7月24日、愛媛県・石鎚山に登山する。石鎚山はこの山に冠せられる「西日本最高峰」に惹かれ、いつの日か登りたいと思ってきた山である。年々体力的衰えを感じつつ、今年の内に登頂を成し遂げたいと計画してきたものでやっと実現する。
前日、登山口の土小屋まで行き、国民宿舎で泊まる。早朝、5時40分に宿舎を出発、8時20分に弥山に登頂。予定より登頂に少し時間を要したようだ。山上には既に登頂者が一人いる。
この頃より上昇気流があって雲が見るみる発生、湧き立ってくる気配である。大急ぎでカメラのシャッターを切る。何んと云っても絵になるのは弥山から天狗岳への眺望である。
画像の天狗岳の左奥に見る急峻な山、黒岩山の下方に白く建物が小さく見える、そこが石鎚スカイラインの終点の土小屋で、登山口になっている。
一段落してから標高1,982メートルの最高地点の天狗岳へ。天狗岳と弥山は標高的には僅かではあるが、ここまで来て天狗岳に登らなければ西日本最高峰の石鎚山に登ったことにはならないと、片意地を張って天狗岳へ向かう。石鎚山の登山道は登山口から石鎚神社のある弥山まではよく整備されているが、弥山から天狗岳へは岩場の上り下りの道なき道を行かなければならない。体力的に苦闘の末、天狗岳に登頂、個人的には大げさに云えば大願成就する。
画像は天狗岳と弥山の間の鞍部から弥山を見る眺望。
岩の上に人影が、右の石鎚神社が雲に隠れようといている。
天狗岳から弥山への眺望も迫力のあるものであるが、自らの不注意により、これをカメラに撮ることが出来なかった。天狗岳へ登る岩場での苦闘の際、腰ベルトの装着していたカメラケースからカメラ本体が脱落、岩場を転げ落ちてしまった。落とした瞬間、その時の状況から当然ながらカメラの破損したものと思っていたのだが、戻る時にカメラを回収し、操作すれば、機能するではないか、この奇跡に驚くばかり。この画像はカメラを回収後に撮ったもの。
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