「【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[新装改訂3版] 」
斎藤 昌義著、技術評論社、2020年2月
IT用語は相変わらず新しいのがどんどん出てきて、
定義も人それぞれだったりします。
本書での説明も鵜呑みにはできませんが、
技術評論社というIT系書籍の老舗から出版されている本なので、
それなりに信用してよいかと思います。
2015年に初版、2017年に第2版が出版されており、今回が第3版。
過去2版は買っていませんが、目次は変わっているので、
その都度アップデートしているようです。
第1章「デジタル・トランスフォーメーション」。
最近IT関係でやたらと「デジタル」って出てくるんですよね。
「デジタルはカシオ」っていうくらい、昔からある言葉なのに。
しかもデジタル・トランスフォーメーションの略はDTじゃなくてDXだし。
本書ではなぜ略がDXなのかについての記述はありません。
ネットによるとtransformationのtransをXと略すことがあるそうです。
本書の説明はそれなりに理解できましたが、
「デジタル」という言葉がどうもしっくりきません。
第2章「IoT」。
正式名称はInternet of Thingsで、
InternetとかThingsとか言葉の意味が広すぎで、
何でもありだろ、といつも心の中でツッコんでいます。
本書の5G、自動車業界のMaaS・CASEといった事例は理解できました。
第3章「AI」。
AIという言葉がIT業界で流行り出してから、
従来からある仕組みやサービスもAIを名のっています。
直近では本書のようにAIを分類して説明することが多く、
そうなると従来の仕組みやサービスにAIの文字をつけるのも
あながち間違いではないのですが、
IT業界以外の人がイメージするAIとはかけ離れていると思います。
第4章以降はITインフラストラクチャ、クラウド、開発と運用。
よりITに特化した解説ですが、こちらの方が勉強になりました。
仮想化の種類やサーバ仮想化の仕組とか。