・・・という思いもあるのだが、そういう問題提起をしないと収まらないぐらい「いやがらせ」が日常的に溢れてる・・ということなのかもしれない。
そうなると、民度の問題になってくるような気もしている。
以上、しょ~もないネタシリーズ(?)でした。
これは現実的な問題として、私の職場にも存在します。
カスタマー・ハラスメントなんて言われてますね。
詳しくは書けませんが、かなり深刻な問題として専門的なチームも立ち上げられて研修も行われてたりします。
何も買い物してなくても店内にいれば「お客様」なのです。
想定外のクレームもあったりして、そんな場面に出くわしてしまったら、平身低頭ひたすら頭を下げ謝罪するしかありません。基本的に店内で発生するトラブルについては、店側が責任を負うと言うスタンスですね。
その昔「お客様は神様です」と宣った国民的歌手がいらっしゃいました。流通業においてもこれは不文律のようなものなのですが、「スタッフだって人間です」だという事ももっと理解して欲しいなあ、そう思う捨丸なのでした。
というかすでに存在してるのでしょう。
で、それらが表面化して、社会問題化したりするのでしょう。
ビジネスではお客様というのは大事ですが、客としての立場を逸脱した、エスカレートしたいやがらせのクレーマーは、それはそれでなんらかの罰則も必要になってくると思います。
じゃないと、店側の人は心理的圧迫で心を病んでしまうことになると思います。
何事もエスカレートは防がないといけないでしょう。