てんてこまい子育ての記憶(旧 わたしと家族の日々)

一人で三人分にぎやかと言われてきた息子も、もう高3。

「大学行かない」騒動

2024-11-14 | 高3
10月半ばのことでした。

突然、息子(高3)が言いました。

「ぼく、大学受験やめて、ダンサーになる!」

「大学は、ダンサー引退した後で行く!」



・・・。

えーと。
今、10月ですが。
なぜ今になってそんなことを・・・。

目が点でした。



まあ、彼の考えのプロセスは
想像がつくんですけどね。

9月、雲の上の人のような
世界のトップダンサーに褒められた!
もしかして、ぼく、イケるんじゃん?
と思ったとか。

ダンサーになるべく
海外に行っている友達の情報をみたり、
コンクールで年下の子が続々と
スカラをもらっている様子を見たりして
「え、ぼく、あと少しで18歳になる。
もう遅い?!」と
にわかに焦ったとか。

なんやかんや重なったのでしょう。


わかるけど。
本人は「熟慮の結果」のつもりなんだろうけど。
突っ込みどころ満載。


もうね、
「売れない劇団員」とか
「自称ロックンローラー」とか
そういう感じで
引き際を見失った「自称ダンサー」となる
息子の未来が
見えた気がしましたよ。ええ。



幸い、その時、
プロのダンサーである
信頼する先輩が帰国していました。

ダンサーとしては一流だし、
頭も抜群に良く、
視野が広く、性格も良い。


「・・・とりあえず、彼に相談してみたら?」


それが吉と出ました。


「きみがダンサーになろうと思うなら、
実現する可能性は大きいと思う。
ダンサーになるなら、自分も最大限のサポートをする。」

「でも、年齢で焦る必要はない。
むしろ、1浪ぐらいしたとしても
海外の人も知っているようなインパクトのある大学なら
行った方が良い。
ダンサーになるにしても
他のどの道を進むにしても武器になるし、
選択肢も広がる。」


決して息子の言葉を否定せず、
そのうえで
世界を見てきた人だからこそできる
アドバイスをしてくれたそうです。


息子は納得し、
改めて受験に向き合う気持ちになったのでした。


助かりました。
本当に助かりました。
H君、ありがとうーーーー!!!!!



やれやれ。
ひと段落です。


息子は、人に恵まれています。

心から尊敬できるる大人
(親ではない、斜めの関係の人)が
複数人、周りにいて、
好意的に接してくれ、
自信を与えてくれ、
それぞれの分野で適切なサポートをしてくれる。

こればかりは運ですから、
ラッキーだった、としか言いようがないですね。



ひと段落はしたのですが、
いざ受験に本気で向き合うとなると、
夏から秋にかけての大事な時期に
気持ちが勉強から離れていたことを
「まずった」
と本人も思ったのでしょう。

そりゃね


勉強しながらも、
浪人しても楽しい生活が待っている
ことについて、
あれこれと思いを巡らせているようです。


「ぼく、浪人したら、
コロナ休校の時みたいな生活したいな。
楽しかったな~♪

不合格が分かったらすぐに
水槽作ろう。
アクアリウムショップに行かなくちゃ!
野菜も植えて。
何植えようかな~」


もう、好きにして、
という気分なので、私は何も言いません。


「受験生がいると家の中がピリピリして大変」
という話を聞いたりもするのですが、
良いのか悪いのか
うちはそういう雰囲気とは無縁です。


やれやれ。
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学校の方針

2024-10-12 | 高3
高3息子、
「受験勉強したいから」という理由で
適時学校を休んでいます。

学校のカリキュラムは
息子に必要な受験勉強には合わないし、
そもそも勉強は
フルオーダーメイドで計画を立て、
一人で勉強するのが一番効率が良いと思う。
そこは親子の共通認識です。

だから、学校に行くか休むかは
本人の判断。


私からは
「勉強は浪人したって出来るけど、
高校生活を楽しめるのは今だけだよ
と言ってみたりはしていますが。

(これ、本心)



担任の先生は、
息子の事情を諸々了解して、
黙認してくれています。

1学期の三者面談では

「今、休み過ぎたら
追い込みをかけたい1月2月に
休めなくなったり、
救済措置の清掃活動を命じられたりするかも。
それだけ気を付けて、
自分で配分考えて休んでね。」

