国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

JRは誰のもの?

2005-05-14 07:10:04 | 時事放談
 福知山線脱線事故では、今も入院されている方も多く、またご遺族におかれましてもその悲しみは耐えることは無いと思います。
 多くの犠牲者に対して過剰とも言うべきマスコミ(特に週刊誌)の記事レベルには飽き飽きしており、「読ませていくら」と言う記事の論調は読む気もしません、そこで今回は少し別の視点から自分なりの呟きをかいてみたいと思います。

今回の事故の原因と言われているものに、利益優先の体質に傾いたJR西日本という会社のことばかりがクローズアップされているが、これは当初から想定されたことである、JRを国民のインフラと考えるか否かもう一度、考えて見る必要があるのでないか?
 今から20年程前、国鉄をどうするかと言うことを議論していた時に、国鉄は最終的に株式を全て売却し純民間会社にすると言われていた。
 その点に、私は疑問を感じたものであったが、その懸念していた部分が炙り出されたというべきかもしれない。
 JR東海の葛西社長(当時)はJRの株式完全売却には反対して、完全売却には至っていないが少なくとも、JRは国民のインフラであると言う点をもっと重視すべきではないだろうか。
 福知山線での犠牲者の家族の弁として、「株主配当の20億も用意するのであれば、それを安全投資に回してくれていたら事故は防げていたのではないか」の言は、JR幹部には肝に銘じてもらいたいし。
 国としても、JRは国民のインフラであることを再認識してもらいたい。

郵政民営化もそうであるが、単に一部の利益団体だけの意向で動くのではなく、国家100年の計に立った戦略そして計画を進めて、我々に見せてもらいたい。
いい加減、あまりか追従の姿勢を止めたらいかがですか?
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