香川県多度津町葛原の西野金陵多度津工場で13日、今年の新酒の「初しぼりの儀」が行われた。神事では搾りたての新酒を神前に供え、関係者約60人が今後の作業の安全と上質な酒の生産を祈願した。
今年は三豊市で収穫された酒米「オオセト」を使って10月23日に新酒の仕込み作業を開始。8、9月の日照不足の影響が心配されたが、大粒で割れの少ない良質な酒米が収穫でき、9月以降の気温の低下で精米や仕込み作業も順調に進んだという。
同社の酒井史朗醸造課長は「フレッシュな香りとなめらかな口当たりが特徴。やや辛口できれがよく、いろいろな料理に合う新酒に仕上がっている」としている。
全体の醸造作業は来年4月中旬まで続き、オオセトや県産酒米「さぬきよいまい」など390トンの酒米から1170キロリットル(一升瓶換算で65万本)の清酒を製造する。
新酒は「初しぼり」の商品名で22日から約5万5千本を販売。価格は720ミリリットル入りで1080円(税込み)。22、23日には琴平町の金陵の郷で「祝宴」を開き、鏡開きや振る舞い酒などを行う。【四国新聞より】
最近は、朝晩がぐっと冷え込んできてます。
酒造りも本格化し始める季節です。
新酒の初搾り。ワインで言うところのヌーボーですね。今年仕込んで年内の出荷出来る。
しかし現在、日本酒を取り巻く環境が厳しいそうです。海外での日本酒需要の増加で日本酒の輸出が伸びているのです。
酒造メーカーにとっては、国内の日本酒離れに歯止めがきかない今、有り難いことなのですが、減反による酒米不足で(特に山田錦)、各メーカー、酒蔵では、酒米確保に苦労している。
じゃあ、生産量を増やせばと思いますが、生産農家にすれば、海外の日本酒ブームが一過性のものならと不安視している。
海外に農地、工場を持っている大手メーカーもありますが、小さい蔵元は大変です。