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Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

職員闘議?

2006-11-23 19:30:56 | Weblog
 「MINI STAFF MEETING」と名付けられたこの会議は、月に2、3度くらい行われます。しかも、計画的な日時の設定もなく、予告なしで突然始まります。普段は授業がすべて終わった14時から行われますが、今はテスト中(1日2教科でセッション1が8時から、セッション2が11時からのテストです)なので、今日の場合13時から始まりました。
 しかし、この会議、日本のような職員会議を想像していてはいけません。はっきり言って腹がたってきます。最初、今回だけかなと思っていたら、毎回同じです。何かというと、最たるものは「時間」です。2~3時間は平気でぶっ続けで行われます。「どこがMINIなの?」と言いたいです。しかも、時間が最悪です。13、14時から2~3時間ですよ。それまで、授業やテスト監督など仕事をしているんですよ。わかりますか?そう、昼ご飯を食べていないのです。こちらの人たちの感覚はどうなっているんでしょうか?腹もへっているし、ほんと勘弁していただきたい…。
 原因は、いろいろ考えられます。まず、日本のような上役での企画案がなく、その場で一から話し合うのです。「これについてはこう考えているんだけど、どうかな」みたいな素案がないのです。これは会議に時間がかかる最たる原因になっていると思います。先日の会議なんて、新しくイギリスから寄付された3台のパソコンをどこに置くか、の話し合いだけで1時間以上もかかりました。2つ目に、司会者がいないということ。全体を取り仕切る人がいないと、スムーズな話し合いはできません。3つ目は、言いたいことだけは主張するけど、聞く姿勢がまったくないということ。だから、いつも口げんかみたいになります。この激しい討論でストレスを発散しているみたいな感じさえします。こんな話題で何もそんなに熱くならなくても…と思ってしまいます。
 結局、いつも何の結論も得られないまま会議は終わります。いったい今までの話し合いは何だったの?って感じ。このごろ、途中からどうでもよくなってきちゃって、ほどんど聞いていません。いつの日か、こんなの時間の無駄だと反論しちゃうかもしれません…。
 あっ、写真は全然関係ないけど、最近の私の部屋のようすです。蚊帳がつきました。頻度は少ないと聞いているけど、いちおうマラリア対策です。

恵まれてる?

2006-11-23 19:25:33 | Weblog
 写真は、先日、イギリスから寄付されたパソコンです。今回3台も届きました。中古と聞いていたのですが、この国では最新モデルです。
 「パソコン教室にクーラーが完備されていて、生徒用のパソコンでWindowsXPが動いている。それぞれのパソコンが無線LANで結ばれていて、サーバーホストのプリンタを共有している」…アフリカの途上国の学校で、この環境設備というのは信じられますか?私立の学校ならまだしも、公立ですよ。都市部の学校ならまだしも、地方ですよ。でも、これが私の学校です。
 確かに、貧富の差があったり、教科書が全員分なかったり、教室の修繕が進まなかったり、紙やインクなどの消耗品費が十分でなかったり、まだネット回線がなかったり(近隣の学校にはネットが入りはじめています)と、いろいろ問題はあるけど、私の学校は(というかナミビア全体が)かなり恵まれていると、つくづく思います。(隊員、必要ないんじゃないかな?)
 でも、言えるのは、見せかけだけの入れ物(設備)なのです。いわゆる先進国風なのです。それを生み出したわけでもないし、扱ってきた歴史もありません。ダイアモンドやレアメタル鉱山のおかげで、国全体としてはお金があるので、どんどん先進国の技術が入り込んできます。その結果が、現場が扱いきれずにいる、あるいは扱い方を知らない状態なのです。理科室の備品をとってもしかり、IT技術をみてもしかり、パソコンの学校への導入についてもしかり、なのです。だから、この国には、先進国の便利な技術を根底から理解している人材と、その普及に携わり、メンテナンスや工夫した使い方ができる人が必要なのだと、強く感じます。
 ところで、パソコン教室にクーラーを取り付ける工事はあっという間に終わったけど、私が使っている電話回線を直してくれるのはいつの日だろう?

