いつ本のことを書いたかと調べてみたら、去年の3月でした。あれからずっと夫のことで落ち着かない日々が続きましたから、ブログにあげられませんでした。
でも、本は毎日読んでいました。読んだ本は10冊以上になるでしょう。読むのは、寝る前のベッドの中です。時々は、いつの間にか眠ってしまい、どこまで読んだかもわからないということもありました。
昔は、純文学といわれた小説を読みました。古典文学も読みました。でも、今は、ファンタジーや、ヤングアダルトといわれる年代の人たちのための物語や小説を読むことが多いです。
現実の日々がとても辛くて情けないときには、あまり、人間の辛さを読みたくないのです。
若い小説家の小説や映画化された小説など、いろいろなものを読みました。インターネットで面白いといわれる本を探して。
一番最近読んだのは、「かがみの孤城」というファンタジーです。作家は辻村深月。本屋大賞を受賞した本のようです。
いろいろな理由で学校に行かなくなった中学生が7人、自分の家のかがみを通ってお城のようなところに集まり、あまり自分たちのプライバシーを伝えないままに、お互いを認め合い、友達になります。
そこは非現実の場所だから、みんな、やはり現実に戻らなくてはならないのだけれど、そこでの記憶は失われてしまうのだけれど、現実の世界でも生きていく力をそれぞれが見つけ出していくという物語です。
主人公のこころという少女が思う友達は、
私に特別なことが何にもなくても、私が運動神経が特別よくなくても、頭がよくなくても、私に、みんなが羨ましがるような長所が、本当に、何にもなくても、
仲良くなるというものです。
私もいつもそう思って生きてきましたから、それをことさらに言わなくてはならない現実を生きにくいと思います。
人をその周りの付属品を見るのではなく、その人の存在そのものを見る付き合いができれば、どんなに生きやすくなるだろうと、いつも思います。
今もまたファンタジーを読んでいます。心に響く物語なら、またブログにあげたいと思います。