> 寅次郎さん、少し苦笑しながら、「ちょっと待っててな」
> そう言いながら。奥の部屋に入っていったのでした。
すみません、2週間ほど空いてしまいまして。大汗
しばらくして、寅次郎は長細い板を何枚か重そうに持ってきました。
「正木君。これが本当のサボだよ。」
正木君は、まじかでサボを見たことがなかったので、しげしげと見てみました、紺色に白色で文字が書いてありました。
「大阪行」その下には「FOR OSAKA」と書いてありました、そして裏面を見るとびっくり「下関行」「FOR SHIMONOSEKI」と書いていたのです。
別の板には、「米子行」や「浜田行」といった名前がズラリ並んでいました。
寅次郎さんは、少し誇らしげに。
「これは、客車の両側に1枚づつついていて、駅ではこれを付け替えるのさ。」
寅次郎さん、少し嬉しそうに話してくれました。
さらに、寅次郎さんは「他にも、特急列車や急行列車などではサボの色も違ったりしたのさ」と教えてくれました。
正木君は、寅次郎に質問してみました。
「おじさん、僕が見たのは電車のサボだったけど、これは色が違ったんだけど・・・・」
寅次郎は、すかさず。
「いいところに気がついたねぇ、確かに電車等のサボは少し小ぶりだし、急行や特急では、サボの色自体が違うのさ。」
更に寅次郎の話は続きます。
「特急列車(電車)のサボは白地に赤で書かれていたんだ、これは僕の宝物なので譲ってあげることは出来ないけど、ご覧。特急「こだま」に使っていたときのものだよ。」
寅次郎は、東海道新幹線が開業する前に使っていた、東京~大阪・神戸間のサボを譲ってもらい大切に保管していたのでした。
「おじさん、これは?」
「これは、こだま号で使っていたものだよ。」
「うそだー、「こだま」って新幹線じゃないか」
正木君は、寅次郎さんが冗談で言っているのだと思ったのです、寅次郎さんは苦笑しながら、
「違うんだよ、こだま号はいまでこそ、新幹線で走っているけれど、元々東京~大阪間を走る列車として今から20年前の昭和33年から昭和39年の新幹線開業まで走っていたんだよ。そのときに使っていたサボがこれなんだ。」
寅次郎の説明に、(・。・)(目が点)な正木君。そしてしばらくすると、「へぇ。そうなんだ。」
寅次郎の説明に納得するやら感心するやらの正木君であった。
寅次郎さんは、もう少し話したそうでしたが、正木君肝心の宿題をしていなかったので、そそくさと自宅に帰ったのでした。
お終い。
長く間があいてしまって申し訳ございませんでした。
次回のシリーズをお楽しみに。
> そう言いながら。奥の部屋に入っていったのでした。
すみません、2週間ほど空いてしまいまして。大汗
しばらくして、寅次郎は長細い板を何枚か重そうに持ってきました。
「正木君。これが本当のサボだよ。」
正木君は、まじかでサボを見たことがなかったので、しげしげと見てみました、紺色に白色で文字が書いてありました。
「大阪行」その下には「FOR OSAKA」と書いてありました、そして裏面を見るとびっくり「下関行」「FOR SHIMONOSEKI」と書いていたのです。
別の板には、「米子行」や「浜田行」といった名前がズラリ並んでいました。
寅次郎さんは、少し誇らしげに。
「これは、客車の両側に1枚づつついていて、駅ではこれを付け替えるのさ。」
寅次郎さん、少し嬉しそうに話してくれました。
さらに、寅次郎さんは「他にも、特急列車や急行列車などではサボの色も違ったりしたのさ」と教えてくれました。
正木君は、寅次郎に質問してみました。
「おじさん、僕が見たのは電車のサボだったけど、これは色が違ったんだけど・・・・」
寅次郎は、すかさず。
「いいところに気がついたねぇ、確かに電車等のサボは少し小ぶりだし、急行や特急では、サボの色自体が違うのさ。」
更に寅次郎の話は続きます。
「特急列車(電車)のサボは白地に赤で書かれていたんだ、これは僕の宝物なので譲ってあげることは出来ないけど、ご覧。特急「こだま」に使っていたときのものだよ。」
寅次郎は、東海道新幹線が開業する前に使っていた、東京~大阪・神戸間のサボを譲ってもらい大切に保管していたのでした。
「おじさん、これは?」
「これは、こだま号で使っていたものだよ。」
「うそだー、「こだま」って新幹線じゃないか」
正木君は、寅次郎さんが冗談で言っているのだと思ったのです、寅次郎さんは苦笑しながら、
「違うんだよ、こだま号はいまでこそ、新幹線で走っているけれど、元々東京~大阪間を走る列車として今から20年前の昭和33年から昭和39年の新幹線開業まで走っていたんだよ。そのときに使っていたサボがこれなんだ。」
寅次郎の説明に、(・。・)(目が点)な正木君。そしてしばらくすると、「へぇ。そうなんだ。」
寅次郎の説明に納得するやら感心するやらの正木君であった。
寅次郎さんは、もう少し話したそうでしたが、正木君肝心の宿題をしていなかったので、そそくさと自宅に帰ったのでした。
お終い。
長く間があいてしまって申し訳ございませんでした。
次回のシリーズをお楽しみに。
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