Mammals

2006-11-20 17:09:08 | Weblog
 写真は全然関係ないけど、昼頃、校庭に置いた洗剤のボトルです。気がつきましたか?影に注目です。影ができないのです。太陽が真上から照りつけていることがわかりますね。
 さて、1ヶ月間更新できなかったラスト第10弾は動物の話題です。校庭にいるヤギはまだかわいいのですが、最近になって、ウシが校庭をうろついています。気がつくと巨大なウシがそばにいてビックリします。しかも集団でいたりするので、「うぉ~っ」って感じです。よく見ると、雑草をおいしそうに食べています。草取りの代わりになっているみたい…。それにしても、どこの家のウシだろう?私の学校はまわりが2重の柵で囲まれていて、警備員も24時間体制で常駐しているので、寮の生徒ですら簡単には学校に出入りできないのに…。もしかして、学校の家畜?ヤギはそうだと聞いたけど、ウシも?先日なんて20頭くらいいましたけど。
 話を関連させて…。この国はビーフが安いよ~。部位にもよるけど、挽肉で1kgでN$17(約270円)。それを300g買っても約80円だもんね。しかもうまい。私が好きなのは「Boerewors」という種類。これは1kgでN$29(約470円)。黒胡椒で味付けしてある挽肉を腸詰めにして、ウィンナーみたいに加工してあります。ただ焼くだけで、ものすごくおいしいです。ウシを見ながらいつかは肉になのかと思うと、なんだか悲しくなってきます。
 そして、我が家ですが…、天井の隙間からコウモリの糞が落ちてくるのを見かねて、天井をモップでドンドン叩いていたら、コウモリが逃げる方向を間違えて、その隙間から落ちてきました。1ヶ月1匹くらいの割合で部屋の中に飛び込んでくるコウモリですが、この日だけ(24時間以内)で、4匹も血迷って入ってきました。ちょっと刺激を与え過ぎました。あいつら哺乳類だから、狂犬病とか持ってたらイヤなんだよね。かなり警戒しています。幸いコウモリは人から逃げていくようにしか飛びません。滑空するタイプなので、室内では狭さのあまりすぐにボテッと落ちてきます。モゾモゾ這っている姿がかわいいです。掃除用の柄のついたブラシで押さえつけると、「キー」というものすごい高い耳障りな音を出し、翼を広げて怒ります。あんまりいじめない方が無難ですね。それにしても、天井の隙間を何とかして埋めないとなぁ。

Indoor temperature

2006-11-20 17:04:35 | Weblog
 第9弾は最近の暑さについてです。写真の表示は午後3時11分、室温32℃です。外は猛烈に暑いです。外気温は知りたくないです。日向にいると暑いではなく痛いです。体が焦げそうです。日焼け対策はしていますが、長期の場合、無駄な抵抗みたいです。髪の毛は茶色に変色してきました。なんだかサーファーか遊び人みたいになっています。まじめにボランティア活動しているのに…。
 想像できますか?この環境下でクーラー、扇風機なしの生活。昼間はひたすら寝るか、だらだらしているしかないです。外に出かける気力も奪われる暑さです。寝ていても暑いけど…。そうそう、先週、17日ぶりに水が戻ってきてからは、昼間に水浴びをしていました。10/27以来のトイレとシャワーの断水はきつかったです。この暑さでは1日に何度も浴びたいのに…。いま、また昨日から止まっているけど。
 ここの気圧が890mb(hPa)ということから、標高を計算すると、(1013-890)×10=1230となり、ここの標高が約1230mとわかります。日本で考えれば高地だから、涼しい感じがするのにね。標高の高さを感じるのは朝方だけかな。よく考えれば、ナミビアは中緯度ではなく、赤道に近い熱帯性気候でした。アフリカの夏をなめていました…。
 普段、あまり水を飲まない私が、ここに来てかなり飲んでいます。毎日1.5リットルのお茶(ストレート紅茶)を作っていますが、完売です。冷たいものを飲み過ぎてしまうため、胃液が薄まって、消化がうまくいかなく、お腹をこわしてしまうこともときどき…。水分摂取とのバランスが難しいです。

