「不合理だからすべてがうまくいく」
ダン・アリエリー著、櫻井祐子訳、早川書房、2010年11月
ダン・アリエリー氏の前書「予想どおりに不合理」が面白かったので、
続いて出版された本書も購読しました。
本書は職場編と家庭編に分けて、それぞれの場面での不合理な行動を行動経済学の視点から分析しています。
また、各章の最後にまとめが書いてあるので、後から振り返りやすいです。
■本書で述べられている不合理な行動の一部
・成果を粉砕されると人は仕事のやる気をなくす
・自分で生み出したアイデアには愛着を感じ、高く評価してしまう【自前主義バイアス】
・よいことが起きても思ったほど幸せにはならないし、悪いことが起きてもそれほど不幸にはならない
・人はおおぜいの苦しみより、一人の苦しみの方に心を動かされるようにできている【顔のある犠牲者効果】
・強い感情にとらわれているときは、決定を下さないのが賢明
またしてもあるあるです。
コロナなんかは【顔のある犠牲者効果】に当てはまるんじゃないでしょうか。
株価が急降下したときにショックであわてて売ってしまうこともありがちなので気を付けたいです。
今年前半は耐えました。
本書もいまは文庫版が出版されています(文庫版タイトルは「不合理だからうまくいく」)。
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