とだけ言われました。

先生曰く、
そもそもこの学校の生徒は、
受験近くなると
学校を休んで予備校や塾に行く子が
多いらしいのです。

学校としては、
しっかり勉強して
進学実績を作ってくれるならOK
ってところでしょうか。


---


ということで、
基本的に学校を休むことに
何の躊躇もない我が息子。

いきおい、
勉強が理由ではない時も
「己の優先事項」に照らし合わせて
休みたい時は休みます。

先日は
仲間と集うためにウキウキと
学校を早退しました。

習い事関係の、
普段は東京や外国に住む仲間や先生が
数日間、帰省していたので。

その子が滞在する間、
集まれる時間は皆でピュッと集まる。

ずっと、踊って喋って食べて喋って…
楽しそう。


私としては、
こういう理由で学校を休むのは「有り」です。
そもそも学校だって、
“友達との学校生活を楽しむために行くところ”
という認識だから。


でも、息子が「今日は学校休む~」と言った時、
こりゃー絶対ただのサボりだ
と思ったら、
「えー、そんな理由で休むの?ほんとに?」
とチクチク言ってやります。

本人も「ただのサボり」であるという
自覚があるものだから、
だいたい思い直して学校に行きますね。

つまり、
何かを頑張るため、
あるいは特別な機会を楽しむため
であるなら、
学校より優先して良い。
そんな感じです。


幸いなことに、
息子の担任の先生も
本人の自主性に委ねる度合い
うちと似た感じで。


早退する日、息子は先生に、

「今日は、滅多に会えない友達と会うので
早退します。
休むことにうるさい
面倒臭い先生もいるから、
とりあえず早退届は
“体調不良”で出しました。(←え?!)
そのへん、よろしくお願いします!(←ええっ?!)」

と正直に言ったらしいです。


担任の先生は、

「了解~。楽しんできてね!」

と送り出してくれたんですって。


話の分かる先生で良かった(笑)


---


うちではこんな調子なのですが、
先日、
工業高校(商業高校だったかな?)
に通う子のお母さんから
こんな話を聞きました。

「うちの高校は遅刻や欠席に
ものすごく厳しい。
1回遅刻したら退学が目の前、くらいの勢いで。
高校卒業したらすぐ働く子が多いから、
社会人としての常識
身に着けさせるためなんですって。」

なるほど!一理ある。

…自分の都合に合わせて
自由に学校をカスタマイズして良いと思っている息子、
その学校ではやっていけないかも。
(ということは、社会でもやっていけないってことか…?)


という話を息子にしたら

「ええー!そんな学校あるの?!
ぼく、その学校だったら、今頃退学してるはず」

ですって。

だよね~(笑)


まあ…
グダグダの大学生も、
社会人になったら
大抵は
ちゃんとルール守って責任持って仕事するよね。

今は自由人な息子も、
大人になったら
必要に応じてちゃんとしてくれる
と信じたい。


(とかいって、実は成人年齢まであと数カ月)

(が!未成熟子なのです!
あと数年の猶予があるので
その間にしっかり成長してほしい)
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「てんてこまい」は言い過ぎかもしれないけれど

2024-10-08 | 高3
勢いで思いついたタイトルを書いてしまったけれど、
一人っ子なのに「てんてこまい」と言ってしまうのは
少々気が引けるかも・・・
と今更ながら思ったりして。

「記憶が無くなるほどの忙しさ」と
表現するママさんの話を聞くことがありますが、
そんな方々と比較すると、
全く、そんな「てんてこまい度合い」ではないです。
すみません。


でもそこはほら、
私のキャパの問題や、
それなのに
やらなくても良いかもしれないけど
やった方が良いかも、と思うことに
手を出してしまう問題や、
そして子どもの気質・性質の問題(重要)などが
ありますので、
私としては、毎日、
自転車操業のてんてこまい気分だった」
ということで、ご容赦ください。


さて。

多動気味、注意過多(?)、うっかりミス多発の
予定詰込み系男子(母親のフォロー必須)も
いよいよ受験勉強に邁進すべき時期に突入。

遅ればせながら習い事からフェイドアウトしてゆき、
塾にいる時間が長くなりました。
(どれもやめてはいない)
(…冷汗)
(選択は本人に任せています)


はっきり言って、すごく楽です。


勉強に関しては、
息子と相性の良い塾の先生と出会えたのが
一番の幸運でした。

この先生に出会うまでは、
方針を定めるのも
進捗を確認するのも
教えるのも
全部、私一人でやっていました。
(今思えば、大変だったなぁ…)