クリスマスムード満天

2006-11-20 16:58:07 | Weblog
 第8弾は最近の町のようすです。スーパーに買い物に行くと、女の店員さんがトナカイのかちゅうしゃをしていました。けっこうかわいい感じで、男の店員さんはサンタの帽子をかぶっていました。さすがにコスチュームはサンタではありませんでした。夏ですから暑苦しいですね。クリスマスデコレーションも、「さすが本場!」って感じで、日本とは比べものにならないほど、たくさんの種類があり、ツリーも電飾も、日本のよりかなり安いです。これなら、日本で思いっきり家じゅうを電飾できます。
 ルター派が多いナミビアでは、クリスマスは1年で最大のイベント。子どもたちに聞いても、先生に聞いても、タクシーのドライバーに聞いても、とても楽しみにしている行事だということがわかってきました。かなりのご馳走が食べられるみたいです。ここ北部の田舎では、イヴの日は夜通し歩くそうです。いろいろな家をまわって、料理やお菓子ももらったり、騒いだり…、なんだかすごく楽しそうです(ハロウィンみたい…)。
 クリスマスは日本のような恋人とのイベントではありません。家族と地域、近所づきあいのイベントです。近くの教会に行ってお祈りをしてから、家に戻り、家族や近所でも祝うのが常識だそうです。日本のクリスマスは変だね。宗教が絡んでないからね。誰が恋人のイベントにしたのか、仕掛け人を突きとめたくなってきました。あの流行歌もいけないよね~。
 クリスマスカード、ギフト用のラッピングも豊富に売られていて、このコーナーだけ見ていると、なんだか先進国にいるみたいです。あ~あ、クリスマスかぁ。

Developed Country

2006-11-20 16:51:54 | Weblog
 第7弾はJICAの話題です。先週のこと、校長先生がJICAの開所式に参加したときにもらった機関誌を職員のみなさんに披露しました。「にっぽにあ」という機関誌は、すべて英語の記事で書かれているのですが、ほとんど写真集のような仕上がりになっていて、私たち日本人でも「うわぁすごい」と思えるような見事な写真がたくさん使われています。私はその内容のことで質問攻めにあいました。
 東京の都心の写真を見て、ある先生は、これはコンピュータのCGだと言い張るのです。「いやこれほんとだって」と言っても信じてくれません。ナミビアの首都ヴィンドックにある最も高い建物は、その写真の中の最も低いビルと同じくらいだからです。また、田園風景の写真を見て、「この四角いのは何?」…田んぼでした。周りには農家が点在している田舎の航空写真です。たくさんの米農家があることを説明しておきました。小さな港町の写真は、海岸ぎりぎりまで家が建っていて、すぐそばには船が艇泊していました。それを見て、「交通手段は船なの?」「この家、海の上に建っているの?」-「違うって。よく見ると海岸沿いに道路があるでしょ?日本は平らなところが少ないから、海岸沿いに町や道路をつくるんだよ。あとは全部山なんだ」。こちらが想像していないことを聞いてくるので、常識や価値観の違いを感じました。
 それから、紅葉のこと、お城のこと、金閣寺のこと、中央アルプスの雪化粧のこと、火山のことなど、いろいろ説明しました。桜島の写真では、活火山のふもとに町があるのは信じられないようでした。すぐには説明できないこともあり、なかなかたいへんでした。
 どの写真を見ても、緑がたくさんあって、山や森が広がっていました。「これだけ山や森があると、ヘビとか怖いね」と言うので、「私がヘビなんてめったにいないし、日本は毒蛇がほとんどいないんだ、それに肉食の野生動物も少ないし安全な国だよ」と言うと、不思議そうな顔をしていました。
 こちらの人は、こちらの常識で測りながら、推測するので、けっこうおもしろいなぁと思えてきましたが、説明はかなり疲れました。先進国のことをDeveloped countryといい、途上国のことをDeveloping countryといいます。先生たちはみんな口々に「これが日本かぁ、先進国かぁ、ナミビアも近い将来こうなりたいなぁ」と言っていました。

