三丁目の夕日の乗車記

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「S-TRAIN」104号乗車記

2019-04-23 23:10:18 | 私鉄
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は西武鉄道などが運行する有料座席指定列車「S-TRAIN」の中で、2019年3月16日のダイヤ改正で廃止された平日夕夜間帯に走る所沢発豊洲行きの便にダイヤ改正前に乗車してきましたのでレポします。ここは平日夕方16時の所沢駅です。今回は、埼玉県所沢市にある所沢駅から西武鉄道池袋線、西武有楽町線、東京メトロ有楽町線を走行し東京都江東区にある豊洲駅までを結ぶ有料座席指定列車「S-TRAIN」に乗車する為にやって来ました。さて、さっそく乗車する前に今回乗車する「S-TRAIN」の時刻などを確認しておきましょう…「S-TRAIN」は2017年3月25日から運行されている有料座席指定列車で、平日は所沢〜豊洲間で土休日は西武秩父〜元町・中華街間で運行されています。所沢〜豊洲間を走る平日便に関しては朝に所沢発豊洲行きが1本運行されていて、夕方から夜間帯にかけては概ね1時間間隔で5往復が運行されています。このうち、夕方の上り豊洲行きの5本に関しては下り列車の送り込み便としての役割が強く、都心から郊外方面への帰宅の足として運行される下り便に対し夕方の上り便に関しては回送列車を営業運転している感覚に近い物となっていました。ラッシュとは逆方向ですし、空席が殆どといった状況がザラだったのでこの度実施された2019年3月16日のダイヤ改正で夕方の上り便5本がバッサリと全列車廃止されました。 なお、本来設定されるべき朝の上り便に関しては今回のダイヤ改正で所沢を8時台に発車する1本が増発され計2本体制になりました。さて、そんな訳あり「S-TRAIN」に乗車していきたいと思います。今回、乗車するのは夕方上り便1本目でもある所沢16時18分発の「S-TRAIN」104号豊洲行きです。ちなみに所沢を6分前に発車する16時12分発の各駅停車池袋行きが設定されていますが、この各駅停車を7駅先の石神井公園までの複線区間で追い抜く事はありません。
追いつくのは複々線区間を走り終わった練馬です
無料優等列車である快速急行などは先行電の各駅停車などにひばりヶ丘や石神井公園で接続しますが、「S-TRAIN」の平日上り便に関しては全列車が西武線内で先行電を追い抜く事はありません。
こればかりはダイヤの設定上、仕方ない事なのでしょうが冷遇されてる感が否めませんね……汗下り便に関しては保谷やひばりヶ丘で準急列車などを追い抜くダイヤになっています。改札階には2019年3月16日のダイヤ改正日から運行が開始された西武鉄道新型特急「Laview」の特設コーナーが設けられていました。同改正で人知れず無くなる列車に今から乗車する私にとって複雑な気持ちになる展示です…
(展示自体の内容は素晴らしいんですけどね)出発番線は3番線です。
奇しくも、2番線側の発車案内には同改正で休止にされた西武新宿線〜国分寺線を直通運転する新所沢始発の国分寺行きが表示されていました。さっそくホームへ向かうと列車待ちをしている乗客がチラホラホーム上で列車を待っていましたが、しかし殆どの乗客は暫くしてやってきた先発の各駅停車池袋行きの車内に吸い込まれていきました。案の定の結果です…
一応、ホーム上に設置されている「S-TRAIN」指定券売り場の様子も見てみましたが、、、券売機の上の指定券発売状況案内は「〇空席あり」の表示になっています。この発売状況案内の空席表示は発車時間まで変わることは有りませんでした。一応、ホーム上のLED表示器の表示も記録しておきます。

あと少しで入線時間ということで、乗車位置案内の所に並び入線を待ちます。
(私以外誰も並んでいませんでしたが…汗)そして発車時刻の4分前である16時14分に「S-TRAIN」104号に充当される40102Fが入線してきました。停車してからドアが開くまでの時間で側面のLED表示を記録しておきます。

