
「グインサーガ」は、栗本薫作のヒロイック・ファンタジーです。1979年に第1巻が出版されて、作者のなくなる2009年まで正伝130巻、外電22巻が出版された大河ロマンです。作者が亡くなったため、未完のままなのだそうです。
それが2009年に8巻で再版されました。2巻ずつが1冊になっています。それをこのたび、ネットで面白い本を探していた時に見つけて、買いました。
読み始めた時に、その物語のものすごさに引き込まれました。栗本薫は、読み返したり書き換えたりしない作家だったそうで、作家の中に、この物語のすべてがあったのだと思うと、すごいなと思います。
豹の頭の剣士を中心にした、様々な人々の織りなす物語です。今はまだ1巻と2巻を読み終わっただけなので、いろいろな人達が紹介されるという感じですが、美しく才能にあふれた人たちの絡み合いを読んでいると、ワクワクしてしまいます。
こういう物語の中では、人は美しく才能にあふれていなくてはならないのだろうし、悪は、救いがたい悪なのだなーと思います。
でも、そういう物語を読みたいと思って読んでいるのだし、そして、それで自分を慰めたり、励ましたりできるとしたら、良いのではないかと思います。
再版の2巻から4巻(3巻から8巻)までを続けて買いました。これで、当分面白い読書期間を持てますので、楽しみです。
栗本薫は、私の若いころに、作家としてデビューした人です。どうして今まで読まなかったのかと考えるに、その頃は、ヒロイック・ファンタジーというジャンルを読まなかったからかもしれません。
この頃は、そういう物語を読みたいと思い、ネット検索をしたりしています。それで、時々知らなかった本を見つけたりするのです。
これまで、本を読んできたという気持ちはあるのですが、知らない本が今もまだたくさんあるのだなとおもい、これからまたどんな本を見つけられるか、楽しみにしています。