Final Exams

2006-11-20 16:36:01 | Weblog
 写真は最近の空のようすです。以前のような雲一つない濃い青空と違い、いまの空は水蒸気を含んだ青白い空に積雲が漂っています。
 さて、第6弾は、テストの話題です。ファイナルテスト(学年末)は11/9~11/24までのロングランです。残すところやっと1週間になりました。初日のことです。英語とオシワンボ語(現地語)のテストがありました。基本的には1日2教科ずつあります。私は、英語のテスト監督をしました。テスト開始直後、生徒からたくさんの苦情が…。問題のページが飛んでいたり、ダブっていたり、綴じ方がめちゃくちゃでした。もっと慎重に組んでください、お願いしますよ。テストの数も足りなかったり、もう悲惨なスタートでした。
 少し問題を見てみると、かなり難しいと思える問題ばかりでしたが、生徒はけっこうスラスラ解いていきました。さすがGrade1から習っているだけのことはあります。約1時間半のテスト時間が過ぎ、終了の合図を出しましたが、約半数の生徒が一向に止める気配がありません。一生懸命なのは嬉しいのですが、潔が悪いというか、感覚が違うというか、どう判断していいかわかりませんでした。2学期末のテストでは、そんなこと感じなかったのですが、最後のテストは進級がかかっているだけに、みんな真剣なのかな?何度も何度も催促して、ようやく残り3人になりました。他のクラスのすでに終わった生徒が、窓から「時間だよ」と声をかけてきました。でも別に、ずるい、卑怯だという感じではなく、からかっているような雰囲気でした。
 日本的な感覚では時間通りスパッと終わらせたいのですが、なかなかうまくいきませんでした。だらだら始まって、だらだら終わるみたいな感じです。これはもう生活習慣の深いところに根付いているもので、改善していくには荷が重すぎます。

NAMIBIA OFFICE 開所式

2006-11-15 18:09:10 | Weblog
 第5弾。写真はこの国の教育大臣とのショットです。先週のこと、JICA、南ア大使館、ナミビア教育省などの関係者、約100人が集う、それは盛大なセレモニーが首都で行われました。会場はナミビアで最も高級とされている「Country Lodge」という4つ星ホテルです。ときどきテレビでもパーティ会場として登場するようなところです。期待通り、ものすごい大きな会場で、テレビ局こそ来なかったのですが、新聞社が来ていたり、日本やナミビアの政府高官も来席されて、すごいところに来てしまったという気持ちでいっぱいになりました。でも、こんな開所式に出会えるのも何かの縁。めったにお目にかかれない行事でした。
 ナミビアの先発隊として派遣された私たち6名は、この式の最後に一人一人、スピーチをしなければなりませんでした。前夜に連絡があって急に決まったプログラムでした。式典は、ナミビアの伝統音楽の披露から始まり、ナミビアの国歌、続いて日本の国歌が流れました。物々しい演台では、南アフリカ大使館公使、JICA理事長、ナミビア教育省教育大臣のスピーチが次々と行われました。いよいよ私たちの出番が近づいてきました。私は2番目のスピーチになっていました。人前に立つのは慣れていましたが、演台に立つと、緊張のあまり最初の言葉が出てきませんでした。オシワンボ語(現地語)で「みなさんこんばんは」と切り出すと、会場がどっと和やかになりました。あとは適当なことをしゃべりながら、会場に来席してくださった私の校長先生を紹介したりして、無事スピーチは終わりました。約2分間がすごく長く感じました。それにしても久しぶりの緊張でした。
 ナミビア隊6名はそれぞれに工夫したスピーチをして、会場をわかせていました。話によると、教育大臣をはじめとする政府省庁関係者は、私たちのスピーチを絶賛していたとのこと。力強い6名が来てくれたものだとお誉めの言葉をいただきました。和やかになった会場はそのまま宴会へと進みました。と、突然、音楽が流れはじめました。倖田來未の「Birthday Eve」でした。こんな雰囲気の中で聞く日本の音楽は不思議な感じがしました。と同時に、この曲は私がJICAの現地staffにプレゼントしたCDであることを思い出しました。うれしかったです。料理もとても凝っていて、おいしいものばかりでした。デザートがなかったのが気になりましたが…。私はビールをたくさんいただきました。JICAの理事長さんもこの国のビールをたいへん気に入って飲みまくっていました。

