四季には、それぞれの匂いがあると思う。
匂い・・・と言っても、形容ではなく、そのものズバリな嗅覚で感じる匂いである。
季節の変わり目に、ふとそういうものを嗅いで、「あ~、夏が来たんだなあ」などと実感したりする。
その匂いは、その季節中いつも感じてることかというと、案外そうでもない。
それを感じられる心理状態であるかどうかとか、環境であるかとか、そういうものも影響する。
そして何かの一瞬に、ふと「見つける」ように感じるものだったりする。
そんな時に、季節の変化を実感する。
日本は春夏秋冬の季節の違いがはっきりしている国だと言われている。
そして、それぞれの季節に、それぞれの季節ならではの要素がある。
それは気温や気候もそうだし、服装もそうだし、時には人の心理状態だったりもする。
そして、それは、匂い・・にも言えるのではないかと思う。
私が感じる季節の匂いは、多くは植物が影響していると思う。
植物が、気温や湿度や天気などの影響で匂いが変わっていることが、私が感じる「季節の匂い」につながっているように思う。
植物は、見た目的にも季節の変化を感じさせてくれるが、それは匂いにも当てはまるのだろう。
なにもきれいな花だけではなく、それは雑草などにも言えるわけで。
となると、普段目立たない・・・人に気にもされない雑草であっても、それは季節の演出家なのかもしれない。
そんな気もする。
雑草であっても、ちゃんと季節の「らしさ」に貢献しているのだ。
東京でもそれを感じるのだから、自然の多い地方なら、季節の匂いというものは、もっと感じられるのだろうね、きっと。