心の休憩室 パート2

何度か中断していますが、書きたいことがでてくると復帰しています。

般若心経その4 (釈迦の仏教3)

2023-03-14 17:15:49 | 般若心経

【般若心経その4】

 

***釈迦の仏教その3***

釈迦の仏教の続きです。

 

「五蘊(ごうん)」や「十二処」や「十八界」によって

この世の在り方を正しく認識することができたら、

次は「苦となにか?」を理解することです。

 

そこで、出てくるのが次の八苦です。

生苦:生まれたことや生きていること自体が苦しみ

老苦:老いていくことの苦しみ

病苦:病気になる苦しみ

死苦:死は必ずやってくるという苦しみ

 

愛別離苦 (あいべつりく):

愛する人といつかは別れがやってくる苦しみ

 

怨憎会苦 (おんぞうえく):

腹が立つ憎い人間と会わないといけない苦しみ

 

求不得苦 (ぐふとくく):

求めるものが手に入らない苦しみ

 

五蘊盛苦 (ごうんじょうく):

私たちの心と体(≒五蘊)が苦しみを生む原因だということ

 

「四苦八苦」という言い方をしますが、

四苦は生老病死の4つの苦です。

*****

 

次に、四諦(したい)と呼ばれる4種の基本的な

真理がでてきます。迷いと悟りとの因果を

苦・集・滅・道の四つに分けて説明したものです。

 

四諦(したい)とは、

苦諦:

この世は自分の思い通りにならず苦しみばかりという真理

 

集諦:

苦しみばかりであるのは、自分の欲望や煩悩が原因という真理

 

滅諦:

自分の欲望や煩悩を消し去り、正しい行動をすれば

苦しみから解放されるという真理

 

道諦:

正しい行動とは八正道であるという真理

*****

 

では、八正道(はっしょうどう)は何かと言うと、

 

正見 (しょうけん):

・正しいものの見方・考え方を持つこと

・偏った見方(自己中心的な考え等)で物事を見ないこと

 

正思惟 (しょうしゆい):

・怒りや憎しみ等の感情にとらわれず、正しい考え方で判断をすること

・偏った考え方をせず善悪を正しく見極めること

 

正語 (しょうご):

・嘘や悪口、二枚舌は言わず、正しい言葉を発すること

・正しい言葉遣いをすること

 

正業 (しょうごう):

・殺生や盗みなど道にそれたことはせず、正しく生きること

・煩悩のままの行動を慎むこと

 

正命 (しょうみょう):

・規則正しい生活を送ること

 

正精進 (しょうしょうじん):

・正しい努力をすること

 

正念(しょうねん):

・正しい志、意識を持つこと

 

正定(しょうじょう):

正しい心の状態を保つこと

*****

 

「生きる苦しみを消すための道」を示すのが、

上記の四諦と八正道です。

*****

 

(その5につづく)

 

 

 



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