国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

今日はDF50形のお話など

2015-01-22 21:20:49 | 国鉄思いで夜話
DF50型機関車は昭和32年から38年まで製造された機関車で、D51の牽引力とC57の高速性を兼ね備えた機関車として誕生しました。

電気式というのは、ディゼル機関を回して発電を行い、その電力を使って電気モーターを回すことからこういった言い方をしています。

電気式ディゼル機関車は、戦前の試作車DC11形がありましたがこれは別格ですがありました。
戦後は、再び機関車の開発が進められ、DD50形機関車が製造されました、この機関車は初めての電気式ディゼルとして誕生したのですが、出力が900PSと低くかつ重連仕様を前提としたスタイルでDDと名乗っていながら片運転台で常に背中合わせに2両を連結しないと運転できないという不経済な機関車でした。
さらに、暖房用の設備も持っていなかったため冬場は専用の暖房車を連結するなどかなり不便な機関車でした。

DD50型は北陸本線で活躍しましたが晩年は米原~田村間の小運転に使われることとなり昭和50年ころまでに引退してしまいました。


その後を受けて改良型として誕生したのはDF50で、機関車自体にSG(蒸気発生装置)を取り付けるとともに出力もちょっとだけアップした機関車で基本的には単独で運転できるようになりましたが、高価な機関車であったこと、並びに電気式の場合発電所を機関車に持たせているようなものですから出力の割に車体重量が重いことは疑うべくもなく、更に日本の鉄道事情に応じた機関車の開発が急がれました。

それが、現在も主力で活躍することとなるDD51なのですがこちらはまた別の機会にお話をしたいと思います。


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