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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ディランがレコード通りのアレンジで行う日本公演

2017年11月23日 | 音楽全般

ボブ・ディランといえば、そのライブでは楽曲を大幅にアレンジして歌い、演奏するのがスタイルだ。

その結果、新鮮味や斬新さや、その公演ならではの特別感がある。

その一方で、あまりに原曲を変えるために、お馴染みの曲であっても、客は当初その曲に気付かない場合もあって、とまどうこともある。

 

ディランのライブではそういうスタイルが定着しているために、今回の公演ではどの曲をどんなアレンジで聴かせてくれるかなという楽しみはある。

ディランは絶えずファンにサプライズをしかけてきているようでもある。

今ではディランが原曲をそのままライブでやることは、まずないだけに、案外彼が楽曲をレコード通りのアレンジで歌い、演奏したら、かえってそれもサプライズになりそうだ、

 

そこで。

ディランが、新たなサプライズとして、楽曲・・・それも有名曲を、レコード通りのアレンジで歌って演奏するライブを日本でやったら?と思い、少し考えてみた。

そして、その場合、どんなセットリストでやってくれたら私は嬉しいだろう。

ディランは、コンサートでは、かなりひねった曲も入れてくることがある。代表曲を並べるとは限らないのだ。

普通のアーティストだったら、有名曲をセレクトし、看板曲では客と出演者が大合唱し、レコード通りにコンサートでやるのはあたりまえなのだが、ディランがそれをやったら、それはそれでサプライズなのだ。

ディランが、普通のアーティストのような公演をやったら?

 「遊び」で、ちょっと考えてみた。

 

 

 

  ● ボブ・ディランが、オリジナルバージョン通りに演奏する、架空の日本公演 ●

「オリジナルサイド・オブ・ボブディラン ツアー」

 

第1部

1、こんな夜に

ザバンドとの共演によるスタジオアルバム「プラネット・ウェイブ」のOP(オープニング)曲。日本公演ではこの曲をディランがセレクトするのは聞いたことがない。ザバンドのバッキングがご機嫌で、ディランのボーカルもいきいきしていた曲。

 

2、アイ・ウォント・ユー

最高傑作との呼び声高い「ブロンドオンブロンド」収録曲。メロディもバッキングもすごく親しみやすく、ヒット性に溢れていた名曲。テンションの高いハーモニカのメロディのキャッチーさも特筆もの。

 

3、ブルーにこんがらがって

70年代のディランの最高傑作とも言われるアルバム「血の轍」のOP曲。近年の日本公演でも取りあげていた。

 

4、ジョーカーマン

80年代のアルバム「インフィディル」のOP曲。スライ&ロビーのバッキングが実に心地よく、ディランもパワフルかつ、のびのびと歌っていた。

 

5、激しい雨が降る(弾き語りバージョン)

デビュー時のセカンドアルバム「フリーホイーリン」に収められていた、初期の名曲。ここはひとつ、初期のような弾き語りで。もしくは、東大寺でのライブのように、オーケストラと共演でのバージョンで再現してくれたら、夢のようだ。

 

6、くよくよするなよ(フィンガーピッキングバージョン)

これまたセカンドアルバム「フリーホイーリン」に収録されていた名曲。数多くの人にカバーされている。ディランはこの曲を後年取りあげる時、コードストロークでパワフルに歌うことが多かった気がする。

セカンドアルバムのバージョンのようなフィンガーピッキングで、歌ってもらえたら。

 

7、女の如く

個人的には特に大好きな名曲。名作「ブロンドオンブロンド」収録のオリジナルバージョンで聴きたい。メロディの流れが美しく、なおかつ親しみやすい。ディランのメロディメーカーとしての才能を実感させられる曲だ。バッキングもハーモニカも、そしてメロディもどれも親しみやすい。

 

8、ラブ・マイナス・ゼロ(日替わり枠)

フォークロック時代の幕開けを告げた名盤「ブリンギングイットオールバックホーム」収録。グレイテストヒットアルバムにはたいがい収められる名曲。親しみやすいメロディラインを持っている。

 

9、廃墟の街

これぞ私にとってのディランのナンバーワンソング。10分以上の大作だが、いつまでも聴いていたくなる大傑作曲。名盤「追憶のハイウェイ」の最後に収められていた曲。あのオリジナルバージョンのような落ち着いたビートと、乾いてからみつくようなメロディアスなリードギターと共に生で聴いてみたいものだ。

 

10、     ミスター・タンバリンマン

「ブリンギングイットオールバックホーム」収録。言わずと知れたディランの代表的な名曲。ザバーズの12弦ギターでのバージョンも印象的だったが。

 

 

第2部

11、 デューケイン・ホィッスル

最近のディランのアルバム「テンペスト」のOP曲。プロモーションビデオの映像も印象的。しゃれたサウンドに、しわがれたディランの声が心地よい。

 

12、 イズ・ユア・ラブ・イン・ベイン

「ストリートリーガル」収録の隠れた名曲。これほどの名曲なのに、グレイテストヒットに収録されなかったのが理解できない。密かにこの曲のファンは多く、カバーしている人もけっこういる。ともかくメロディラインが素晴らしい。メロディメーカーとしてのディランの面目躍如。

 

13、 ハリケーン

70年代の名盤「欲望」のOP曲。バイオリンを取り入れた、哀愁のサウンド、パワフルで表現力に富むディランボーカルを堪能できる。シングルとしてもスマッシュヒット。コード進行が「見張り塔からずっと」に似てるが、個人的にはこちらのほうが好き。

 

14、 ボーボーイ(日替わり枠)

21世紀に入ってからの名盤「ラブアンドセフト」収録。個人的な好み。「ひねった選曲」かもしれないので、あえて「日替わり枠」で。

 

15、 ブラウンビルズ・ガール

スランプと言われていた80年代のディランではあるが、「ノックドアウトローデッド」というアルバムでは、こんな超名曲を残していた。尺の長い大作で、圧倒的な感動曲。

もしオリジナルバージョン通りで生で再現してくれたら、鳥肌ものだと思う。コンサートではハイライト曲になるだろう。

 

16、 ガッタ・サーブ・サムバディ

グラミー賞をとったアルバム「スロートレインカミング」のOP曲。渋い1曲。

 

17、 コーヒーもう1杯(日替わり枠)

名盤「欲望」より。エスニックな哀愁漂う名曲で、とりわけ日本では人気が高かった。そのせいか、日本でだけ独自でシングルカットが許された。

 

18、 アイ・シャル・ビー・リリースト

正式バージョンはグレイテストヒットアルバムで初公開されたはず。いわずとしれたディランの代表曲の中の1曲。ハッピー・トラウムとのシンプルなアレンジのバージョンが、のんびりしていて好きだった。

 

19、 ライク・ア・ローリング・ストーン

ディランの泣く子も黙る代表曲。シングルチャートでは、ディラン自身の名義としてはもっとも成功した曲かもしれない。

ここはやはり「追憶のハイウェイ」収録のバージョンで聴きたい。あの印象的なオルガンのフレーズと共に。

 

20、 天国の扉

ディランが映画音楽を手掛け、なおかつちょい役で出演もした映画「ビリーザキッド」のサントラアルバム収録。数多くのシンガーがカバーしている有名曲。個人的には「もっとも好きな曲」というほどではないが、これをやらないと納得しないファンは多いと思うので、この位置に。コーラスがかぶさる、サントラバージョンのアレンジでお願いしたい。

 

 

アンコール 1

21、 サブタレニアン・ホームシック・ブルース

ロックのプロモビデオの草分けともいわれる映像があまりにも有名な曲。「ブリンギングイットオールバックホーム」のOP曲。

元祖ラップとも言われる。マシンガンのように言葉がディランの口から放たれる。

 

22、 チェンジン・オブ・ザ・ガード(日替わり枠)

「ストリートリーガル」のOP曲。サックス、女性コーラスなど、非常に聴きやすく、ポップな味わいの曲。

 

23、 時代は変わる

問答無用の初期の代表曲。アルバム「時代は変わる」の表題曲。ここは弾き語りで。

 

アンコール 2

24、 フォー・エバー・ヤング

「プラネットウェイブ」収録。この歌詞には2種類のメロディがつけられてアルバムに収録されているが、ここではスローなバージョンのほうで。

 

25、 イッツ・オール・オーバー・ナウ・ベイビー・ブルー

「ブリンギングイットオールバックホーム」収録の、シンプルなアレンジ、パワフルなボーカルでじっくり聴きたい。

 

26、 風に吹かれて(ザバンドとのライブバージョン)

そして大団円。文字通り、ディランの名刺代わりの看板曲。セカンドアルバム「フリーホイーリン」のOP曲。

メロディをオリジナル通りに歌ってくれたら、観客と一緒に大合唱も可能。普通のシンガーには当たり前の光景ではあるが、ディランがそれをやったらサプライズ。

 

 

毎日変わる可能性のある「日替わり枠」候補には、

「北国の少女」

「イフ・ノット・フォー・ユー」

「見張り塔からずっと」(レギュラーになってもおかしくない曲だが、「ハリケーン」というちょっと似た曲がレギュラーなため)

「ハッティキャロルの寂しい死」

「メンフィス・ブルース・アゲイン」

「マイバックページ」

「自由の鐘」

「イッツ・オール・ライト・マ」

「ラモーナに」

「追憶のハイウェイ」

「テンペスト」

「ブラインド・ウィーリー・マクテル」

「寂しき4番街」

「運命のひとひねり」

「火の車」

「サラ」

「マギーズファーム」

 

 

もちろん、他にも並べたい曲は山ほどある。だがきりがないので、このへんで。

書き始めたら、「日替わり枠」候補だけでも誌面が埋まってしまいそうだ(笑)。

 

もしも上記の名曲・代表曲を、ディランがアルバムのオリジナルバージョン通りに日本公演でやってくれたら・・??

