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私は地元で飲むことはめったにない。
だが、買いだしなどで地元の街を歩いていると、気になる店というのはある。
何店か、ある。
そういう店は、居酒屋であることが多い。
先日、とあるきっかけがあり、地元の「以前から気になってた店」の1店に入ってみた。
もともとは、駅の近くであれこれ居酒屋を探していたのだが、その日は金曜日でどの店も混み合っており、空席がなかった。
何店もの店に「すいません、今日はもう一杯なんです」と言って断られ、店を探してずっと歩き続けていたら、「以前から気になってた店」にたどり着いた。
以前から気になっていた店なら、最初からそこに行けばよさそうなものだが(笑)、その店は・・・なんというか、店構えも、場所も寂れていたのだ。
いやなに、店構えが汚いとか、そういうことはない。むしろその逆で、こぎれいな外観。
だが、買いだしなどでスーパーに行く時などにいつもその店の前を通っていた時、いつ見ても繁盛してそうに見えなかった。
こぎれいな外観ではあったが、どうも殺風景な店に思えていたのだ。
場所も、他の居酒屋街からは離れており、あまり店がない場所にポツンと1店だけその店があり、通るたびに中をチラ見していたのだが、いつも客の気配が見えなかった。
だから、「この店、こんな場所にポツンとあって、やっていけてるのかなあ」とか、「いつ見てもお客さんの姿が見えないなあ」とか思っていた私。
そんな思いがあったから、妙な意味で「気になって」いたわけだ。
あまり流行っていそうに見えないのに、なんだかんだでもう数年は存在し続けているのは、ちょっとした謎にも思えていた私。
ともあれ、その時はその店に、ついに入る日がきた・・・というわけだ。
その町の他の居酒屋はどこも満員だったのだが、その店は大丈夫だった。断られなかった。
ドアをあけて店内の様子を見てみたら、テーブル席はそこそこあったが、埋まっていたのは3か所だけ。
あとは、空いていた。
まあ、だから私はその日無事に居酒屋にありつけたわけだ。
他の店がどこも満員状態だったのに、その店は3卓しか埋まっていない・・・ということは、やはりそんなに繁盛してるとはいえない感じだった。
テーブルに着き、ビールやつまみをあれこれ頼んでみた。
料理は決して悪くない。
特に餃子などはうまかった。
繁盛しないような味じゃないのになあ・・・と思った私は、ならばなぜその店が寂れているのか、知りたいと思った。
酒も料理も問題なしなので、あまり流行っていないのは、決して酒や料理のせいではないと思った。
そして、酒のおかわりと共に、つまみの追加オーダーを頼もうとした。
・・・と、ここで、その店があまり繁盛していない理由のひとつがわかった気がした。
それは・・スタッフが足りないのだ。
追加オーダーを頼もうとして、店の奥に向かって「すいませ~ん」とスタッフを呼んだのだが、スタッフが出てこない。
見れば、先ほどお通しを持ってきたスタッフは、厨房の中にいた。
少ないスタッフが皆、厨房の中であくせく働いているらしく、客の声がたぶん厨房の中まで聞こえていなかったのだろう。
多くの居酒屋では厨房の中で料理をつくるスタッフと、店内で客の応対をするスタッフが分かれて、それぞれ役割分担して働いているが、その店は厨房スタッフが客応対スタッフを兼ねていたのだね。
まあ、人件費削減のためであろう。
仕方ないので、出来上がった料理をスタッフが他のテーブルに持って行った時、すかさずそのスタッフに声をかけて、オーダー。
その後、追加オーダーする時は、このやりかたでオーダーするしかなかった。
スタッフが足りないから、あまり流行っていないのか。
あるいは、あまり流行っていないから、スタッフが少ないのか。
きっとどちらも・・なのだろう。
前述の通り、その店は、他の賑わっている店たちが集まっているエリアとはポツンと外れた場所にある。その場所的なデメリットと、スタッフの少なさ・・・それが、その店が寂れてみえた理由だったのだろう。
ただ・・
他の店が満員の時に、こういう店があるのは、助かる場合もある。それは実感。
だって、料理自体は悪くないのだから。
また・・・その近辺に住む地元人にとっては、喧騒を逃れて、落ち着いて飲める「穴場」的な存在ではあるのだろうなとは思った。
その店は、駅からはけっこう離れている。だから、駅前のにぎやかな場所にある居酒屋類に入る来訪者は、その店のある場所までは来ないのだろう。というか、この店の存在に気付かないであろう。
その店のあるエリアには、周辺に商売敵みたいな居酒屋は見当たらない。
だから、地元人御用達みたいな存在の店として、やっていけてるのだろう。
そう思った。
これで謎が解けた・・・ことにしておけば、私の「気になる」ことのひとつは解決したことになるのかな(笑)。
なお、写真はこの記事と関係ありません。この記事で取り上げた居酒屋は、こんな賑やかな場所にある店ではないので・・。
周りにこれというお店がないような場所に、ポツンとあるのです。
商店街をずいぶん離れたところにある一軒の喫茶店。
住宅街の中央にある不思議なバー。
バーの方は夜になると看板と店内に灯は点(とも)るので営業していることは、わかります。
しかし喫茶店の方は、営業しているのやら…。
窓からスタッフも客も見えず、客の出入りさえ見たことがありません。
看板や装飾だけ残して、見棄てられた店なのでしょうかね?
よく注意していると、身近に意外な店があります。
だんぞうさんが気になっていらっしゃった店が美味しいならば問題ありません。
今後とも「穴場」として常連客になり、いろいろ楽しめるといいですね。
寂れたような場所にある喫茶店ならなおさら、経営はしんどくなってるんじゃないでしょうか。
私見ですが、タバコが規制されるようになっていることも、喫茶店が減ってる理由の一つに思えています。
代わりに、逆に増えてるのがスターバックスみたいな店ですね。
確か、スターバックスは最初から禁煙だった気がします。
地元の人にとっては、穴場のような、地元人しか行かないような店は大事なんでしょうね。