国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

国鉄改革のあゆみ 103

2010-09-12 08:31:30 | 国鉄改革関連
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本日も公企労レポートをお届けしたいと思います。

心ひとつに新組織育てよう、過ち、自覚するものは胸襟開く

松崎改革協副議長の一括答弁

今、こうしてすべての労働組合の所属する仲間たちが心を一つにしてこの大会を成功させました。歴史的な事業であります。それぞれ労働組合という名前を持っておりますから、つもる思い、万感なものがあります。しかし、ここまでよく来たと思います。率直に言って、志摩議長の指導力、それに負うところが極めて多かった、ということをこの際、申し上げます。そして、かって全施労でありましたけれども、全施労の杉山さん、あるいは滝口さん、大変なお力をいただいて、そして後発組の多くの労働組合の皆さん方の心を一つにした行動によってここまで来ることができました。
ただ、この場で申し上げたいことの一つとして、分裂は何回も繰り返してきた.そういう歴史であった。しかし、今明らかに分裂を超克して一つの流れに結集し得た。その歴史的な偉業を確認したいとおもうのであります。1973年の早い時期だったと思います。国労の富塚、細井、この人達が一企業一組合論を第104回中央委員会に提起をし決定をいたしました。私たちは当然反対でありました。一企業一労働組合を唱えた国労が瓦解をすることによってしか労働組合の統一があり得なかったという歴史の悲劇を、我々はそれとしてとらえておくべきだろうと思います。
北海道の仲間も申されました。大変な妨害集団もあります。しかし、ここまで来たら大丈夫ですよ。いろいろな問題はあるけれども、我々は問題を自覚していますから、問題を知らないわけじゃありませんから。三島基金の問題も含めまして、三島の皆さん方が、特に組合員家族の皆さんがご心配をなさいます格差賃金の問題、そういうことはさせません。改革協の力でちゃんと話が付くように、全ての組合員家族の皆さん方に大丈夫だと、そういう話ができますように、最近のうちに細部にわたって明確にすることができるだろうと思います。
妨害集団を妨害集団のまま置いておくわけにいかないのでありまして、そのままでは会社が成り立ちませんから、西日本の大松先輩が申されましたように、我々は我々の力を基本にして、まだ我々の中に入っていない人たちも吸収していく、そういうことであろうと思います。
我々は、”怒り心頭に”というようなものも幾つかの過程でありました。今でも許せないものは許せないのであります。間違ったら間違ったとはっきり言ってもらうことが前提でしょう。労使共同宣言なんていうのは労働組合の自殺行為だと言ってきたんでしょう。さんざんなことを言ってきた人はそれなりの責任をとってもらいたいというのが歴史なのであります。
そういう意味で、結集された大きな力を理性的にさらに未来に向かってしっかりと根づかせていくことが可能だし、そのことによって怨念から理解へ、対立から協調へ、そういうことが可能なんでしょう。
胸襟は開くな-胸襟は開く。そういうことを言っていました。胸襟を開きましょう。そして間違っていた人たちには、何がどう間違っていたかということをわかるようにしなければいけないと思います。そういうことを苦しい経験の中で培ってきた我々こそができるんですから、間違っていた人は間違っていたとはっきり言ってもらって、そしてでき得れば、新会社を大きく発展させるために手を結び合うことが必要だろう。ただし、重大な戦争犯罪人はそれなりきの責任をとってもらう。
当然のことであります。
国労の離脱したグループもまじめな皆さんもいらっしゃるんですけれども、ただはっぴを着替えたままで、このまま緊急避難で何とかなるなんて思っているのは大間違いです。あの人達は旧主流派だったんでしょう。主流派の責任を忘れて、ここまでやってきたミスリードの責任を忘れて、はっぴを着替えたから何となくぬくぬくなんて、これはだめです。
ヨーロッパでもどこでも一企業一労働組合というのはどこも進んでいません。日本の労働運動の中でこういう大きな結集体が出来るのは唯一なんです。それ相当の悩みの中から生まれたわけですから、そのことを大事にし合って、そして早い時期に各会社ごとの労働組合をしっかりとつくり上げて、一企業一労働組合、そして一労連、そういうことで日本の労働運動にも責任をもつ存在としての労働組合、そういうことをしっかりとつくり上げていきたいと思います。

〈鉄道労連新三役氏名(敬称略)〉
会長=志摩好達(鉄労・非専)副会長=杉山茂(日鉄労・専従)、松崎明=〈動労・非専)、矢後希悦(鉄労・非専)、今井博(鉄社労・非専)、書記長=福原福太郎〈動労・専従)

以上

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