こんばんは、またまた遅い時間に出没いたしました。
又吉車掌の奮戦記、第四夜です、なお最初にお断りしておきますが、あくまでもこれはblackcatの創造?妄想の産物であり、実際に取材に基づいた記述ではございません。
昨日は、以下のところまでだったと思うのですが。
>若い女性に呼び止められた、又吉に何か言うことがあるらしい。
さては???
若い女性が声をかける、振返ると若作りしているとはいえ、歳の頃は28歳くらいに思えた。女性は、少しお酒でも入っているのか、息にアルコール臭を漂わせている。
「おじさん、1等車の切符売ってもらえるかしら。」
又吉は、ちょっとむっとした表情になった(なんだよ、おじさんなんて、俺の方が年したなのに・・・・)そう思ったがそこは客商売。すぐ笑顔を作って。
「お客さん、どちらまで。」ことば使いは丁寧だが、どことなく強い口調で言ってしまった。
若い女性は、酔いも手伝ったのか
「なによ、私には切符売れないというの・・・」
又吉は、素直に詫びた。そして改めて、どこまでの切符を売ればいいのか聞いてみた。
「横浜まで」
又吉は今度は苦笑してしまいそうになった。
「この列車は、既に大船を通過しましたよ、次の停車駅は小田原ですよ。」
女の顔色から、酔いが醒めてゆく。
「そ、そんな・・・どうしよう」
又吉は、折り返しの東京行きが3:00ちょうどにあることを伝えた。
それと、折り返しになるので、小田原までの運賃と、折り返しの小田原から横浜までの運賃が必要になることを告げた。
女は、少し不服そうな顔をしたが、「仕方ないわね、寝過ごした私が悪いんだから。」と自分に言い聞かせるようにして、自分の席に戻っていった。
この列車は、本当に多くの人たちが乗っていた。
東海道本線最終列車としての役割、時にはビジネスマンや、親の不幸を聞いて、取る物もとらずに飛び乗った人、彼女のように、夜の仕事が終わって、売上が良かったので1等車で帰ろうとする人・・・・
色々な人生と、色々な人々を乗せて列車は走っていく。
明日を目指して、規則正しく刻むジョイント音は、旅するもの達全ての子守唄であった。
又吉は、このまま朝まで何事もなければと思いながら、車内を巡回していたのだが・・・・
このあと、又吉はとんでもないハプニングに襲われることに。
このお話は、また明日にでも。
又吉車掌の奮戦記、第四夜です、なお最初にお断りしておきますが、あくまでもこれはblackcatの創造?妄想の産物であり、実際に取材に基づいた記述ではございません。
昨日は、以下のところまでだったと思うのですが。
>若い女性に呼び止められた、又吉に何か言うことがあるらしい。
さては???
若い女性が声をかける、振返ると若作りしているとはいえ、歳の頃は28歳くらいに思えた。女性は、少しお酒でも入っているのか、息にアルコール臭を漂わせている。
「おじさん、1等車の切符売ってもらえるかしら。」
又吉は、ちょっとむっとした表情になった(なんだよ、おじさんなんて、俺の方が年したなのに・・・・)そう思ったがそこは客商売。すぐ笑顔を作って。
「お客さん、どちらまで。」ことば使いは丁寧だが、どことなく強い口調で言ってしまった。
若い女性は、酔いも手伝ったのか
「なによ、私には切符売れないというの・・・」
又吉は、素直に詫びた。そして改めて、どこまでの切符を売ればいいのか聞いてみた。
「横浜まで」
又吉は今度は苦笑してしまいそうになった。
「この列車は、既に大船を通過しましたよ、次の停車駅は小田原ですよ。」
女の顔色から、酔いが醒めてゆく。
「そ、そんな・・・どうしよう」
又吉は、折り返しの東京行きが3:00ちょうどにあることを伝えた。
それと、折り返しになるので、小田原までの運賃と、折り返しの小田原から横浜までの運賃が必要になることを告げた。
女は、少し不服そうな顔をしたが、「仕方ないわね、寝過ごした私が悪いんだから。」と自分に言い聞かせるようにして、自分の席に戻っていった。
この列車は、本当に多くの人たちが乗っていた。
東海道本線最終列車としての役割、時にはビジネスマンや、親の不幸を聞いて、取る物もとらずに飛び乗った人、彼女のように、夜の仕事が終わって、売上が良かったので1等車で帰ろうとする人・・・・
色々な人生と、色々な人々を乗せて列車は走っていく。
明日を目指して、規則正しく刻むジョイント音は、旅するもの達全ての子守唄であった。
又吉は、このまま朝まで何事もなければと思いながら、車内を巡回していたのだが・・・・
このあと、又吉はとんでもないハプニングに襲われることに。
このお話は、また明日にでも。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます