Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

ハプニング誕生日

2006-11-24 18:41:42 | Weblog
 やっと撮れた会心の一枚。カミナリの撮影は難しい…。タイトルと全然関係ないですね。
 さて、一日の仕事を終えて、家に戻ってくると、思わぬトラブルが…、家に入れない…。カギがうまく回らないのです。これも嵐のせい?いろいろひねってみると、何とか開きましたが、今度はカギが抜けません。これは困ったと思い、がんばっていると、カギが折れてしまいました。やっと家に入れたので、今度は昼飯を作ろうとすると、電気が止まっていることに気がつきました。災難は重なりますね。他の生徒棟には電気が来ていましたので、これは明らかに意図的に、ここのブレーカを落としたとしか考えられません。私たちがいるブロックGは教員が住んでいるという情報が伝わってないのか、よく水道や電気が止められます。特に、学校のお休みや土日など、生徒がいないときに。ほんとたまったものではありません。
 ちょうどいい機会に電気とカギのことを校長先生に報告しました。電気は予想通り、すぐに回復しました。やっぱりメインが落としてあったそうです。誰だろう、こんなことするのは…?カギは緊急事態ということで、すぐに買いに行く話になりました。校長先生の車に乗って、近くの建具屋さんに行きました。以前、安全対策委員の方からの指導で、シリンダー錠とドアスコープをつけるように言われていたので、それらを買いました。D.I.Yの得意な同僚の先生が、助っ人として登場しました。ドリル、ハンマー、ニップルガンなど、ひと通りの道具が学校に揃っていることがわかりました。彼の作業は昼過ぎから、夕方まで続きました。この間ずっと、校長先生と私はその作業のサポートをしていました。こういうのが得意な私からみれば、彼の作業はお世辞にも上手とは言えません。やり方がかなり強引なのです。繊細で緻密な作業が必要な部分も(カギの開閉のスムーズさを出すための工程)、力ずくで解決しようとします。これがこっちの人のやり方なのかなぁ。
 いろいろありましたが、無事に作業は終わり、ドアのカギも何とかつきました。休みをほとんどとらず、ずっと作業をしてくれた彼に感謝です。こういうことが好きなんだとつくづく思いました。だから、後半はあまり口出しせずに、サポートに徹しました。
 実は、今日は私の誕生日でした。他の町に住んでいる隊員も、仕事後にお祝いにかけつけてくれたのですが、この作業のせいで待ちぼうけ…。とんだ誕生日になったものです。でも、ひと段落したところで、ブランデーケーキでお祝いしてくれました。プレゼントもいただいちゃいました。とてもうれしかったです。
 ところで、こちらの誕生日の祝い方ですが、少し変わっています。これもイギリスやドイツの受け売りなんだろうけど、誕生日の人がお菓子やケーキを振る舞うのです。「今日私の誕生日だからよろしくね」みたいな。それで誕生日をみんなに知ってもらうのも目的みたいだし、親しい人からはプレゼントがあったりします。なんだか変わっているね。あれれ、日本が変わっているのかな…。だから、とりあえず近くの寮生に、あまったケーキと果物を振る舞いました。ものすごく好評で、たいへん喜んでくれました。そして、ある女生徒から手作りの誕生日カードをもらいました。速攻で作ってくれたんだと思います。異国で迎えた初めての誕生日…。最後にはなんだか幸せな気持ちになりました。

失せもの

2006-11-24 18:35:26 | Weblog
 いやぁ、昨日の雨はほんとすごかった…。嵐かと思いました。雷もすごかったですが、風が台風並みでした。外に出るのが危険な感じがするほど。今朝になってみて、案の定、職員室横の大きな木がねじり倒されていました。強風の仕業です。白い樹液が生々しく垂れていました。写真はその倒れた木ですが、自然の力って、すごいですね。
 さて、こちらの人の習慣というか、考え方で、どうも気になるのは、共有精神が強いというか、とにかく自分にないものは借りて済まそうとします。しかも、これがすぐに返さないのです。生徒からも、よく、ペンある?消しゴムかして?などと言われます。私が使っているのを見て、そう言ってくるのです。借りたら、私が使えなくなるのは一目瞭然。でもすぐに返しません。これってどうかと思いますね。借りたら、その人は一時的に「ない」状態になる=持ち主なのに困る状況に陥る=それは借りたあなたのせい、というふうに思考回路が働かないようで、借りたら、こちらが催促するまで借りっぱなしなんです。言わないといつまででもいいというサインと考えているのかな。日本と違って、言わなくてもわかる文化ではなく、言うことで(主張することで)、成り立っている文化なのかなと思います。個人の所有物を優先視する日本人とは、真逆の部分なので、すごく抵抗を感じます。
 さらに、モノがよくなくなります。その原因の一つに「又貸し」の文化があるように思います。借りたものをさらに他の人に貸す光景をよく見ます。しまいには誰のものかわからなくなります。あげくの果てには、俺はこいつに貸した、俺はこいつに返したと、言い合いになり、結局本人には戻ってきません。これは道徳的な問題ですが、日本では「又貸し」は教えられた訳でもないのに、避けますよね。例えば、借り物に対して他人からそれを貸してと言われたときは、これは借りモノだからと断ったり、あの子も貸してほしいっていうから貸してもいい?と本人に了解をとったりしますよね。こちらではそういうことは一切ありません。どんどん貸し借りが連続していきます。こういう文化なんだね。
 共有財産という考え方にもすばらしい一面はあります。こうやっていくつもの苦境(植民地時代)を乗り越えてきた歴史もあるわけですから。日本は逆に個人の財産(プライバシー)の確保に走りすぎているのかもしれません…。
 今までになくなったり、壊れて返ってきたもの…マグネット、消しゴム、シャーペン、4色ボールペン、赤ボールペン、ルービックキューブなどなど。
 そういえば、今日の数学のテストで、生徒に関数電卓を貸しましたが、ちゃんと戻ってきました。よかったです。

