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株式投資、映画鑑賞、野球観戦、読書

雷神

2025-01-21 20:00:00 | 読書
「雷神」
道尾秀介著、新潮文庫、2024年3月





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31年前の母急死の真相が、いくつかの事件・事故を経て明らかになるミステリー小説。

新潮文庫紅白本合戦上位から1冊選んで読んでみました。
男性に売れた本第2位です。

著者の小説を読むのは2冊目。
1冊目を読んだのは15年ほど前なので、作風は理解していません。

本作は全体的に重苦しい雰囲気。
漢字のトリックなども使って、別人が犯人と思わせます。

裏表紙に「最後の一行まで最上級の驚愕が続く」とあります。
自分は驚愕というよりはやるせなさが湧いてきました。



関連エントリ:
【新潮文庫 第8回紅白本合戦】
・女性に売れた本第1位
クジラアタマの王様

【新潮文庫 第7回紅白本合戦】
・女性に売れた本第1位
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
・男性に売れた本第1位
ビタミンF

【新潮文庫 第6回紅白本合戦】
・男性に売れた本第1位
ホワイトラビット
・男性に売れた本第2位
ペスト
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株式投資2025

2025-01-14 19:00:00 | 読書
「株式投資2025」
前田昌孝著、日経プレミアシリーズ、2024年11月





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2024年及びそれ以前の社会・経済の動向を豊富なデータを用いて示した本。

「株式投資202○」と銘打った本としては4冊目だそうです。
今回初めて購読しました。

「はじめに」で「株式相場の見通しを書くことが本書の主眼ではない」と述べており、
本のタイトルと内容にはギャップを感じます。

ただ、社会・経済動向の解説やマクロ・ミクロ多種多様な統計図表は、
投資活動における基礎情報として参考になります。

第1章 新NISAを襲った試練
第2章 投資魅力がある企業とは
第3章 金利上昇がもたらすもの
第4章 東証改革の光と影
第5章 起業社会をどう構築
第6章 変わる世界と資産形成

とテーマは多岐に渡ります。

近年、M&Aや上場廃止のニュースをよく目にします。
上場のメリットが薄れてきているそうです。

オンライン証券で単元未満株取引サービスが強化されているとのこと。

自分も以前はマネックス証券のワン株を利用していましたが、
手数料が高い、売買タイミングが限られる、配当金はもらえるが優待はもらえない、
などの制約がありました。
個別株では優待を重視している現在はワン株取引はしていません。

いまは手数料やタイミングに関しては、単元株売買に近い条件で取引できるネット証券もあるようです。


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日経ビジネス 徹底予測2025

2025-01-01 08:00:00 | 読書
「日経ビジネス 徹底予測2025」
日経BP、2024年12月





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昨年まで「世界の4賢人」だった巻頭コーナーが「世界の識者6人」に変わりました。
さすがに賢人は言い過ぎと思ったのか。
人数も増えました。

ウクライナを主要テーマとして取り上げている識者はいますが、
中東については少しだけ語っている程度。
混沌とし過ぎて語るのが難しかったのでしょうか。

台湾有事も昨年までに比べるとトーンダウン。
中国は国内の治安・経済の立て直しが優先のよう。

日本を語るのはいつもネガティブな小幡績氏。
日経平均株価は3万円に下落するそうです。


それ以降のコーナーは、セクション分けは昨年までと同じようでいて、
セクション内のテーマの粒は小さく、多岐にわたる印象。

新NISAの利用方法は様々なようです。

自分は、つみたて投資枠は、
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
投資信託2本を積み立て。
昨年末時点でプラスですが、旧NISAと比べて利益率はそれほどでもないです。

2025年は上記2本に加えて、
・ニッセイ外国株式インデックスファンド
も積み立て予定。

成長投資枠は、通常の株取引と同じように捉えて、
日高屋やアサヒグループホールディングスの株を売買。

「ネイチャーポジティブ経営」のコーナーでニッスイが取り上げられています。
ニッスイの株価は2024年までの1~2年は右肩上がりでしたが、2024年は横ばい。

「シン常識」では介護や休暇についての記事を時間をかけて読みました。



【目次】
世界の識者6人に聞く「2025年の焦点」
徹底予測10の大転換
業種別、分野別 2025年予測
2025年 注目のトピックス & スケジュール
緊急調査で分かった新NISAのリアル
ネイチャーポジティブ経営最前線
2025年に備えるシン常識