Hectic to get water

2006-11-14 22:31:34 | Weblog
 第4弾です。水、水、みず…実は水のない不便な生活が長く続きました。写真は水くみのようすです。昨年の場合3週間続いたそうです。今回は結局18日間でした。水をもとめて、この井戸水まで何往復したことか…。水が止まっていたある日、片っ端から先生方やキッチンスタッフ、寮主任の職員に、事情を説明し、現状がどうなっているのか調査しました。別に水不足というわけではないのですが、NamWater(水道会社)が水圧制限をしていることがわかりました。理由は十分な電力が保持できないので、水を汲み上げるポンプがフル稼働していないということでした。これも相次ぐ落雷が原因なのかな…。このため、いまOndangwa全域で水圧が下がっているとのこと。それで、学校では部分的にバルブを止めて、主要なところのみ(キッチン、管理棟、主な生徒棟、教員住宅など)の水圧を確保しているのだそうです。私たちの住居は主要じゃないのかな?
 とにかく、いくらかけあっても、「でっかいコンテナ(水タンク)をあげるから、これでしのいで」という返答のみ…。仕方なく、同僚の先生に25リットルのコンテナを2つ借りて、1つはトイレ用、1つはシャワー用、そして5リットルペットボトルはキッチン用にと、万全の断水体制を整えました。
 どのくらいの水を使うのか、工夫してシャワーを浴びてみました。極力節約しながら、頭も体も洗ってみると、約12リットルの水が必要だということがわかりました。キッチンの洗い物、シャワーとトイレ、洗濯など、水はかなり必要なものだと改めての発見でした。1週間後に、幸い隣の女子寮で水が出るようになったので、水くみ場が近くなりました。協力隊らしい生活になっていました。

授業参観?

2006-11-14 22:18:29 | Weblog
 第3弾です。先々週のこと、Grade11の2時間続きのコマが5、6時間目にありました。気合いを入れて、実験の準備を3、4時間目にしていたら、物理化学主任の先生(26)が「今日は何の実験かな?」と理科室をのぞきに来ました。今日から本格的に学年最後の単元「酸・アルカリ」に入るので、酸・アルカリの性質を実体験として確かめさせたいと思い、各班ごとに実験器具を整えたり、薬品を準備していたのです。なかなか嗅覚が鋭い先生です。
 「う~ん、これはおもしろそうな実験だなぁ、いろいろ勉強したいから僕も参加していい?」こちらの先生のいいところはとてもオープンで、お互いの授業を見たりすることに抵抗をもっていません。これはとてもすばらしいことです。途上国ではなかなか日本方式の授業研究が進まないという話を聞きますが、この学校では支障なくできそうです。
 実際の授業は、最初にプリントを配布して、酸の性質を復習しました。そして次に、「今日はこれらの性質を実際に確かめてみるんだよ」と実験のやり方を説明しました。みんな、このあと自分たちでも実際にできるんだとわかると、真剣な表情で見てくれました。途中、生徒からの質問がよくわからなかったとき、彼は私を助けてくれたり、代わりに説明してくれたり、TTのように振る舞ってくれました。たいへん助かりました。
 さあ、いよいよ生徒の実験に入りました。器具や薬品の関係で5班に分かれての実験でした。ひと班8人もいるけど、仕方ありません。5種類の実験をするのですが、私が想像した以上に一つ一つていねいにこなしていました。すごく一生懸命に取り組んでいる姿を見て、これまで私も余裕がなく、演示実験が中心になりがちでしたが、こうして生徒が実際に動くのは、やはりとても大切なことだと再認識しました。最後は、器具を洗ったり、片付けまでしっかりやってくれました。
 主任の先生は「すばらしい!こんな授業見たことがない。生徒に実験をやらせるためのヒントがたくさん入っていた」と絶賛していました。私も、彼が一緒にいてくれたおかげですごく助かったので、感謝の気持ちを伝えました。まだまだ、これははじまりです。こういうことが、きっかけとなって、次から次へと波及していくように仕掛けていかなくてはなりません。実験の準備はたいへんだけど、生徒に体験させる重要性を伝えていきたいです。でも、今年はもはやこれまで。ただいま、テスト期間中です。来年度の課題ですね。