国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

国鉄末期

2005-07-24 02:21:56 | 国鉄思いで夜話
国鉄末期には、多くの運転職場や、鉄道工場の統廃合などで、人員の過剰が生じてしまった。
国鉄当局では、これらの人々を余剰人員と言った言い方をしていたが、実体は現場の組合活動家を中心に狙った組織的攻撃とも取れた。
 実際、30代、40代の現役かつベテラン運転士が本来の職務を解かれ、直営うどん店などで働いているのは正直辛いものがあった。

 彼らの胸の名札には、「元機関士」と言った文字が刻み込まれていた。
 彼らの精一杯の自己主張なのであろう、その反面ベテラン運転士をはずした職場では確実に運転におけるミスが目立つようになり、また工場では技術の伝承が出来なくなってしまった。

 その弊害は、旧型客車の修復作業などがJR東日本などでは出来なくなってしまった。
 適当な時期にきちんとした伝承が出来なかったことはあきらかであった。

 国鉄改革は何だったのであろうか。今回の福知山線事故を例に挙げるまでもなく、本来ストップをかけられる組織などを潰してしまったことのつけが今回の事故の遠因といえる。
国労が正しかったとはいえないし、現在の主張も全く全て賛同すると言うわけではないが、少なくとも御用組合では結果的に雇用は守れないし、第一チェック機能が働かないと思う。
 これは、JRに限らず、郵政公社も同じだと思うのだがいかがであろうか?

困る前に、もう一度組合運動のあり方など考えてみてはいかがであろうか?
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1 コメント

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国労の崩壊 (こう)
2005-08-05 11:07:02
なぜかトラックバックが拒否されてしまいますので、こちらでコメント・・

国労は理念には賛同できても、その運動の進め方は到底受け入れられるものではありませんでした。

労働貴族達の身勝手な行動に本来は国民資産を切り売りすると言う大事を考えねばならない世論が反発してしまい、世論のバックアップなくして国鉄は滅んだように思います。

http://blog.kansai.com/kouzou/35
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