関連エントリ:
日経ビジネス 徹底予測2024

日経ビジネス 徹底予測2023

日経ビジネス 徹底予測2022

日経ビジネス 徹底予測2021
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金利を考える

2024-12-25 22:00:00 | 読書
「金利を考える」
翁邦雄著、ちくま新書、2024年10月





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消費者金融、住宅ローンなど、生活で触れる「金利」の話を交えて、金利とは何かを説明した本。

翁邦雄氏がちくま書房から出版依頼を受け、コンセプトも提示されて執筆したそうです。

今年は日本銀行の金融政策決定会合でマイナス金利解除、さらには利上げが決定されたため、
金利に関する本が数多く出版されています。

本書は身近な話題から、金利や将来展望について、客観的な解説がなされています。

「どのストーリーが主流になるかは時と場合によって異なる」というのは納得です。
バブルの頃は円高→株高でしたが、近年は円安→株高の流れが多いですし、
消費増税で株安になったときもあれば、株高になったときもありました。

著者が日銀出身ということで、今年8月も含め、
過去何度か起きた日銀による利上げ決定後の株価暴落については、
日銀のせいではないと主張しています。

そこについては反発したくなります。
主因ではないかもしれませんが、原因の一つではないかと自分は思っています。

最近の傾向だと、金利を据え置けば円安が進み国内の物価高につながり、
利上げを判断すれば株価が下がり景況感が悪化するので、
かじ取りが難しいのは確か。


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政治家の〇し方

2024-12-19 19:30:00 | 読書
「政治家の殺し方」
中田宏著、幻冬舎、2011年10月



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元横浜市長の著者の目線で、政治やマスコミの実態を明らかにした本。
本のタイトルが過激なのでブログタイトルは伏字にしました。

2011年刊行。
斎藤兵庫県知事のニュースを見聞きする中で本書を思い出し、久々に読み返してみました。

自分は横浜市民ではありませんし、当時の記憶もだいぶ薄れているので、
中田氏の政治活動に対する評価は控えます。
ただ、著書を購読しているくらいですから、当時はかなり関心を持っていたのだと思います。

著者が横浜市長在職時、不倫・公金横領・公務放棄の疑惑が週刊誌に掲載されましたが、
名誉棄損で出版社を訴え勝訴したそうです。

ではなぜそれらのスキャンダルが報じられたのか。
そこには利権に群がる業界・政治家、売れればいいという報道スタイルのマスコミの存在があったと、
実体験も交えて著者は述べています。

細部は変わっていても、本質的な構造は十数年経った現在も変わっていないのかなあと感じます。

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誰か Somebody

2024-12-06 07:30:00 | 読書
「誰か Somebody」
宮部みゆき著、文春文庫、2007年12月





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企業グループ広報室勤務の男性社員が、グループの運転手が事故死した原因を調査し、
運転手一家の複雑な事情を知ることになる話。

運転手・梶田信夫の過去の人間関係、2人の娘の関係、
広報室社員・杉村三郎を取り巻く人間関係における愛憎を描いています。

大半が悲哀で微かに希望があります。

本書は2003年に単行本刊行、2007年に文庫化されました。

杉村を主人公とした小説はシリーズ化され5弾まで出版。
2013年には1話~5話が「誰か somebody」、6話~11話が「名もなき毒」を原作としてドラマ化。



関連エントリ:
【宮部みゆき著書】
淋しい狩人

龍は眠る

さよならの儀式

レベル7

昨日がなければ明日もない

火車

理由

長い長い殺人(書籍)
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嫌われた監督

2024-11-22 07:30:00 | 読書
「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」
鈴木忠平、文春文庫、2024年10月





