時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ひどい出来事だったと、今でも思う。(困ったバス)

2016年11月10日 | 日々の、あれこれ

高校の時と、社会人になってからの一時期、私は通学や通勤にバスを利用していた。

というか、バスと電車を乗り継いでの行程であった。

 

バスは、家の近くから出ていた。

バスを利用していた頃に住んでた家は郊外にあり、最寄りの電車の駅までも歩こうと思えば歩けたが、歩くとなると一山超えなければならなかった。

 

バスは朝や夕方の時間帯はそこそこあったが、昼間は1時間に1本しかない時間帯もあった。

 

バスというものは道路の混雑事情によって、時刻表通りに来ないことはけっこうある。

道路が混んでいる場合は、もうある程度仕方がないとは思うが、時にはあきらかに運転手がさぼっていたとしか思えないこともあった。

 

というのは、当時の私の乗るバス停は、そのバスにとっての始発のバス停で、道の向うのほうにはバスの待機所が見えていた。

 

バスはその待機所で、バス停の時刻表の時間になるまで待機し、時間になるとその待機所を出発してバス停に向かってくるのが見えたものだ。

 

待機所で待っている間の時間は、そのバスの運転手にとっては、休憩時間でもあったはず。

 

ある時、いつものようにバス停の始発駅でバスを待っていた私。

道の向うのほうには、バスの待機所が見え、バスが停まっているのが見えた。

 

やがて、そろそろバスが来なくてはいけない時間帯になった。

だが、そのバスは動かなかった。

「???」

じ~っと、待機所で停まっているバスをガン見する私。

やがて、そのバス停に来るはずの時間を過ぎてしまった。

だが、待機所にいるバスは動こうとしない。

道路はちっとも混んでいなかった。

 

こちらとしては、電車の乗り継ぎにもかかわるので、いらついてきた。

だが、そのバスは動かない。運転手は何をやっているのだ?

だが、距離的に、運転手の様子はよく分からなかった。

 

時間は過ぎる。

待つ人にいらだちを与えて、確実に過ぎる。

 

やがて・・・しまいには、次のバスが来る時間が近付いてきた。

すると、道路の反対側車線に1台のバスが走ってきて、待機所に向かっていった。

 

で、その後続のバスは、先ほどから待機所で停まっているバスのすぐ後ろで停まった。

都合、2台のバスが縦一列に並ぶことになった。

 

だが、その後続のバスにしても、本来の時刻表通りに運行するには、そろそろ動きださねばならない。

すると、先ほどから停まっていたバスが、すごい勢いでダッシュして私のいるバス停に向かってきた。

ぶっ飛んでくる・・とでも形容したほうがいいスピードで。

 

私が乗るはずだった時間帯はとうに過ぎて、時間的には1台分遅い時間帯になっていた。

 

すっとんで近付いてくるバスを見ながら私は、「遅い!なにやってるんだ。あんたが待機所にずっといたのは、この目で見えてたんだぞ」と思った。

と思うと同時に、とんでもない光景を次の瞬間私は目にした。

 

 

なんと、すっとんで近付いてくるバスのすぐ後ろに、同じ系統のバスがついてきているではないか!

 

つまり、同じバス停に停まり、同じルートを走り、同じ目的地に向かう、同じ会社のバスが2台連なって走っていたのだ。

ただし、その縦一列に並んで走る2台のバスのうち、前のバスは、本来1本分早い時間帯のバスであり、後のバスは本来の時刻表通りのバスであった。

 

こんなバカなことがあっていいのか?

一体なにやってるんだ!

 

 

どうやら・・・・前のバスは、待機所で待機している間、さぼっていたとしか思えない。

というか・・・もしかして・・まさか・・・待機所で運転手は寝ていたのではないのか?

 

で、次の時間帯の「次のバス」が自分の後に停まった時に目覚め、あわてて出発した・・としか思えなかった。

 

そのバスの運転手にとってまずかったのは、そのバスの待機所が、始発のバス停からは丸見えだったということ。

なまじ、バス停の始発駅からは丸見えだっただけに、その始発駅でバスを待つ客には、そのサボりがバレバレだったのだ。

 

途中のバス停で待つ客では分からなかっただろうが、待機所が丸見えの始発駅のバス停で待つ客には、お見通し。

 

そのバス停で、私と同じ時間帯で同じバスを待ってた客が数人いた。

 

その中の誰かは、もしかしたらバス会社にクレームを入れていたとしてもおかしくない。

 

 

というか・・・私がそのバス会社にクレームの電話を入れてもよかった!

 

 

 

ちなみに、その2台のバスは、当然のことながら同じルートをたどり、同じバス停を通過し、同じ目的地に向かう。

 

だが、そのルートは、途中で遠回りするルートであった。遠回りしたルート上には、自然公園みたいな場所があり、そこからは別の電車やバスに乗り換えることもできる環境で、そこのバス停「k前」に立ち寄るために、遠回りするルートだったのだ。

 

そこで・さすがにバスの運転手は「まずい」と思ったのか、バスの中で地声で乗客に大声で聞いた。

「次の停留所、K前で降りるお客さんはいますか?」と。

 

すると、K前で降りる客はいなかった。

そこで、そのバスは、K前に立ち寄るために遠回りするルートを省略し、終点まで近道を使って向かったのだった。

 

なにせ、そのバスの後には、同じルートの同じ会社のバスが並走していたから、K前にいくための遠回りルートは、後続のバスが行けばいいと判断したんだろう。

 

今思えば、私の乗ったそのバスの中に、K前で降りる乗客がいたら、どうなったんだろう。

そういう客がいたら、さぼりバスも、K前への遠回りルートを省略することはできなくなる。

その場合、2台のバスが、縦に連なったまま始発から終点まで向かったことになっただろう。

しかも、その場合、後続のバスには客は1人もいなかったことだろう。

 

 

しかし・・ひどい出来事であった。

 

こんなことがあってから、私はその後様々な場所で(例えば旅先など)バス停でバスを待っている時、来るはずのバスが中々来ない時、もしやどこかでサボっているんじゃないか・・・と疑ってかかることが・・・あるようになった。

まあ、遅れの大半は道路事情によるものではあるだろうが・・。

 

 

こんなひどい出来事、各地のバスでもあるのだろうか。

 

もう今から相当前の出来事だが、思い出すと、今でもひどいと思う。

 

なお、写真は文中のバスとは関係ありません。

 

 

 


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