それを、全部、塾が担ってくれる。
期待以上の良い影響を息子に与えながら。
全面的に信頼し、
安心してお任せしています。

ここまできたら
受かろうが落ちようが本人の問題。
勉強の中身や成績についてはノータッチで(ひゃっほー!)、
遠目で見守るのみです。
(お金や旅程などの周辺事項は親の役目ですが)


しかも、学校⇔塾⇔家が
いずれも徒歩圏内というのが
なんとも有り難い。

塾に夕食を届けるので
2食分の弁当が必要になるのは面倒だけど、
周りにコンビニもスーパーもあるので、
いざとなれば「今日は買って食べといて~」が可能。

息子にかかわる全てを判断し、把握し、
それに伴う雑務を全て私が担い、
「絶対、私が何とかせねばならぬ」
という義務から
ひとつひとつ、次々と解放されている感じです。



・・・とはいえ、息子、
顔を合わせる短い時間のなかで
いろいろやらかしたり、
理不尽に文句をぶつけてきて
戦いが勃発することが
いまだにちょいちょいあるんですけどね。

そういうのは疲れる。
頻度と程度はマシになったけど、
まだ、ある。

それを成長と認めるべきか、
いまだにコレ?!と嘆くべきか。

(正直なところ、嘆くのみです)
(苦笑)
(・・・ため息)
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【大学受験】受験地の下見に行ってきました

2024-10-02 | 高3
息子と二人で、大学受験の下見を名目にした旅行
に行ってきました。

受験の時に泊まる予定のホテルに泊まり、
受験当日と同じ時間帯で電車に乗り、
予定するルートで大学まで行ってみる
ということをしました。


というのも、大昔、
私と私の弟は、受験の時、
手痛い失敗をしているのです。

まず、私の弟。
中学受験で初めて満員電車に乗り、
気分が悪くなり、
もうろうとした中で受験し、
見事失敗しました。

そして私。
大学受験の時、同じ大学を受ける友人と二人で
受験ルートの下見をしたのですが、
何も考えず昼間行ったため、
受験当日は景色が全く違い、
完全に迷ってしまったんです。

そう、忘れもしない、京都駅地下街。
下見で通った時は
人通りが多く、
目印となるにぎやかなお店がいっぱいで、
迷わずスイスイ行けました。

これで当日もばっちり!
と思っていたのですが、
当日の朝、地下街に足を踏み入れると、
店、全部閉まっています。
無人のシャッター街の巨大迷路。
恐怖です。

今なら地図アプリを使うだろうけれど、
当時、携帯などあるわけもなく、
土地勘の無い友達と二人で
「ここはどこーー?!」と迷いまくり、
結局、見事遅刻して、
最初の科目(英語だった)の終わり頃に到着したという。
(当然、落ちましたよ、ええ。)

同じ時間帯での下見、大事!



・・・という親世代の失敗を糧にして、
受験当日と同じ時間とルートで大学まで行き
不具合が無いか確認することを目的に、
息子と二人、東京へ。

ホテルから大学までは乗換1回。

まず、ホテルから駅までは10mくらい。
迷いようがなく、雨でも雪でも安心。
で、最初の路線は
ラッシュ時だというのに
余裕で座れる程度の混み具合で、
これまた一安心。

しかし、乗換後は
絶対に「これぞ満員電車!」であろう路線。
果たして乗れるんだろうか?という心配も。

ほんの2駅(徒歩20分)なので
慣れない満員電車に乗るよりは、
もしかして歩いた方が良いのでは…?!
と考え、
今回、歩いてみました。

経路を見ると割と単純だし、
ほぼ平坦な道だし、きっと大丈夫!
と気楽に歩きだしたのですが・・・・


見事に迷いました。

30~40分くらい歩いたかな。
着くころにはヘトヘト。


私だけじゃなく、
息子も見事な方向音痴だということが
はっきりと分かりました。
本人は違うと言い張るけど、
いや、どう考えても!!!


駅から大学までは、
閑静な高級住宅地でした。
つまり、目印となるものがほとんど無いんです。

そして、道は、
洛中のようなきれいな碁盤の目ではなく、
微妙に斜めに交差していたりする。

単純な道順と思っていたのが、
実は間違えやすく、間違いに気づきにくい
トリッキーな経路だったという。

googleさんに案内して頂いていたのに、
おかしいなあ。

これは危ない。
当日もきっと迷う。
迷子になっている場合じゃない日に迷う。

どんなに激混みでも、電車に乗った方が良いかも。
もし雨や雪なら電車一択ですしね。



・・・でも、息子は、
「別ルートで歩けばいけると思う!」
と無駄にポジティブなことを言っております。
(なんでそう思うのか、意味不明)