落合博満監督時代に中日ドラゴンズの番記者だった著者が、
落合本人や選手、球団関係者へのインタビューなどを通じて、落合監督の人物像に迫ったノンフィクション。

落合の監督としての人物像は、落合の著者「采配」で受けた印象とさほど変わらなかったです。

ただ「采配」は落合が自分のことを語っているため、飾った記述がなく冷淡にも受け取れましたが、
「嫌われた監督」は監督の発する短い言葉の意味を汲み取った選手・記者の熱い想いも書かれていて、
ドラマティックな作品となっています。



落合監督の選手起用で印象的だったものを3つ挙げると、

・開幕投手川崎
・日本シリーズ継投完全試合
・アライバ二遊間コンバート

これらについても当事者である選手のコメントがあります。


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「会社四季報」業界地図 2025年版

2024-11-05 08:00:00 | 読書
「「会社四季報」業界地図 2025年版」
東洋経済新報社、2024年9月





前年と同じ記載が多いので、東洋経済と日経、隔年で購読することにした業界地図。
昨年日経を購読したので今年は東洋経済を購読しました。

2023年版では20あった「注目業界」が2025年版では9に減りました。
代わりに「深読み」のコーナーが新設され、11の業界について解説しています。

当ブログでよく取り上げる酒類・外食等は、業界地図・各社コメントとも大きな変化なし。

業界天気予想では、新聞社、書店・取次の2業界が大雨なのはそうだろうなあと思いつつ、
東洋経済が属する出版業界は2段階上の曇りになっていて、少し納得がいきませんでした。



定価は東洋経済と日経横並び。
2023年版:1430円 → 2024年版:1650円 → 2025年版:1870円 と220円ずつ値上げしています。



日経業界地図 2024年版

「会社四季報」業界地図 2023年版

「会社四季報」業界地図 2022年版

「会社四季報」業界地図 2021年版
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新 謎解きはディナーのあとで

2024-10-01 20:15:00 | 読書
「新 謎解きはディナーのあとで」
東川篤哉著、小学館文庫、2024年8月





令嬢刑事・宝生麗子と執事探偵・影山が事件を解決する、ユーモアミステリ短編集。

この2人の会話、令嬢刑事と上司の風祭警部との会話が面白く、過去にはテレビドラマ化・映画化もされました。
舞台は変わらず国立市界隈です。
「新~」では天然発言を連発する新米女性刑事も加わり、殺人事件ではありますが、
警察内で一段とユーモラスな会話が繰り広げられています。

本書は2021年3月に単行本刊行、2024年8月に文庫化。
「新~2」単行本が2024年9月に刊行されています。


各話のタイトルとあらすじ:

第一話 風祭警部の帰還
会社創業者の息子で取締役も務める男性が、家族や家政婦もいる自宅の屋敷で、首吊り死体で発見される話

第二話 血文字は密室の中
骨董品マニアの高齢男性が密室状態の自宅の土蔵で、刺殺体で発見される話

第三話 墜落死体はどこから
大柄の男性が墜落死したと思われるビルの向かいのマンションで老人男性の刺殺体が発見される話

第四話 五つの目覚まし時計
シェアハウスに暮らす若い男性警官が同じシェアハウスに住む若い女性看護師絞殺死体を発見する話

第五話 煙草二本分のアリバイ
映画サークルに所属する男子大学生が友人と電話で会話した直後に撲殺される話

文庫版特典 若宮刑事に倫理観はあるのか
宝生刑事と若宮刑事に倫理観の違いが生じた理由を影山が解き明かす超短編



関連エントリ:
【東川篤哉著書】
探偵少女アリサの事件簿 さらば南武線

かがやき荘西荻探偵局2

学ばない探偵たちの学園

かがやき荘西荻探偵局
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剣持麗子のワンナイト推理

2024-09-11 21:00:00 | 読書
「剣持麗子のワンナイト推理」
新川帆立著、宝島社文庫、2024年5月





日中は大手法律事務所で働く女性弁護士が、夜中に亡くなった弁護士から引き継ぐことになった民事相談の解決に動き回るミステリー小説。

女性弁護士・剣持麗子が登場するシリーズは本作で3作目。

過去2作は長編でしたが、本作は連作短編小説。
ユーモアとサスペンス両面感じられます。

第一話の容疑者であるホストを、助手として雇うことから、次々に事件が起こります。
第五話で終わっていますが、すべてが一件落着とは言えず、続編の可能性を残した終わり方。


