てんてこまい子育ての記憶(旧 わたしと家族の日々)

一人で三人分にぎやかと言われてきた息子も、もう高3。

ヤル気スイッチ、入りました

2023-04-27 | 高2
2週間ほど前、突然、高2息子のヤル気スイッチが入りました。

これまで、親が何をどう言っても、
何をどう工夫してあげても、
負荷のかからない範囲で(だいたい1日0~20分程度)
気楽な勉強しかしなかった子が。

あまたのテストを全て「ノー勉
(一切勉強せずに何点取れるかな?ゲームをする)」で
済ませてきた子が。

急に自発的に勉強するようになったのです!!


亜熱帯に雪が降るぞ、こりゃ。


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息子が突如変わったのは、
昨年秋からお世話になっている
個人指導塾の先生のおかげなんです。

息子は文系教科は
勉強しなくてもそれなりに出来るのですが、
数学が致命的に苦手。
なのに、身近な先輩が卒業した
国立大(旧帝)(…!!!笑)
をダメ元で志望校にしていたんですね。

親は、内心、
「ま、順当に、無理でしょう(笑)」
と思っていました。
だって、勉強しないのに。

当の本人も、
自分の現状は一応分かっているので、
志望校は
限られた人に
小声で言っていました(笑)
しかも、
「結局私立になるんだろうな。
ま、いいよ。
私立も悪くないし!」
という太い逃げ道を用意し、
けっこう「それで良いか~」に傾いていました。


ところが、その塾の先生が、
突然こんなことを言い出したのです。

「どうせならT大目指したら?
勉強する内容は同じだし。
やれればいけると思うよ。」

そして試験までのスケジュールを
ババっと用意してくれたというのです。

びっくりです。

え?何かのネタですか?
そこ、笑って流すところですよね?
みたいな。

いやだって無理でしょ。
どう考えても。


本人にとっても、晴天の霹靂。
だって、考えたこともないのに
急にそんなこと言われて(笑)

急展開に頭が追い付かない状態で
目を白黒させながら
話を聞いたそうです。

そりゃそうだ。

でも、最初の衝撃を過ぎると、
乗せられて何だかその気になり、
「じゃあ目指してみようかなー♪」
と言ったらしく・・・(なんでやねん)(冷静になれ)


そして、俄然ヤル気になったというわけです。


呆れるほど単純。


そこで先生は
畳みかけるように
より詳しい具体的戦略スケジュールを作成し、
必要な問題集を一気に買い揃え
本人や親の承諾は後回し・笑)、
一気に「目指すぞ!」モードを作り上げてくれたのです。


しかも、
「ということで、これから受験勉強に集中するように!」
っていうんじゃなく、
今まで通り芸術的な活動を
生活のメインに据えることが前提になっています。
それでも「大丈夫。これで行けるよ」と。


先生が自分の芸術的活動を
「勉強の邪魔」と見るのではなく、
「誰にでも出来ることじゃない。
この年齢だからこそ
思い切りやったほうがいい
と尊重してくれ、
なおかつ学習能力にも太鼓判を押してくれたのが
息子としては
よほど嬉しかったのでしょう。

はっきり、パチッと、ヤル気スイッチを入れたのでした。


先生は、もしかしたら、
息子の潜在能力(←埋もれすぎ)を読んで
本気でT大を、と言ったわけではなく、
むしろ、息子の性格を読んで、
こう持って行けばヤル気が出ると
踏んだんじゃないかな。

先生、大当たりです。

ありがたい!

息子は、ほんと、習い事の先生に恵まれています。



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実際のところ、息子は忙しい。
この先も1年通して
次々と楽器やバレエのコンクールや発表会があり、
練習等々を考えると
無理じゃない?ってくらい
けっこうな過密スケジュールです。

しかし、とはいえ、
生活の様子を見ていると
あちらこちらに気の抜けた時間はあるのです。

息子は、基本的に自分に甘く、
「無理はしない」「人生楽しく」をモットーとする
お気楽な性格ですから、
そうでなきゃとっくに潰れていたことでしょう。

YouTube見たり、ゲームしたり、
インスタでダラダラ喋ったりする
隙間時間はちゃっかり確保。

というか、むしろ、
ダラダラ時間の確保が最優先事項
その隙間時間にアリバイ作りのような練習をし、
さらに余った時間で
仕方なくちょっぴり勉強してた
というのがより正確な表現だと思う。


なので、ダラダラ時間をちょっと我慢して、
それを勉強時間に充てると
思った以上の進度で
与えられた問題集がずんずん進んだらしく、
本人も驚いていました。

(今までどれだけの時間
ダラダラしていたのか
推して知るべし)


そして「僕、イケるような気がする!」とご満悦。

もちろん「ま、浪人しても良いしね♪」と
逃げ道もちゃんと用意しながら(笑)


まだ努力し始めてたった2週間ですけど、
いや違うんです、
2週間続いているなんて
本当に信じ難い大進歩なんですよ!
今までなら、あり得ないことだもの。

負荷をかけた努力を嫌い、
逃げ続けていた子が
ここに来て、ようやく(感涙)

たとえ目標まで到達できなかったとしても、
「努力する」という経験ができただけでも御の字です。
満足です!

ヤル気スイッチ、
また突然切れるかもしれないし、
目標が変わることだってあるだろうけど、
進歩の兆しは見えたということで、
チャチャ入れずに見守ることにします。

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結局、今のところ、
この本に書いてある通りの経過をたどってきたなぁと
改めてしみじみ思ったりして…

幼少時は
シュタイナー幼稚園だったので、
文字も教えず
テレビを見ることもなく
習い事もせず
毎日毎日
ひたすら自然の中で遊び倒す幸せな日々を過ごし、
小中学校では
好きな勉強を好きなようにしかしなかった。

(後者は、私の教育方針というより、
本人の「やりたくないものはやらない」という
強い意志に従うしかなかっただけなのですが)

この本には
「本格的な勉強は(高校受験を意識する)14歳からよい」
と書いてありましたが、
うちは、高校、学科試験無しの推薦で
スル~っと入っちゃったので、
「そろそろ勉強しようかな」と思うのが
16歳になっちゃったみたいです(笑)

思えば長い道のりだった。

終わってないけど。
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