暫くするとドアが開き乗車が始まったので、私もさっそく乗車します。そして、ご覧下さい!!この開放感(笑)クロスシート状態にされた40000系の座席(全て空席)がズラーッと並んでいます。この、40000系の座席地味に好きなんですよね…何となくデザインがかっこいいです。所沢駅停車中のLCDの表示も記録しておきます。





そんな感じで撮影しているとあっという間に発車時刻になり、16時18分に所沢を発車しました。
約1時間の「小旅」の始まりです。ここで始発駅発車時点の車内を見てみましょう…もはや気持ちが良いレベルで私の座っている座席以外は全て空席です。車端部のロングシート部分も勿論空席です。
ちなみに隣の5.7号車も全席空席となっていました
(他の号車には乗客が居たようですが、見た感じ同じ乗り納め目的の同業者の方の様でした)所沢駅発車後のLCD表示も記録しておきます。この「S-TRAIN」豊洲行きは途中、保谷、石神井公園に停車し西武有楽町線を経由して東京メトロ有楽町線に入り飯田橋、有楽町の順に停車して終点の豊洲まで運行していきます。なお、保谷や石神井公園は乗車専用駅で飯田橋と有楽町は降車専用駅となっているので、西武線内・メトロ線内のみの利用は出来ません。列車は埼玉県所沢市の新鮮な空気を都内に運ぶべく都心方面にひた走ります…所沢を発車して快速急行も停車するひばりヶ丘などを通過しながら走り、10分ほどすると16時28分に初の途中停車駅である保谷に到着しました。ドアが開き乗車が始まりますが、保谷から乗車する人はお察しの通り居ませんでした。ちなみに保谷を1分後の16時29分に発車する保谷始発の各駅停車新木場行きが設定されているので、通過駅となる大泉学園を利用するお客様はお乗り換えです…と、書きたい所ですが前記の通り乗車専用駅なので降りる事は出来ません()そんな事で乗客数に変化は無く、空席だらけの状態で保谷を発車しました。次の停車駅は2駅先の石神井公園です。
走行時間は約3分とかなり短い為、すぐ到着しますと、言う事で西武線内最後の停車駅である
石神井公園
16時31分に到着しました。保谷同様にドアが開きましたが、お察しの通り乗車してくる利用者は誰一人居ませんでした。また、石神井公園を出ると終点の豊洲まで全停車駅が降車専用駅なので、本日の「S-TRAIN」104号の乗車人数がこれにて確定しました。石神井公園駅発車後に軽く車内を探索しながら乗客数を数えてみましたが、まさかの10名弱という結果でした…
10両編成で総座席数が約450席なので、約440席が空席という物凄い座席指定列車です。ちなみに「S-TRAIN」の平日便の指定料金は均一510円なので5000円程度の儲けにしかなっていない訳です。
これで、運転士と車掌の人件費や運行費用などを考えると廃止されるのも無理はないでしょう…さて、乗車記に戻ります…
列車は石神井公園を出ると次の停車駅である飯田橋まで約30分間の長い走行が続きます。西武鉄道のLCD表示スタイルで「つぎは飯田橋」と表示されているのが違和感を覚えます。石神井公園から練馬までの複々線区間を快走し、16時37分練馬に到着しました。練馬はATSからATCへの保安装置切り替えの為の運転停車なので、ドアは開きません。約30秒ほど停車した後に発車しました。
ここからは所沢から走ってきた池袋線に別れを告げて西武有楽町線に入ります。西武鉄道唯一の地下路線である西武有楽町線内をガラッガラの「S-TRAIN」が走行していきます…途中、西武有楽町線内唯一の途中駅である新桜台駅を通過します。
新桜台駅は西武鉄道の駅でありながら歴史的な経緯から営団仕様の駅になっているという中々面白い駅ですよね…そして16時41分小竹向原に到着しました小竹向原は乗務員交代の為の運転停車なので、練馬同様にドアが開く事はありません。反対側の1番線には副都心線直通列車が停車していましたが、運転停車している間に先に発車していきました。そして、到着してから3分後の16時44分に和光市方面から有楽町線新木場行きの列車が1番線側に到着しました。この各駅停車新木場行きが「S-TRAIN」の後発電となります。なお、小竹向原〜豊洲間の有楽町線内に退避設備は存在しないので、終点豊洲までのこの先の区間で列車の運行順序が変わることはありません。そんなメトロ10000系の各駅停車新木場行きと交互発着する形で小竹向原を発車し、東京メトロ有楽町線に入りました。ちなみに土休日便は小竹向原から副都心線に入り東横線・みなとみらい線を経由して元町・中華街方面へと運行していきます。ドア上のLCDも東京メトロ線内に入ったのでメトロ仕様の表示デザインに変わりました。