テレビ観戦

2006-11-24 17:47:57 | Weblog
 それにしても、一作日はものすごい雷でした。写真はそのときの空のようすです。夜なのにこの明るさが連続します。日本では見たことがありません。雨はさほど強くないんですが、光る光る、息つく間もなく光り続けるのです。フラッシュの嵐みたいな感じでした。暗い夜道も、その光で明るく浮かび上がり、歩きやすかったです。
 というのは、その夜、同僚の先生の家におじゃましました。この先生の家は学校の外ですが、すぐ近くにあります。「かみなりすげぇ~」とか思いながら、歩いていきました。目的はCelticとManchester Unitedの試合を観るためです。Celticは中村選手がいるスコットランドのチームです。21:45試合開始だったので、ついでに夕飯までいただいちゃいました。いつものメニューでした。Mahanguからつくるポリッジで、ナミビアの伝統料理です。添えてある骨付きビーフがものすごくおいしいのです。私はとても気に入っています。さらに、ビールまで出てきて至れり尽くせりでした。
 試合が始まると、みんなTVに釘付けになりました。しかし、両チームとも無得点のまま後半に入りました。シュート数も少なく、おもしろくないゲームでした。真夜中の12時が近づいてきたので、あまりおじゃましても悪いと思い、試合時間残り10分のところで、おいとましました。
 学校に戻ってくると、ホール(講堂)が明るいではありませんか。のぞいてみると、かなりの男子生徒が集まって、TVを観ていました。しかも、同じゲームでした。この国のサッカー熱は凄まじいものがあります。こんな時間まで許可が出るとは…。ときどき、こんなふうにホールを開放して、寮生たちにTVを視聴させています。試合の残り時間もわずかのとき、生徒から歓声があがりました。中村選手がゴールを決めて、試合はそのままCelticが1:0で勝ちました。すばらしい!
 それにしても、やっぱりTVはいいですね~。なんといっても英語のリスニングに最適です。しかもキレイな英語ですから、すごく勉強になります。TVほしいなぁ。でも、任期はあと1年4ヶ月しかないからなぁ。

Developing Namibia

2006-11-24 17:39:55 | Weblog
 1990年の独立以来、この国の発展には目覚ましいものがあります。携帯の3Gテクノロジーも今年12月からGrade upされるという記事が新聞に載っていました。インターネットも高速回線DSLの導入に向けて、来月から試験的に省庁やビジネスユースで開始されます。来年の年末までには全地域に拡大していくとのこと。ほんと、これからの発展が楽しみな国でもあります。
 ナミビアの国民総生産GNPは南部アフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ諸国)では第3位です(1位はモーリシャス諸島、2位は南アフリカです)。ダイアモンドとレアメタル鉱山で、かなりリッチな国なのですが、省庁の汚職や采配の不手際などで、末端にまでその恩恵がおりてこないという事実は否めません。
 さて、先日のこと、買い物に出かけるとき、女生徒3名が「私たちも一緒に行く」とか言い出して、しゃべりながら歩いて行きました。彼女たちの目的は携帯屋さんでした。なぜ私と一緒に行くのかというと、校門を通過したいからです。案の定、警備員に止められましたが、「先生のお供です」みたいなことを言っていました。なかなかやるなぁと思いました。逆に私が警備員から「今は外出禁止だからなるべく早く帰ってきてください」と怒られてしまいました。話を戻すと、ある子の携帯が壊れてしまった(正確にはSIMカードが壊れた…FOMAカードみたいなやつ)ので、それを替えに行くというのです。番号そのままで、カードを再購入するにはN$30(約480円)が必要とのこと。意外と安い…。でも生徒にとっては大金です。携帯の学校への持ち込みは禁止されていますが、この国でも(私のいるこんな田舎でも)、中高生が持ち始めています。まるで日本のようですね。携帯の本体は、いちばん安いのでN$400(約6400円)くらいです。日本のような0円携帯はありません。また、パソコンに関しても、学校教育でかなり学習しているので、知識は豊富です。しかし、いちばん安いノートでN$8000(約13万円)と、まだかなり高価なので、IT家電に関しては、なかなか手に入れることができません。値段だけみると日本と変わらない感じですが、こちらの物価から考えると、約30万円くらいの価値かな。安価な中国製の家電はとても安く手に入りますが、品質で避けたいものです。というか、こちらの現地の人も、中国製品は日用雑貨・衣類以外は避けています。南ア製の家電は輸入品になるため、それなりの値段はしますが、中国製より信頼がおけるし、保証もついています。時代遅れの商品もまだまだ目にしますが、大型の液晶テレビがどーんと家電ショップの入り口に置いてあるのを見ると、日本と変わらない感じです。
 ところで、写真はこの前停電したときの私の部屋のようすです。ロウソク2つで明かりをとっています。またまた暗い写真ですみません。