各話のタイトルとあらすじはこんな感じです。

第一話 家守の理由
源氏名が武田信玄の若いホストが不動産屋の主人殺害の容疑をかけられる話。
武田信玄の実名は黒丑益也と判明。

第二話 手練手管を使う者は
ホストの明智光秀が同じくホストの織田信長の死体の第一発見者となる話。

第三話 何を思うか胸のうち
剣持麗子が所属する法律事務所の運動会終了後に、同僚の弁護士が急死する話。

第四話 お月様のいるところ
認知症の高齢女性を服についていた住所まで送ると死体があった話。

第五話 ピースのつなげかた
建築工事を行った家の近所3件で事件が発生した話。



関連エントリ:
【新川帆立著書】
倒産続きの彼女

元彼の遺言状(書籍)
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金融の世界史

2024-08-28 22:00:00 | 読書
「金融の世界史」
板谷敏彦著、新潮選書、2013年5月





金融の成り立ち、発展を紀元前から現代まで時系列で記した本。

同じ年の2013年11月に出版された「経済は世界史から学べ」と内容が似通っている部分があります。

「経済は世界史から学べ」はトピックごと、本書は年代順の記述。
本書の方がやや硬めですが難しくはないです。

紀元前では、メソポタミア文明ハムラビ法典に金利の記述があり、
オプション取引の源は紀元前ギリシャ時代に遡るそうです。

オランダやイギリスの東インド会社や大坂堂島の米先物取引は、
歴史の授業では用語を覚える程度でしたが、
金融の観点で経緯を知ると理解が深まります。

オランダのチューリップバブルは金融史関連の書籍では大抵出てきますが、本書は特に詳しいです。

20世紀半ば以降のランダム・ウォーク理論や効率的市場仮説に基づくインデックスファンドの発生、
対抗する形で登場した行動経済学やアノマリーの考え方は、
自分も商品を購入したり、活動の参考にしたりしています。

小型株効果、バリュー株効果は「わが投資術」にも記述がありました。

バブル期の1987年にはNTT株に個人投資家が殺到したそうです。
2024年新NISAでNTT株を購入する個人投資家が多いという記事を目にしました。
相関を頭の片隅に置いておきます。


本書は何度か読んでいますが、ブログでレビューするのは初めてです。

金融の歴史を学ぶことで、自分の投資・資産運用において、
手を出してよい商品か否か、どの程度の金額・割合まで出してよいか、自分なりに考えを整理することができました。

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ジャイロスコープ

2024-07-24 22:00:00 | 読書
「ジャイロスコープ」
伊坂幸太郎著、新潮文庫、2015年7月





伊坂幸太郎のバラエティに富んだ短編小説集。
異なる時期に異なる出版社向けに書いた短編を集めており、特にまとまりはありません。

前半にミステリー、後半にファンタジーを集めている気もします。

伊坂幸太郎のデビュー15年目の節目に出版されたそうです。
最後に著者のインタビューがあり、本書に収録された短編や、それまでに出版された作品を振り返っています。

物語の核心に触れずに概要を記します。


「浜田青年ホントスカ」
男の前にいつも突然現れる男友達の話。

「ギア」
セミンゴという謎の生き物の話。

「二月下旬から三月上旬」
男の前にいつも突然現れる男友達の話。

「if」
郊外の路線バスでバスジャックに2度遭遇する話。

「一人では無理がある」
恵まれない子どもたちのために、組織的にサンタクロースを演じる話。

「彗星さんたち」
新幹線の清掃スタッフたちが、様々な乗客とのエピソードから、その人たちの人生を想像する話。

「後ろの声がうるさい」
新幹線の車内で、後ろの席の乗客が、記者を名乗る見知らぬ男に話しかけられるのを盗み聞きする話。
各話に登場する人物やワードを少しずつ取り入れています。