そして副都心線との線路別複々線区間内の千川、要町の各駅を通過していき…東京メトロの駅の中で最高乗降人員を誇る池袋駅を颯爽と通過していきます。ちなみに池袋駅を通過する定期列車はこの「S-TRAIN」だけです。
また、土休日便に関しては池袋駅に停車するので池袋駅を列車に乗車しながら通過する事は珍しい事と言えるでしょう。有楽町線内は前記の通り、待避設備が存在しないので前の列車を追い抜く事が出来ません。
その為、先行電に追いつかない為に速度を落としながらの運行が続きます。普段は、こんな1両(以上)貸切の状態の有楽町線など中々有り得ませんから、そんな状況で見慣れた各駅を通過していく違和感が凄いです…列車は池袋を通過すると東池袋、護国寺、江戸川橋の3駅を通過しメトロ線内初の途中停車駅である飯田橋が近づいてきました。



そして16時58分飯田橋に到着しました。飯田橋は初の降車可能駅でもあります。停車と同時にドアが開き降車が始まりました。が、しかし当号車にはそもそも私1名しか乗車しておらず私は終点の豊洲までの乗車なので、降車は無くただただ空気の入れ替えを行う時間となっていました。。。
見た感じ他の号車からも、飯田橋での降車は無かったようです。飯田橋では2分停車し、17時00分に発車しました次の停車駅は5駅先の有楽町です。





列車は皇居の周りをぐるっと回るように市ヶ谷や麹町を通過し、永田町や桜田門などの官庁街の地下を走行していきます…そして最後の途中停車駅である有楽町が近づいてきました。駅到着前に若干速度を落とすも完全に停止する事は無く、17時8分有楽町に到着しました。停車した後にドアが開き降車が始まりましたが、飯田橋同様に降車する利用客は居ないので、空気の入れ替えに専念する時間の再来です。ちなみに「S-TRAIN」は乗降車可能な駅に停車している際は各号車1ヶ所のドアのみ開きます。
特に各ドア口に係員が立っているわけでもないので、誤乗がたまに発生してしまうようで停車駅に停車している間は車掌による手動放送が繰り返し流されていました。また、LCDにも降車専用駅に停車中は誤って旅客が乗車する事の無いように、「この電車はS-TRAINです。当駅からはご乗車できません」という表示がされています。実際に私が乗車している際もメトロ線内の停車駅で旅客が誤って乗車してきましたが、車掌による手動放送を聞きすぐに降車していきました。このような光景も座席指定列車ならではですよね列車は最後の途中停車駅である有楽町を発車しました。
次は終点の豊洲です。



