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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「宇宙少年ソラン」のソノシート現物

2012年04月18日 | 漫画・アニメ、そして特撮

このブログで長く続けてきた「ソノシート紹介シリーズ」として、最後に紹介した「宇宙少年ソラン」。

今回のこの記事は、ソノシート紹介シリーズ内の記事として「最後の最後」。

本音を言えば、鉄人28号、エイトマン、サスケ、レインボー戦隊ロビン、そしてサイボーグ009なども取り上げたいところ。

どれも最後に紹介するに足る作品ばかり。だが、いかんせん、幼少の頃はともかく、今は持ってないので仕方ない。

 

ソノシートを「紹介」という形で取り上げるのは、これで終わりだが、世の中にはまだまだたくさんのソノシートがあった。

このブログで取り上げられたのは、その中のごくごく一部にしかすぎない。

私は子供の頃、ソノシートを集めたくてしかたなかった。

私の収拾癖は、幼少の頃にすでにあった・・ということになる。

だが、子供の身分では、それはできなかった。

だからこそ、他にどんなソノシートがあったのか・・追求したい気はする。

 

さて。

宇宙少年ソランの漫画版を描いた宮腰義勝さん。

ソランは知ってても、漫画版を描いていた宮腰さんのことはご存じない方もいるかもしれない。

実は私も・・・ソランの漫画版を宮腰さんが描いていたということぐらいしか知らない。

なので調べてみた。

宮腰さんは手塚治虫さんのアシスタントをしていたことがある人で、塚本光治という名義で「鋼鉄人間シグマ」という作品でデビュー。

その後、宇宙少年ソランの連載を担当。この時が宮腰さんのピークだったのだろうか。

とはいえ、その後も色んな雑誌に色んな作品を描いている。が、残念ながら私の知ってる作品は・・ない。

リストを見ると、読み切り掲載が多かった・・のだろうか。

で、残念なことに2005年に亡くなられている。

晩年は、歴史系の作品が多かったようだ。

 

わずかではあるが、上記の流れを見ると、やはりソラン連載時が宮腰さんの漫画家人生の一番華やかな時期だったように思える。

ちなみに、このソノシートブックの絵も宮腰さんが担当している。

さぞかし、ソランでは忙しかったことであろう。

 

ソラン連載時、手塚治虫さんは「W3」という作品を少年マガジンに連載していたが、ソランに出てくるチャッピーというキャラが「W3」に出てくるキャラにアイディアを盗まれたとし、ソランが連載されるマガジンに連載中のW3を、少年サンデーに引っ越しさせた事件があったりした。

これは俗に「W3事件」と呼ばれている。

マガジンは「ソラン」をとるか、「W3」をとるか・・の選択を手塚さんに迫られたとか。

結局、ソランはマガジンに連載されるのだが、そのソランの漫画版を描く宮腰さんが、手塚さんのアシスタントをしていたことがある・・というのは、因縁なのだろうか。

そのへんは、私にはよく分からない。

言えるのは、私はソランは大好きだったし、W3も嫌いではなかったということ。

そして、漫画版ソランの絵柄が手塚タッチなのは、宮腰さんが手塚さんのアシスタントをしてたことを考えれば、納得できるということ。

 

まあ、W3と、そういう因縁があったソランではあったが、作品そのものはかなり人気があった。

キャラクター商品が多数出ていたことでも、それは分かる。

ソランを見てた人とソランの話をする時に共通する点は、皆主題歌はよく覚えてるし、ソランやチャッピーのキャラクターはもちろん、エンゼル号も覚えてるのに、物語の内容のほうはよく覚えてない・・という点である。

中には、アニメ版も漫画版も見た覚えはないが主題歌は知ってる・・という人もいる。

 それほど、ソランの記憶は、その主題歌と共にある・・ということであろう。

ともかく覚えやすいメロディライン、印象的なイントロ、内容に合致した歌詞、夢のある雰囲気にあふれていた。

 

 私の家には、ソランのDVDが全巻揃っている(もっとも、まだ終わりまでは見てない・・・)。

今見ると、さすがに時代の違いは感じる。モノクロ、テンポ、・・などもそうだが、なにより単独ヒーローである点など。

一応チャッピーという相棒はいるものの、実際に戦闘をするのはソラン一人。

宇宙から敵がやってきて、地球の平和を壊そうという時、たった一人の少年サイボーグでは、いくらなんでも心もとない。

いくらその少年が人間の15倍の力を持っていても、「地球の危機」というスケールを考えると、たかが「人間の15倍のパワーの少年」たった一人で何ができるだろう。とてもじゃないが、一人では地球を守りきることなんてできないだろう。

今なら、ソランと同等の力を持った仲間が何人も設定されるのではないだろうか。

ソランが放送された時は、単独の少年ヒーローが主流だった。

で、単独の少年ヒーローが地球の平和を守っていたのだった。

そういう意味では、ソランを含む「当時の少年ヒーロー」たちは孤独・・孤軍奮闘であったと思う。

 

でも、見方を変えれば、人気が分散せずに、単独ヒーロー一人に人気が集中したということにもなる。

 

ソランの場合は、地球の平和を守りながらも、行方不明の姉を探していた。

姉さえ行方不明にならなければ、ソランは姉と一緒にソラン星か地球で、平和に暮らしていたのかもしれない。

かつて「宇宙少年」と呼ばれた少年ソランは、今どうしているのだろう。

もうすっかりおじさんになってしまったはず。

今だとさしずめ「宇宙おじさんソラン」かもね(笑)。

 

「あの人は今」みたいなテレビ番組にひっぱりだされたら、かっこいいおじさんであってほしい。

・・まてよ・・サイボーグってのは、どんな老化をするんだろう。

皮膚や内蔵や筋肉が人工的な皮膚や機械なら、メンテで交換しつづけていけば、見た目の老化はないかもしれないね。

もしも009みたいな「脳は生身」であるなら、体は少年でも心はおじさん・・ってことになる。

体はおじさんでも、心は少年・・そんなオヤジにとっては、ソランは実にうらやましい存在ではある(笑)。

 現在のソランの平穏無事な生活を祈るばかりだ。それがかつて「宇宙少年ソラン」に熱中した人間の、わずかばかりな「ソランへの恩返し」になれば(?)。

 

 

 

 

ともあれ、長らくお楽しみいただいた(?)、このブログ名物企画「ソノシート紹介シリーズ」と名付けたシリーズは、これにて終了です。

「ソノシート紹介シリーズ」の第1回を投稿したのは2008年の5月22日。

それから、約4年間も続けたことになります・・・。

長らくお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

ですが

 

私の「ソノシートへの関心」が、これで終わったわけでもないのです。

現物はなくても、何かの資料を引っ張り出して、なんらかの形で、またソノシートを探求していければいいなあ・・・とは思っています。

もし、そんな展開になったら、またお付き合いしてくださると嬉しいです。

 

以上、「ソノシート紹介シリーズ」でした。


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