「脳に悪い7つの習慣」
林成之著、幻冬舎新書、2009年9月
脳神経外科が専門の著者が、脳のしくみにもとづいて、脳に悪い習慣とその理由を解説した本。
発売当時話題になり、メディアでも取り上げられていた記憶があります。
7つの習慣は裏表紙や目次に書いてあります。
1.「興味がない」と物事を避けることが多い
2.「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
3.言われたことをコツコツやる
4.常に効率を考えている
5.やりたくないのに我慢して勉強する
6.スポーツや絵などの趣味がない
7.めったに人をほめない
明らかに脳に悪いだろうなと思うものもあれば、
意外に思うものもあります。
「3.言われたことをコツコツやる」よりは、
決断・実行を早くし、達成に向かって一気に駆け上がる。
「4.常に効率を考えている」よりは、
繰り返し考えることの方が脳には良いそうです。
他に、以下の記述は意識しておきたいです。
・興味をもつことで、脳のパフォーマンスはぐんと上がる
・感動しないと脳は鈍る
・好かれない上司や指導者では、チームとして結果を残せない
・脳の疲れを取るのに有効なのは、友達や家族と楽しく会話をすること
・ここぞというときにはリラックスしようとするのではなく、バランスの取れた適度な緊張を維持できるように心がける
・日記やブログで考えを整理することは脳にもよい
・脳にはあまり重要でないと判断した記憶は3~4日経つと忘れるしくみがある
・記憶力を高めるには、対象に興味をもって、さまざまな角度から情報を得て、イメージをふくらませる。物事を単独でとらえるのではなく、関連性をつける
・空間認知能が低い人は、認識を誤ったり、記憶がなかなかできなかったりする。空間認知能を鍛えるのに効果的なのが、スポーツをすることと絵を描くこと
こう見ると、新型コロナ対策として自粛して家でじっとしているのは、かなり脳に悪そうです。
自分も特にこの1年、出来事自体は覚えているのですが、
それがいつのことで、関係者が誰だったかは忘れてしまっていることがあります。
なので、少しは外に出て、それをブログに書いて脳を刺激しています。
175ページに「脳に悪い習慣をどれだけ克服できたか」のチェックリストがあります。