有楽町線開業当初の終着駅でもあった銀座一丁目や2018年3月に日比谷線築地駅との乗換駅として設定された新富町、大江戸線との乗換駅である月島の3駅を通過していきます…そして終点の豊洲が近づいてきました…始発駅の所沢から約1時間の「小旅」でしたが、地上から地下へと目まぐるしく変わっていく風景などを眺めていたら本当にあっという間でした…始発駅を発車してから終着駅に着くまで本当に1両を1人で貸切状態だったのは驚きましたが…汗列車は17時16分に定刻通り終点の豊洲に到着しました。降車した際に他の号車から降りてくる乗客の数を軽く見ていましたが、10名程度だったので所沢で乗り込んだ殆どの乗客が豊洲まで全区間乗り通していたようです。ダイヤ改正直前だったので私と同じ乗り納め目的の同業者の方も少なからず乗車していたと思うので、実際の所はもう少し少ない乗車率だったのかもしれません…乗客を全員降ろし終えるとドアが閉まりました。豊洲駅到着後は、豊洲18時00分発の「S-TRAIN」101号所沢行きとして折り返していく運用となっています。その為、豊洲駅到着後は一旦月島駅寄りにある引上線に移動し座席転換や車内整備などが行われた後に3番線に「S-TRAIN」所沢行きとして入線し乗客を乗せて発車していく形が取られています。暫くすると小竹向原で交互発着する形となった「S-TRAIN」の後ろを走っていたメトロ10000系の各駅停車新木場行きが到着しました。その、到着とほぼ同時に乗客の降車を済ませた40000系が次の運用の為に引上線へと入っていきました…今回の記事としては「S-TRAIN」104号の乗車記なのでこれで記事を締めてもいいのですが、せっかくなので豊洲駅の「S-TRAIN」指定券売り場やホームの案内掲示の様子なども見ていくことにしました。「S-TRAIN」に乗車する為に必要な座席指定券ですが、豊洲駅では地下1階にある駅窓口と地下2階のコンコース階にある指定券券売機で購入する事が出来ます。なお、事前に指定券を購入しないで乗車した場合は指定料金に200円を加算した額が請求されるので「S-TRAIN」に乗車する際は乗車前に指定券を購入しておきましょう。さて、そんな指定券券売機ですが、改札階とホーム階に挟まれたコンコース階の若干地味めな場所に設置されています。しかし、有難い事に看板などが各所に掲示されているのでそれに従っていけば迷う事は無さそうです。こちらが、その「S-TRAIN」専用の指定券券売機です。指定券券売機の設置台数は1台で、交通系ICカード対応タイプの券売機となっています。
クレジットカードは使用出来ません。券売機上のモニター(?)では次発の「S-TRAIN」の列車案内と空席状況が表示されています。どこかで妙に見覚えのある表示器ですが、詳しい事は触れないようにしておきましょう…ちなみに指定券券売機では当日分で、かつ次発の「S-TRAIN」分の指定券のみの販売となっています指定券の発売時間も限定されていて、次発の「S-TRAIN」の発車時刻の60分前から発車時刻1分前までとなっています。豊洲駅発の「S-TRAIN」は平日夜の18時から22時まで毎時00分発という1時間間隔で運行されています。先発列車の指定券発売終了時刻の1分後に後発列車の指定券発売が開始されるので、2つの列車の指定券が同時に販売される事はありません。撮影時には既に18時00分発の「S-TRAIN」101号の発車時刻60分前を過ぎていたので、指定券の販売が開始されていました。
と、言ってもまだ発車時刻までは時間があったので指定券を買い求める行列を見る事は出来ませんでしたが、時々指定券を購入している利用客の方を撮影中も見かける事が出来ました。ちなみに指定券券売機は豊洲駅構内の案内図にもしっかりとイラストイメージ付きで表記されています。小さな所にも手が込まれていますね…指定券券売機の様子はこの位にして、次は豊洲駅の時刻表を見てみます。分かりづらいかもしれませんが、18時〜22時に毎時0分発で「S-TRAIN」がしっかりと表記されています。ちなみに「S-TRAIN」の1分後には新木場発の各駅停車小竹向原方面行きが設定されています。
また、先行電となる各駅停車が「S-TRAIN」の発車時刻の5〜6分前に設定されているので、「S-TRAIN」はこの各駅停車2本の間を分岐点である小竹向原まで上手く走っていきます。最後にホーム上の「S-TRAIN」関連表記の様子を見て終わりにしたいと思います。所沢行きの「S-TRAIN」が発車する3番線のホームドアのうち、各号車1ヶ所の乗降口の箇所のみ「S-TRAIN」の乗車位置案内がホーム上やホームドアに表記されています。乗車位置案内は所沢駅のように大きなタイプの物ではなく、小さめのサイズの物になっていますまた、ホームドアには「S-TRAIN」のお知らせが貼ってあり、東京メトロ線内のみの利用が出来ない旨が表記されています。以上、S-TRAIN104号乗車記でした!!