関連エントリ:
【伊坂幸太郎著書】
クジラアタマの王様

ホワイトラビット

重力ピエロ

アイネクライネナハトムジーク(書籍)
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知らないと恥をかく世界の大問題15

2024-07-01 23:30:00 | 読書
「知らないと恥をかく世界の大問題15」
池上彰著、角川新書、2024年6月



 

2009年から毎年発行されており、全冊買っています。

例年構成は、

1.アメリカ
2.EU
3.中東
4.東アジア
5.その年の話題
6.日本

の順で、2~4はその年の状況により取り上げる国が変わります。



今年の「15」の構成と概要は、

1.アメリカ
大統領選挙

2.ロシア・ウクライナ
ロシアによるウクライナ侵攻の振り返りと現状、欧州各国の状況

3.パレスチナ問題
イスラエル・パレスチナの現状と周辺各国の思惑

4.中国
中国経済の失速と中台関係

5.地球沸騰化
気候・核・SDGs・AIなど

6.日本
政治とカネ



1、2、3は宗教から分析する記述が多いです。

「14」に比べて中東関連にページを割いています。

「14」同様中国に関するページは少なめ。
日本としては中国の動向は気になりますが、世界に目を向けると相対的には落ち着いているのかも。

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日航123便 墜落の新事実

2024-06-23 22:00:00 | 読書
「日航123便 墜落の新事実:目撃証言から真相に迫る」
青山透子著、河出文庫、2020年6月





1985年8月12日、群馬県の御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機123便の墜落の原因・墜落後の対応について、
目撃情報、証言、遺体の状態などを長年取材し、公表されている事実とは異なる説を唱えた書。

著者は事故当時日航の客室乗務員で、当該事故に関する書籍を数冊執筆されているそうです。
自分が著者の本を購読したのは本作が初めてです。

著者が唱える説は衝撃的です。
100%信じる訳ではありませんが、筋は通っているように思えます。

特に墜落後の対応は、人命優先だったのだろうかという疑問が湧きます。
現代であれば、目撃者が写真や動画を撮るので、隠蔽はしづらいですね。

事故の状況を詳細に記述しているので、当時を振り返る目的だけでも役立ちます。

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絶望を希望に変える経済学

2024-06-05 22:00:00 | 読書
「絶望を希望に変える経済学」
アビジット・V・バナジー、エステル・デュフロ著、村井章子訳、日経ビジネス人文庫、2024年4月



ノーベル経済学賞を受賞した2人の経済学者が、経済学を通して人々に希望を持ってもらうために記した本。

不平等拡大の原因と対策について多くのページを割いており、
全体的にマイケル・サンデル著「実力も運のうち」に似ているように感じました。

ただ原書の出版時期を調べてみると本書は2019年。
「実力も運のうち」は2020年。
本書の方が先でした。

著者のアビジット・V・バナジーはインド出身、エステル・デュフロはフランス出身ということで、
アメリカだけでなく、インドなどアジア、及びヨーロッパの事例も多いです。

また反トランプの姿勢が鮮明です。

不平等を抑制する手段として、超高所得者の最高税率の引き上げを挙げつつ、
富裕層は移住の制約が低いため、他国が超高所得者を優遇する政策を取るとそちらに移住してしまうので、
最高税率の引き上げ簡単ではない、といったことも述べています。

その他、以下の記述が興味深かったです。

・低技能移民は受入国の労働需要を増やすが、高技能移民は受入国の賃金水準を押し下げる
・貧しい人々の大半は、経済的インセンティブだけでは移住しない
・富裕国では未熟練労働者が貿易の不利益を被る
・自分と同類とばかり一緒にいると、ちがう視点に立てなくなり、ちがう価値観を理解できなくなる。
 その結果として生まれるのが極端な二極化である
・アファーマティブ・アクションが二極化を助長するという見方も出てきた
・成長がGDPでのみ数値化されていることは大きな問題
・若者たちはもっといい仕事があるはずだと夢を見て、仕事に就かない
・他の大勢を犠牲にして富裕層を優遇しても、成長にはつながらない
・勝者総取り、グローバル化、硬直的な経済、金融業の発達等が不平等を拡大する原因
・アメリカでは社会階層の移動性が低下している

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