「プライベートバンカー 驚異の資産運用砲」
杉山智一著、講談社現代新書、2018年3月
清武英利著「プライベートバンカー」を受けて、主人公だった杉山智一氏も本を書いたということで、
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清武氏の著者に比べ、当事者や関係者の心情面には触れず、シンプルに事実を述べている印象です。
著者の野村證券時代については、厳しかったとは書いていますが、上司からは多くのことを教わったと感謝しています。
BOSでの上司の悪口も書いてありません。
シンガポールに移住してきた投資家については、高齢の方はヒマを持て余すこともあったようですが、
30~40代の日本人では新たにビジネスを始める前向きな人もいるようです。
資産運用については、富裕層向けにはレバレッジと保険を勧めていますが、
そこまで必要ないし、資金もない、自分のような庶民向けには、
ハイイールド債への分散投資を勧めています。
似たようなETFで実践しており、いまのところ悪くない成績です。
生保出身者が掛け捨て保険を勧める本や記事を時々見かけますが、
これはあくまで資金の大半を日本国債で運用する国内の生保に加入した場合で、
グローバルに投資できる資金と意欲があれば、他の選択肢もあるように感じました。
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