はっきりいって拍子抜けと同時に、サプライズでもある。

楽曲をオリジナルバージョン通りにやって、拍子抜け&サプライズなのは、ディランぐらいなものであろう。他のミュージシャンなら、ごく普通のことなのに、ディランがそれをやるとなると、話は別なのだ。

 

最近のディランは90年代以後のアルバムからの選曲を中心にしているが、ここではあくまでも通常のアーティストがやりそうな「ベストヒット的な選曲を、オリジナルバージョンで」という、いつものディランならやりそうもないコンセプトのライブなので、個人的にはさほど大好きというわけでもない「天国の扉」も、大事な局面で入れてみた(もちろん、嫌いな曲というわけではない)。

 

ちなみに、私の個人的な趣味での選曲をさらに加えるなら、「ビリー・ザ・キッド」や「ミスター・ボージャングル(カバーだけど)」「ザ・マン・イン・ミー」「クイーン・ジェーン」「アイル・リメンバー・ユー」「嵐からの隠れ場所(ライブバージョン)」なども入ってくる。

 

とまあ、あれこれ書いてきたが、もしも本当にディランが「レコード通りに曲を再現する」コンサートをやり、最後では「風に吹かれて」などを客と一緒に大合唱・・・という展開のコンサートをやったら、・・ディランがそれをやると、私としてはどこか「手抜き」みたいに感じてしまう可能性もある(笑)。

でも、それはそれで楽しいこともまた事実ではある。

 

ただ・・・この企画、ディランがもしも本当にやったらサプライズではあるが、現実的には、やりそうもないかなあ(笑)。

まあ、ディランの気まぐれ(?)な部分に多少の期待を持って。

いや、待てよ・・彼は人の期待を良い意味で裏切る(?)から、いっそ期待しないほうが、やってくれるかも???

 

う~ん、やはり一筋縄で行かない(笑)。

そこが彼らしいところではあるけれどね。

 

最後に、ディランの有名な映像を。

「サブタレニアンホームシックブルース」の映像で、ロックのプロモビデオの草分けとも言われている作品。

曲は、ラップの元祖とも言われている。

まさに、言葉のマシンガン!

https://www.youtube.com/watch?v=MGxjIBEZvx0

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2017-11-23 22:29:40



以前、「ジョン・レノン、幻の公演セットリスト」のように、今回も「コンサート・アルバムにして、ベスト・アルバム」になるセットリストですね!


アルバムだけでは物足りません。

ドキュメンタリー映画化すべき内容です!


エルヴィス・プレスリーにニューヨークMSG公演がありながら公式録画されず、ジョージ・ハリスンに日本公演がありながら公式録画されなかったことは、本当にエンターテイメント最大の失敗です。


ボブ・ディランも、出来るうちにコンサート・ドキュメンタリー映画化しておく方が絶対いいですね!


特にセットリストがベストアルバムに匹敵することが前以て判っているならばo(^-^)o
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Unknown (だんぞう)
2017-11-24 10:00:19
多くのミュージシャンは、大きな公演では、ベストヒット的な選曲をするものです。
ベストヒットをちゃんと押さえた上で、新曲や、カルトな曲もたまにはさむ・・・そんな構成だと思います。

ですが、ディランは・そうとも限らないんです。
その時期の彼の気分次第(笑)。

前回の日本公演では、有名曲や代表曲はあまりやらず、かわりにフランク・シナトラのカバーが中心だったりしました。

だから、通常のミュージシャンのような構成の公演を彼が行ったら、サプライズにもなるのです。

ディランのドキュメンタリー映画や、自伝的映画、ライブ映像は、そこそこあります。

でも、オリジナルバージョン通りでヒットソングを次々と披露する公演も、いちどやってもらいたい気持ちはありますし、それが実現したら、ぜひドキュメント映画にしてもらいたいです。
ディランのそんなライブ映像、ないですから。

エルビスやジョージのそのライブが公式録画されなかったのはなぜでしょうね。

特に私はジョージのソロでの日本公演は実際に見に行ってるから、ライブ映像をDVDにしてもらいたかったなあ。

せめてもの慰めは、かろうじてライブアルバムは残されたということです。


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