【2020.09.24】
上のグラフは、7/10~9/24までの東京都の新型コロナの感染者数の推移グラフである。
左は日々の感染者数をそのままグラフ化したもので、日常の報道に使われるのは殆どがこのグラフである。
右は私が作成した「デシベルグラフ」である。
「デシベルグラフ」とは、感染者数が「何倍に増えたか」或いは「何分の一」に減ったかを示したグラフで有る。
エクセルの対数関数を用いて作成してみた。
どちらも「可視化」であるが、グラフの印象が全く違うのが面白い。
「デシベル」は音響の世界で良く使われるが、人間の聴覚は音が何倍になったかを感じるらしい。
同じ10ワットの増加でも、1ワットが11ワットになるのと100ワットが110ワットになるのとでは感じ方が全く違う。
1ワットが11ワットになった時の方が、大きく感じるのである。
感染者数の推移も感覚的には全く同じはずなのだが、マスコミは人数の推移グラフを掲げて「何日ぶりに何人になった」等と一応の事実を報道する。
グラフを見て電卓をはじく人もいないだろうから、「何倍」等と言う感覚では捉えにくい。
しかし右側のグラフから「デシベル的に見ると」40dB~50dB程度で「安定している」ことがよく分かる。
このデシベルグラフを収束させるためには、感染者が一桁になるくらいでないと「本当に減った」と言う感じがしないのである。