和田⇔岡本だったら、普通にトレードでもおかしくない。
岡本のここ5シーズンの登板数は40、63、57、56、62。
しかも2007年の62試合は、岩瀬の61試合を抑えてチーム最多登板。
そこで、阪神・赤松のときほど細かく検証はしませんが、
なぜ岡本がプロテクト枠の28選手から外れたのか、
考えてみました。
投手でプロテクトされるのは14名程度だと思います。
2007年に1軍で10試合以上登板した投手
(名前、年齢。2008年推定年俸順)。
岩瀬、33
川上、32
山本昌、42
朝倉、26
岡本、33
中田、25
平井、32
小笠原、31
鈴木、25
山井、29
久本、28
高橋、24
石井、26
小林、27
(14名)
[※他に浅尾、23(新人のためプロテクト対象外)]
すでに14名です。
他に2006年に活躍した佐藤充(29)、今年3年目の吉見(23)がいます。
この16名から2名を外すのは難しいですね。
20代半ばの投手たちは、将来性がある一方で年俸は安いので、
中日にとってはお得で、できれば残しておきたいところです。
そうすると、高年俸のベテラン、山本昌、岡本、平井あたりを外すことになります。
ただ山本昌は年俸は割高なものの、
昨年の工藤(巨人→横浜)とは違いチーム生え抜きで、人気もあります。
またあと7勝に迫った200勝をぜひとも中日で、という想いが、
本人、球団関係者、ファンの3者いずれにもあるはずです。
結果、岡本、平井あたりがプロテクト枠から外れたのではないでしょうか。
2人はここ数年の成績・年俸・年齢に近いものがあり、
2人をプロテクト枠から外しても、2人とも取られることはないですから。
岡本が抜けるインパクトは小さくはないと思うんですが、
上記の20代の投手たちの名前を見ると、十分穴埋めできそうな気がしてきます。
結論として、岡本をプロテクト枠から外したのは妥当で、
阪神にとって今年も中日は手ごわいぞ、ということです。
西武、移籍和田の人的補償で岡本獲得へ(日刊スポーツ) - goo ニュース
西武から中日にFA移籍した和田一浩外野手(35)の人的補償として、西武が中日岡本真也投手(33)を獲得することが18日、明らかになった。渡辺新体制のもと、中継ぎは最大の補強ポイント。今季チーム最多62試合に登板し、チーム一のホールドポイントを挙げた強力セットアッパーを獲得する。早ければ、19日にも両球団から発表される。
26年ぶりBクラスに沈んだ西武が、投手王国・中日から強力セットアッパーを獲得する。岡本は、守護神岩瀬につなぐ中継ぎ右腕として昨季62試合に登板し、5勝2敗、防御率2・89。登板数、38ホールドポイントはともにチーム最多で、53年ぶり日本一に貢献した。150キロ近い直球と縦に落ちるスライダーを武器に、4年連続で50試合に登板するタフさも兼ね備えている。
この日、渡辺監督が球団事務所を訪れ、人選に関する最終的な意見を球団に伝えた。中日の28人のプロテクト漏れした中から数選手に絞り、検討を重ねてきたが「今日、最終決定しました。球団は意向を尊重してくれると言っています」と説明。決め手には「優勝するための戦力」と言い切った。
チーム再建の最大補強ポイントが、中継ぎだった。昨季は守護神小野寺の不振など、試合の中盤以降に逆転される展開が目立ち、リーグ5位に低迷。ヤクルトから石井一をFA補強し、先発陣は涌井、西口、岸とメドが立った。不安定な中継ぎの整備が課題だっただけに、前田球団本部長は「チームとしての方向性が決まりました」と球団と現場の意見も一致した。
リーグ優勝3度に貢献し、04年には最優秀中継ぎ投手に輝いたこともある岡本は実績、経験ともに申し分ない。打撃陣から和田の流出は手痛いが、補償として選手層の厚い中日から、主力のセットアッパーを補強できる意味は大きい。西武では中継ぎの柱として、あるいは不在の抑えを任せる可能性も十分ある。