時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

無人島ギター

2020年04月08日 | 音楽活動

 

 

よく音楽雑誌などのアンケートで、「あなたがもし無人島に行くことになり、たった1枚だけアルバムを持っていけることになったら、どのアルバムを持っていきますか?」というものがある。

無人島で暮らす場合、CDやLPなどより、生活するのにもっと切実なものがあるような気はする。

その場合、サバイバルグッズなどが第1に選ばれるような気はするが(笑)、まあそれはそれとして。

とにもかくにもアルバムを1枚だけ持っていけるとしたら、どの1枚を選びますか。。。という、その人にとっての究極のアルバム選びをする・・というのが、そのアンケートの主旨なのだろう。あまり深く考えず、一種の「遊び」として楽しめばいいのだろう。

 

ならば。

 

楽器をもし1本(1台)持っていけるとしたら、どれを選びまずかか?というアンケートなら?

私はギターは何本も持っているが、世の中には私同様か、あるいは私など足元にもおよばないくらいの多数のギターを持っている人もいる。

そんな人に聞いてみたい。「無人島に1本だけギターを持っていくとしたら、どれを持っていくか?」と。

 

 

私の場合、その答は決まっている。考える余地はない。

だが、そのギターは特別で、別格。なので、他のギターと比較にならない。ここではその1本の名前はあげない。値段もそうだが、買った時のいきさつなどもあるから。

なので、そのギターは「別格」としてあえて外してみる。

 

また、もし無人島に行く場合、ギターの管理の問題もある。

もしも無人島に持っていくギター以外の所有ギターは全て処分されるということなら、迷わず「別格ギター」を持っていくだろう。

だが、無人島に持っていくギター以外のギターは、ちゃんと自宅で管理されるのであれば、「別格ギター」は外すだろう。

なせなら無人島現地での環境の問題もあるから。無人島だと潮風の影響もあるだろうし、無人島のどんな場所で過ごすかも重要。直射日光が強烈だったり、高温多湿にさらされたりしたら、ギターにとって良い影響はないだろう。

もしも歴史的な価値もあるようなギターだったら、そんな場所には持っていけない。

むしろ、ラフに扱えるギターの方がいいかもしれない。

ただ、ある程度「思い入れ」のあるギターであることも重要。無人島でのたった1本のパートナーになるのだから。

無人島での滞在環境面のことを考えはじめるときりがないので、とりあえず無人島での環境面を考慮せずに選んでみる。

 

そうなると・・・う~ん、けっこう迷う。

 

初めて買ったマーチン「HD-28カスタム・プリウォーリイシュー」は思い出の1本だし、あるいは普段一番弾くことが多く、一番の馴染みである「000-45」か。

長年の憧れだった「D-76」も捨てがたい。

マーチンから取り寄せてもらった「00-16シュタウファー」は、密かに自慢の1本。

オーダーして作ってもらった、デュポン「MD20」も思い入れがある。

デザイン的にはギブソン「J-200レッドカラー」も。

う~ん、かなり迷うが・・・弾きやすさを買うなら「000-45」か・・。

だが、無人島では、傷とかつくんだろうなあ・・。だとしたら高価なギターは、やはり怖い。

そうなると、高すぎず、安すぎず、思い入れもあり、頑丈そうで、・・・となると、ナッシュビルチューニングにしてあるレイクウッドA-14をレギュラー弦に張り替えて持っていくのがいいのかもしれない・・。値段的には13万円くらいで買ったと思う1本。

 

 

正直、ギターをたくさん持っている人は、「無人島レコード」ならぬ「無人島ギター」を選ぶ場合、どれを選ぶんだろう。どういう点を基準にするだろう。

 

こういう話は、ギターを持って集まる「オフ会」みたいな場所でテーマにしたら、面白いかもしれない。

 

まずは、どれを選ぶかを答えてもらう。

次に、そのギターの説明。例えば何年製とか、メーカーとかモデルなどの情報。

さらに、どのギターがライバルだったかも説明。

そして・・なんといっても、なぜそのギターを選ぶかの説明。そこがキモかもしれない。

そこには、そのオーナーのそれまでの人生ドラマなども語られるかもしれない。

そんなことを語ってもらったうえで、出来ればそのギターを少しでも試奏させてもらいたい。

もちろん、これは集まったメンバーがお互いに・・・だ。

 

 

皆それぞれに自慢のギター、秘蔵のギター、思い入れのあるギターはあると思う。

よく、ギターを持ち寄るオフ会などがあったりするが、いざ「無人島ギター」となると、多少意味合いはかわるのではないか。

無人島ギターとなると、人に見せたいギターとは違ってくる場合もあると思うから。

値段を考えれば、一番高価なギターか、あるいは貴重なギターになるかもしれない。だが、その人にとって一番思い出深いギターとなると、必ずしも高価なギターになるとは限らない気がする。

 

もちろん、「無人島ギター」を値段で選ぶ人もいるだろうし、希少価値で選ぶ人もいるはず。

音で選ぶ人もいれば、デザインで選ぶ人もいるだろう。なじみ度や弾きやすさで選ぶ人だっているだろう。

一方で、思い出で選ぶ人もいると思う。

思い出で選ぶと、案外チープなギターが選ばれるケースもありそう。

かえってそれも面白い。他の人が持ってきそうもないギターになる可能性だってある。

案外、バラエティ豊かなギターがその場に出そろうかもしれない。

色んなギターが揃ったほうが面白い。

 

そういう意味では、私が初めて手に入れた15000円のモーリスギターが、とうの昔に手元からなくなってしまっているのが、少し残念ではある・・。

 

 

ここまで書いてきてふと思ったのだが、無人島に持っていくギターと、例えば火事の時に1本だけ持って逃げるギターでは、意味合いは変わってくるだろうね。

火事の時に1本だけ持って逃げるとしたら、やはり1番高価なギターを選ぶであろうし。

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2020-04-11 01:59:36
ギター始め、楽器全般に疎い私でさえ、とても楽しいテーマです。


私も、そういうテーマで会話している仲間たちの中に飛び込んだのですが、意外にも「無人島に持っていくなら、ウクレレ」という回答が多かったですよ。


エレキギターは、無人島では無論使えませんから、誰もいませんでした。


だんぞうさんにとっての「特別なギター」は、まさしく“伝家の宝刀”ですね。

無人島に持っていくなら、やはり伝家の宝刀は控えるべきです。


万が一のことがあった場合、修理さえ出来ない環境ですからね。


やはり、「思い出深いギター」を選んで、無人島でさらに思い出を加えてあげることがベストではないでしょうか♪
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Unknown (だんぞう)
2020-04-11 09:45:48
ウクレレなら、小さいですし、ギターより手軽に持っていけるかもですね。

無人島での環境の問題もあるので、ある程度はラフに扱えて、なおかつ頑丈なものが良いでしょうね。

ウクレレもピンキリ。
あまりに高価なモデルは、持って行くのは避けたほうが無難かも。

雨がふっても大丈夫という意味では、レインソングというブランドのギターなんか、心強いでしょう。
超高価というほどでもなく、かといってチープでもない価格帯のモデルがあったような。
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