珍味売り

昨秋の終わりごろの話だ。「すみません、お名刺いただけますか」。不意に声を掛けられた。相手はスーツ姿の２０代の女性。場所は東京のオフィス街。ただしビルの中ではなく、大きな交差点だった。

　面食らっていると、笑顔で「新人研修なんです」と説明する。聞けば、中部地方の大学を卒業して不動産関係の会社に勤めており、名刺交換で度胸や耐性をつけてこいと命じられた。そして後日、集めた名刺の先に電話を掛け、売り込むのだそうだ。

　名刺の収集にはノルマが存在し、早く達成できればどこかで休憩していてもいいし、こっそり翌日分に回すこともある。この作業を彼女は、何と夏からずっと続けているのだった。

　名刺交換はまだしも、売り込みに成功するとは思っていないとも明かしていた。それはそうだろう。案の定、この研修が始まってから、新入社員の３分の２が退職してしまったという。

　会社側にすれば、このやり方でメリットはあるのだろうし、これが社会の厳しさだというかもしれない。しかし命じられた側はどうなのか。必死に就職活動をした結果、働く喜びを知ることもないまま、使い捨てのように退職に追い込まれたと感じたなら、あまりにむなしい。

　既に大学３年生の就職活動は始まっている。中には働くことを甘く見ている人もいるだろうが、法令違反や過酷な労働環境下にある、いわゆる「ブラック企業」に入らざるを得なくなる人もいるだろう。彼女がその後どうなったのか、気になる。（四国新聞）



確かにブラックな企業は多い


世間では有名な大手企業でも例外ではない


お客さんの中に ある有名『シロアリ駆除』の会社に就職したけど ノルマが厳しく辞めようと思ってると…。


「営業だからノルマは仕方ないじゃない」というと


ノルマ達成のための営業手法に耐えられないらしい


その手法は ズボンのポケットに『オガクズ』を忍ばせ 年金暮らしの老人宅に行き床下に…。(今はやってないと思う)


これが出来るか出来ないかで成績(給料に差)が左右される


結局 その子は会社を辞めました



【珍味売り】


ドアが開くなり


『パンパカパーン 北海道の珍味売り おひとついかがですか』と珍客登場


今は余り見かけなくなりましたが 私がこの業界な入った頃(二十数年前)はよく来てました


エプロン姿に 大きなバックを襷掛けにやって来て 飲んでるお客さんに珍味を売るのです


前に働いていた店のマスターは こういうのが嫌いで『営業妨害や 出ていけ』って突っぱねてました


私が店を始めてからも来てました


この頃になると進化(エスカレート)してきて 麦わら帽に割烹着スタイルで来てました


究極は『歌って踊るので観てください』と…。


『べつにいいから 帰ってくれる』というと


『駄目なんです 社員教育の一貫なんです やらないといけないんです』と…。


“どんな会社や ムリムリ私は無理”と心で思い見届けましたが


何やら 胡散臭い宗教の臭いがしないでもなかったけど





しかし現在 この時期に就職の内定が決まってない学生が2割だとか



でも ブラック企業であれ なんであれ 成績を残す奴は“心がブラック”かな…と




私の業界も…


私がこの業界に入る時 両親は『大丈夫なの 後ろには恐い人が…』と心配してました


まだ 水商売＝バックに893というイメージがありましたから


私も『大丈夫だって』と言って納得してもらった…けど


入ってみるとまぁ でも やっぱり そうでした



【Bartender vol.16】より

バーテンダー 16 (ジャンプコミックスDX)/城 アラキ
￥540
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『Bar 東山』にて 就活学生に対してマスターが



なぜ人は仕事をするのか

それはいろいろな 大人の心を探すため…



絶望しない魂 信じる強さ

誰かを必要とする謙虚さ

必要とされる喜び

優しさと思いやり

友情と励まし


そして

決して金額や地位では証明出来ない誇り




就活中の人も これからの人も 仕事というものを今一度考え直してみては


Uc HATARAKU OTOKO