国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

急行出雲のお話

2017-01-14 14:46:04 | 国鉄思いで夜話
画像 Wikipedia

出雲と言えば、サンライズ出雲として、現在も東京~出雲市を結ぶ列車として君臨していますが、その歴史は古く昭和26年から東京と大社を結ぶ列車として運転されていたようです。
手元にあります、昭和28年の時刻表を参照しますと、今と同じ「せと」と併結になっています、ただし、岡山で分離ではなく、大阪駅で分離、「いずも」は福知山線経由で大社を目指す列車となっていました。
昭和28年当時交通公社時刻表から引用したいと思います。

当時の時刻は、東京 22:00発、大阪9:06 福知山11:49 鳥取14:55 出雲今市(現・出雲市)17:54 大社 18:05ということで、東京から約20時間の道のりでした。現在では東京を22:00に出発して翌朝の09:57で約12時間の道のりです。

東京22:00発 「せと」に併結されて大阪まで運転


沼津~岐阜間の運転


岐阜~岡山間 大阪駅で大社行き編成を切り離し


大阪~福知山間

福知山~米子間

米子~出雲今市(現・出雲市)間

逆にいえば、当時の列車で当時の「急行いずも」の宝塚到着で9:55であり、列車が宝塚に到着した頃、現在のサンライズ出雲は、目的地である出雲市に到着していたことになります。


大阪始発だった頃の準急 名称はありません。昭和26年の交通公社の時刻表参照

単純に時間だけ言われるとピンときませんが、そうして比べてみるといかに当時の速度がゆっくりだったか・・・。
もちろん、新幹線を使えばもっと8時間前後で移動できるわけですからね。

さて、当時の編成はちょっと調べてみたのですが、申し訳ありませんがわかりませんでした。
ご存じの方がおられましたら是非ご教示願います。

少しだけ昔のお話ということで、私が生まれる前のお話でした。

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3 コメント

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高級特殊鋼の聖地 (ベアリングエンジニア)
2024-11-06 01:54:54
やくもというと、スサノオノミコトの和歌が思い出されますね。そういえば路線上にある山陰の島根県安来市は出雲国風土記によるとこのヤスギというのはスサノオが命名したらしいですね。ここらあたりは日本遺産にもなった鉄の道文化圏というものがあり、たたら製鉄に関する和鋼博物館があったり、NHKなどでもたまにやっている日本刀の原料となる玉鋼をつくっているところもあるようですね。そういうわけで刀鍛冶の聖地として最近ではアニメ鬼滅の刃の関係で、日本刀でスパッと割ったような奇岩、巨大割石などもインバウンド観光の盛り上がりとともに有名になりつつあるようです。
返信する
Unknown (Unknown)
2017-01-14 20:40:56
ありがとうございます。(_ _)
返信する
いずも・せとの編成 (市ヶ谷四機)
2017-01-14 15:18:40
主要客車列車編成表
こちらのページの左にある索引で「い行>出雲(いずも)」をクリックして下さい。
こちらは各列車の編成資料が充実しています。
http://cyuouline.la.coocan.jp/page298.html
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