まあ、それで失敗して、
それが理由で試験に落ちても
それが彼の人生なので何も言いません。
(ほーら、言わんこっちゃない、と心の中で思っとく)

親子で似たような失敗をするなんて
笑い話にしかならないけど。
「似た者親子だねぇ~」
と笑う用意をしておこう(ため息…)



ちなみに、今回、
私とは別行動で息子が動いていた時、
レンタル自転車で目的地とは逆方向に走り、
散々大回りして目的地に着くころには
電動自転車の充電が切れたらしいです。

そして、空港で待ち合わせた時は
息子は45分も遅刻し、
私がチェックインも荷物預けも全部やっといて、
ようやく保安検査場をギリギリ通過したのでした。

見通しが甘く、方向音痴で、
都会の電車に慣れていないくせに
妙にポジティブ
「一人で何でもできる、どこでもいける」
と考える子って厄介…

普段は何だかんだ言って
どうにかなるんだろうけど、
受験の、どうにもならないときに
やらかしたりしませんように。
ちょっとくらい慎重になってほしい(切実)
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一足先に、第二外国語【中国語】

2024-04-21 | 高3
新学期。
息子のクラスは
クラス替えがないので
メンバーは変わらないのですが、
同じコースの縦のつながりが割と強いので
新1年生との交流もあります。

その新1年生の中に
中国人が2名いるんですって。
来日数週間で
まだあまり日本語を話せないのだとか。

留学生ではありません。
ペーパーテスト無し、実技試験で
入学することも可能なコースなので、
そういうこともあり得るんですね。
そういう例は聞いたことが無いけれど…。


それにしても、
日本語が不自由だったら
これから困るのではないかしら?
勉強云々以前にも、学校生活とか・・・
と心配したのですが、
息子のクラスには、
日中ハーフ(ダブル)で
家庭内言語が中国語の子という
日中バイリンガルがいるので、
その子が中国語で話しかけたり
必要事項を説明したり
しているようです。

・・・で、息子は
それを羨ましく眺めていたらしい。

僕もその輪に混ざりたい!と(笑)

息子、入学式の翌日から、
長らく放置していた
中国語学習(Duolingo)を再開しました。


実は、春休みの間、息子は
(大学で)第二言語、何にしようかな~
と呑気に悩んでいたんですね。

(いや、まず合格しないと…という言葉は
グッと飲み込む)

あれこれ調べて迷った末、
フランス語が良かろうという結論に至り、
フランス語学習(これもDuolingo)に着手していました。

(いやまず受験勉強を…以下同文)


が、入学式後、事情が変わった。
彼は、フランス語を一時休止して、
中国語にシフトすることに決めたようです。


「大学の第二言語は
仕事の可能性とかいろいろ考えたら
フランス語が良いと思う。
でも、今は、この環境を生かして
中国語を頑張ることにする!
だって、今、周りに
フランス語ネイティブなんて
いないもん。」


なるほどね。

(いやまず受…)


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彼の中国語学習はこんな感じです。

Duolingoで覚えたフレーズをもとに
自分が考えたフレーズを
まずクラスの日中バイリンガルに聞いてもらう。

その子にアドバイスをもらった後、
日本語が分からない中国人に
それをぶつけてみる。

すると、
日中バイリンガルには通じたことも、
日本人に慣れていない中国人には
通じなかったりするんですって。
シビアな現実!

日本人のぼんやりした発音では通じないんだよ。
もっと大袈裟なくらい
はっきりと発音しないとダメ
ってことが分かった。」


わかる~!

日本人には
「漢字」というアドバンテージがあるから
中国語の読み書きは
割とスムーズに頭に入るんだけど、
発音は、かなり難しいよね!!!


アプリでの学習、
日本語の分かる先生のチェック、
日本語が分からない中国人との実践会話。

日々、三段構えで学習できるなんて、
初心者には
願ってもない学習環境ではありませんか。

息子の他にも
同様に中国語学習に
ハマりつつある子がいるみたい。

良いねぇ。

生徒の自主的な中国語学習だけでなく、
1年生クラスでは、
中国人の子達が
中国語の授業をしてみる
という試みがなされたらしい。

いいな~。


ま、そのうち、中国人1年生達が
日本語に慣れて、
日本語習得しちゃうと思うけど(笑)
それにしても、こういう雰囲気は
お互いに良い影響があるだろうし、
何より楽しそうで良いな、と思います。

私も混ざりたいくらい。
羨ましい限りです。
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