アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

さようなら AFA40 そしてありがとう-1

2020年08月04日 | アマチュア無線

【2020.08.04】
昨日、実家のアマチュア無線用のアンテナ(型式 AFA40)と鉄塔を撤去した。
38年間の思い出と、撤去作業の様子を紹介したいと思う。

<アンテナに感謝の気持ちを込めて>
8月1日は、当地は墓参りの日である。
今から278年前の、1742年(寛保2年)に発生した「戌の満水」と言われる千曲川大洪水により多数の死者を出した当地では、慰霊の墓参りの風習が有る。
墓参りを済ませてから撤去間近のアンテナタワーの基礎部分に、ビールと日本酒、それに焼酎をかけて、これまでの感謝の気持ちと撤去工事の無事息災を祈った。
もうすぐお別れだな、長い間ありがとうと呟いて鉄塔を見上げた。
寂しい・・・

<アンテナの思い出>
過去の交信記録によると、このアンテナが立ち上がったのが1982年7月31日だと分かった。(この時、私は22歳)
38年間、数多くの台風や風雪に耐えて一度も事故は起きなかった。
息子が生まれてからは、鯉のぼりタワーとしても活躍した。
1998年4月29日撮影 この時息子は7歳だった。

この鯉のぼりは、結構目立った。
近所の保育園の子供たちが喜んでくれた。

ところで、この頃はアンテナのエレメントの湾曲が少ない様に見える。

<グリーンランドとの交信の思い出>
アンテナを建設した翌年の1983年1月15日午前5時11分。
7MHz帯の無線電話でグリーンランドと交信した。
相手局のコールサインはOX3JFだった。
後日届いた交信証(QSLカード)が美しく、思い出に残る交信となった。
その時のQSlカード

1980年代の交信記録を見ると、世界各国と楽に交信できていた事が改めて分かる。
無線人口も多かった事は確かだと思うが、それだけでは無い気がする。
殆ど毎日どこかの国と交信していた。

<ロングパスと言う電波伝播>
「ロングパス」と言って、遠回りでの電波伝播が有る。
ある日の早朝、アンテナをヨーロッパ方向に向けていたら南米の局が強力に聞こえてきた。
慌ててアンテナを南米方向に向けたら信号が弱くなった。
再びアンテナをヨーロッパ方向へ向けると、明らかに信号が浮き上がって聞こえる。
ヨーロッパを越えて南米に向かうルートの方が、直接向かうよりも遥かに距離が長いのに電波とは不思議なもので有る。

7MHz帯でのロングパスは、この時が最初の体験だった。
因みに近回りの電波伝播を「ショートパス」と言う。
まだまだたくさんの思い出が有るが、ここで一区切りとする。
続きは次回

コメント (2)
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