時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「称名の滝」を、もう少し拡大して見る

2008年11月17日 | 
以前、立山・黒部アルペンルートの旅日記を書いた時、称名の滝の全景を入れた写真を紹介したが、今回は滝の上部の方を拡大した写真を紹介。
見てほしい、この滝の落ち始めの勇姿。

なにせ350メートルの滝・・ともなると、全景をアングルに入れると、水の流れの細かいところまでは分かりづらい。

そこで、この写真では、滝の上部の「落ち始め」の部分を撮ってみた。
全景の写真よりも、水の流れや、滝のまわりの景観などが分かりやすくなっていると思う。
全景で見るよりも、その臨場感はあるのでは。

この上部は、もちろん、この滝の一部でしかない。

この「落ち始め」の部分の崖に立って、この滝を見下ろしたら、足がすくむに違いない。

流れ落ちる水は、例えば日光の「華厳の滝」とは違い、一直線に滝壺を目指すわけではない。
ご覧の通り、岩肌の地形によって、流れる落ちる進路を変えて落ちて行く。
しかも、高さがあるもんだから、全景を肉眼で見たときの「滝姿」にはなんともいえぬ芸術性・・というか美学みたいなものを感じた。

この滝を流れ落ちる水にもし感情があったら、自分がこのを落ちることができることをどう思うだろう。
この滝を流れ落ちながら、どう思うだろう。

水としては、こんな滝を落ちてゆくのは光栄なことであり、名誉でもあり、晴れ姿なのではないだろうか。

いわば「選ばれし水」みたいなものかもしれない。

流れゆく水が「旅人」のようなものだとしたら、この滝を落ちることは「旅の目的」にすらなりえるだろう。

幾重にも折れ曲がりながら、350メートルもの高みから水を落としてゆく「称名の滝」には、なにやら神々しさを感じた。
華厳の滝や那智の滝とはまた違った神々しさが、そこにはあった。


ちなみに、4~7月あたりの雪解けの季節には、この滝の右側に、「ハンノキの滝」というのが現れるそうな。
「ハンノキの滝」は「称名の滝」よりも更に高みの位置から流れ落ちる滝で、その高さはなんと500メートルだというではないか!

称名の滝でも十分に高いのに、さらにそれよりも150メートルも高いのか・・!
すごい。

ちなみに、世界一の落差を誇る滝としては、南米ベネズエラの「エンジェルフォール」があまりにも有名。私にとっては憧れの滝だ。
その高さは、なんと978メートル。
そのあまりの落差ゆえ、流れ落ちる水は地面に着く前に、水が拡散して霧状になってしまい、その結果、エンジェルフォールには滝壺なるものが存在しない・・というのもスゴイ。

だが、エンジェルフォールは、陸の孤島と呼ばれるカナイマ国立公園にあり、観光客は航空機でしか行くことができない。

それを考えると、同じ日本で、しかも立山駅からバスなどで気軽に行く事ができる「ハンノキの滝」は、狙い目だろう。

いつか機会があれば、雪解けの季節に、「ハンノキの滝」を見に来てみたい。
「ハンノキの滝」だって、エンジェルフォールの半分以上の高さはあるのだから。

・・とはいえ、雪解けの季節・・4~7月頃というと、混みそうではある。
ゴールデンウィークがあったりね。
もしくは、梅雨の季節でもある・・。

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