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スパニッシュ・ビューティーが満開に近づいて来ました。つる薔薇はとても華やかで、豊かな風景をつくってくれます。薔薇の楽しみは、風景をつくることだと薔薇の専門家村田晴夫さんに教わりました。私も実感しています。
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今は、スパニッシュ・ビューティーが庭の中で華やいでいますが、あとがなかなか続きません。蕾はたくさん膨らんできましたが、写真を撮ってもあまり写真写りが良くなくて、まだ紹介できるものはあまりありません。
イングリッシュ・ローズのジェーン・オースティンは蕾が膨らんできましたが、虫の害がひどくて、きれいな花の姿が撮れません。もう少し、開いたら、虫の害も気にしないで、写真を載せようと思います。
そのほかには、オールド・ローズのブレイリーNO.2の蕾が膨らんできました。これは枝の伸びる薔薇なので、つる薔薇にしています。花が咲くとあでやかで美しく、楽しみにしています。
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後、咲きかけているのが、ハイブリッド・ティー・ローズのクリスチャン・ディオールです。ハイブリッド・ティー・ローズは今はこれだけになりました。
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薔薇といえば、一輪で美しいハイブリッド・ティー・ローズを思う方は多いでしょう。最初はハイブリッド・ティー・ローズに魅せられて、そして、薔薇の作る風景に魅了されていくのだろうと思います。
クリスチャン・ディオールは今年はとても生育が良く、10輪以上も蕾ができて、それは楽しみにしていたのですが、ある日、ふと目をやると、蕾の下の葉っぱに5cmくらいはあろうかと思う青虫が付いていました。
大きな蕾の下ですから、ちょっとお邪魔ですよ、という感じで眺めていましたが、こんなに大きくなったのだから、蝶々にならなくちゃ、と放っておくことにしました。
2・3日たって、見に行くと、えっ、蕾がない、というほど、びっくりするくらいきれいに蕾を食べてしまっていました。まあ仕方がないかなーと思っていたのですが、それからまた日にちがたち、さなぎになったのも見られないうちにいなくなってしまいました。どこに行ったのか、わからないのです。どこかで蝶々になってくれればいいと思います。
クリスチャン・ディオールは、まだ蕾がたくさんありますから、きっときれいに咲くことでしょう。
昔、薔薇の園を作ろうと思っていた頃は、庭を薔薇のための薬で消毒をしていました。そうしなければ、花がきれいに咲かないからでした。とても大変な努力をして育てているのだから、と思っていました。
でも、今は、ちょっと違います。青虫もアブラムシもコガネムシもみんな生きていると思うようになりました。薔薇が全然咲かないのは寂しいけれど、少しは咲いてくれるでしょう。だから、虫たちも生きていてほしいと思うようになりました。
私が病気になって、いろいろなところが痛み、いつまで生きられるかなーと思うようになったことが関係しているかもしれません。命は、無理やり絶たれるものではなく、自然に生きられる間生きて、少し傷があったり欠けたところがあったりしても、そのままでいいのではないかと思うようになりました。
完全なものなどないのだから、どう見られるかではなく、そのままの姿でいることがいいのだと思うのです。せっかくの命なのだから、そのままそのまま、と思うようになりました。薔薇はあまりよい姿ではないですが、それもそれ、味わいかもしれません。
最後に、今満開のスパニッシュ・ビューティーの写真を下に載せます。
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